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キミはAmazon FSx for NetApp ONTAPという 激アツストレージサービスを...

のんピ
April 12, 2023

キミはAmazon FSx for NetApp ONTAPという 激アツストレージサービスを知っているか

FSxNの何が激アツなのか、他のストレージサービスと比べた有意点、選定ポイントを紹介します。

のんピ

April 12, 2023
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Transcript

  1. 2 自己紹介 { "本名": "山本 涼太 (覚えなくていいです)", "部署": "AWS事業本部 コンサルティング部",

    "前職": "インフラエンジニア in データセンター", "興味のあること": "面白そうなブログネタ探し", "好きなAWSサービス": [ "AWS Transit Gateway", "AWS Step Functions" "Amazon FSx for NetApp ONTAP" ], "称号" : [ "2022 APN ALL AWS Certifications Engineers", "2022 APN AWS Top Engineers (Networking)" ] }
  2. 13 FSxN の特徴的な機能 - マルチプロトコル対応 (NFS / SMB / iSCSI)

    - データ保護機能 (Snapshot / SnapMirror / SnapVault) - キャッシュ機能 (FlexCache) - クローン機能 (FlexClone) - Storage Efficiency (重複排除 / 圧縮 / コンパクション) - 動的な階層化 (FabricPool) - マルウェア対策 (Vscan / FPolicy) - 高性能 (4,096 MBps / 160,000 IOPS / 各種キャッシュ)
  3. 18 特に Amazon EFS (以降EFS)や Amazon FSx for Windows File

    Server (以降FSxW) との使い分けがよく分からないな
  4. 22 EFSのスループットモードは3種類 1. バーストモード ◦ ファイルシステムのサイズに応じてスループットが拡張 ◦ クレジットを消費してバースト可能 ◦ 追加コストなし

    2. プロビジョニングモード ◦ 指定したスループットを一貫して提供 3. エラスティックモード ◦ 必要とするスループットを自動で提供 ◦ 読み書き量(GB)で課金
  5. 23 常時高パフォーマンスを出す必要がある場合は プロビジョニングモードを選択 • バーストモード ◦ クレジットが枯渇した場合に性能が出なくなる ▪ ベースラインまで制限される •

    エラスティックモード ◦ 性能は最大Readで3GiBps、Writeで1GiBps出る ◦ 読み書き量(GB)で課金されるため、常時読み書きする場合は かなりの金額となる
  6. 26 ほぼ同じ条件で月額使用料を試算してみる NFS • ストレージタイプ : 標準ストレージ • ストレージサイズ :

    1TB • 高頻度アクセスデータの割合 : 20% • スループットモード : プロビジョンドモード • スループット : 128MBps FSxN • デプロイタイプ : Multi-AZ • ストレージサイズ : 1TB • キャプールストレージの読み取りリクエスト : 10,000,000 • キャプールストレージの書き込みリクエスト : 10,000,000 • SSD IOPS : 3,072 • SSD のデータ割合 : 20% • 圧縮と重複排除による削減量 : 65% • スループット : 128MBps • バックアップストレージ : 100GB
  7. 28 FSxNではなくをEFS使った方が良い場面 • ファイルシステムのサイズが数GB • ファイルシステムのサイズが大きく増減する可能性がある • 常時高スループット / 高IOPSが求められていない

    • 大阪リージョンにバックアップを転送する必要がある • Multi-AZ構成でオンプレミスからのDirect Connect経由で アクセスが必要だがTransit VIFの用意ができない • 手間なくAWS LambdaやAWS Fargateと連携させたい
  8. 31 FSxWは64TBまでだが、FSxNは実質無制限 プライマリストレージ • SSD • 性能に最適化 • 容量は 1〜192TB

    キャパシティプールストレージ • オブジェクトストレージ • プライマリストレージと比較して安価 • 実質容量制限なし(PBクラス) • プロビジョニングする必要なし 階層化ポリシーに応じて ブロックレベルでどちらかのストレージに保存
  9. 33 ほぼ同じ条件で月額使用料を試算してみる FSxW • デプロイタイプ : Multi-AZ • ストレージタイプ :

    SSD • ストレージサイズ : 1TB • 重複排除による削減量 : 65% (プロビジョニングするストレージは350GB) • スループット : 128MBps • バックアップストレージ : 100GB FSxN • デプロイタイプ : Multi-AZ • ストレージサイズ : 1TB • キャプールストレージの読み取りリクエスト : 10,000,000 • キャプールストレージの書き込みリクエスト : 10,000,000 • SSD IOPS : 3,072 • SSD のデータ割合 : 20% (SSDの最小値が1TBであるため試算結果に影響しない) • 圧縮と重複排除による削減量 : 65% • スループット : 128MBps • バックアップストレージ : 100GB
  10. 35 こんな時はFSxNではなくをFSxW使った方が良い • ファイルシステムのサイズが数十GB • スループット / IOPSもそこまで求められていない • 大阪リージョンにバックアップを転送する必要がある

    • Multi-AZ構成でオンプレミスからのDirect Connect経由で アクセスが必要だがTransit VIFの用意ができない • ファイルアクセス監査ログをClowdWatch Logs、Kinesis Data Firehoseに出力したい • Amazon FSx File Gatewayでキャッシュを置きたい • Amazon Kendraでインテリジェントな検索をしたい
  11. 40 つまりは ボリュームをFSxNに集約することも可能 未使用領域が多いEBSボリューム = 無駄な課金が発生 使用率10% 使用率50% 使用率30% 使用率60%

    使用率20% ボリュームの割り当て量を調整 - 無駄なEBSのコストを削減 - 階層化によるコスト削減 - 重複排除・圧縮による使用量削減
  12. 42 本番データを使った検証環境が爆速で準備できる EBSボリュームで準備 FlexCloneで準備 本番データを保存している EBS ボリューム 検証環境EC2インスタンス EBSボリューム EBSボリューム

    EBSスナップショット データのコピーに時間かかる ファーストタッチ ペナルティによる性能劣化 スナップショット取得に時 間かかる 本番と検証併せて課金対象の データ量が2倍に 本番データを保存している FSxNボリューム 検証用FSxNボリューム 検証環境EC2インスタンス FlexCloneにより瞬時に作成 and 課金対象のデータ量は差分のみ iSCSIにより接続
  13. 47