Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
【NRUG vol.18】なぜ多くのオブザーバビリティ導入は失敗するのか
Search
NRUG member
June 17, 2026
Technology
310
0
Share
Embed
Copy iframe code
Copy JS code
Copy link
Start on current slide
【NRUG vol.18】なぜ多くのオブザーバビリティ導入は失敗するのか
NRUG member
June 17, 2026
More Decks by NRUG member
See All by NRUG member
【NRUG vol.18】KubernetesにおけるNew Relicデータ取得量削減の考え方
nrug_member
0
250
NewRelic MCPを活用して、APM監視から改善計画立てるまでの工数がゼロになった話 by エアークローゼット 辻 亮佑さん
nrug_member
0
750
Other Decks in Technology
See All in Technology
Bet AI Day 2026丨Production-Ready AI Agents — エンタープライズの実務を任せるための設計と運用
layerx
PRO
4
2.6k
module Synths; end
asonas
1
120
2026/09/10 Spring_Bootから_Jakarta_EE_MicroProfileへの移行
megascus
0
220
作り直せるコードは迅速に 作り直せないDBは慎重に - AI時代のプロダクトエンジニアが「判断の不可逆性」で開発速度を変える話
kinosuke01
0
270
ペアプロの価値はコードを書くことだけじゃない
codmoninc
PRO
0
130
現場に行くだけでは足りない——プロダクトエンジニアが業務の流れを捉える観点と、その鍛え方
takumiengineering
0
320
#jawssonic2026 あの時代が悪かった ~動かなかったSageMakerと共に迎えたイベント当日~
ktkn1129
0
130
AIで実装は速くなった。なのにプロダクトは速くならない。職能の壁を越えて価値のフローを設計する
nwiizo
7
7.4k
GoCon2026 - Open Source, Open World
sanposhiho
1
210
[DroidKaigi 2026] Making UI specifications visible: Android UI development in the AI agent era supported by Compose Screenshot Testing and galleries
syarihu
0
600
多摩川(.dev)ランニング入門 / Tamagawa.dev#3
fujiwara3
3
400
Bet AI Day 2026丨How We Bet AI: AIとともに働く場をつくる
layerx
PRO
2
2.8k
Featured
See All Featured
RailsConf & Balkan Ruby 2019: The Past, Present, and Future of Rails at GitHub
eileencodes
141
35k
GitHub's CSS Performance
jonrohan
1033
470k
Building AI with AI
inesmontani
PRO
1
1.2k
Unsuck your backbone
ammeep
672
58k
Typedesign – Prime Four
hannesfritz
42
3.2k
AI Search: Where Are We & What Can We Do About It?
aleyda
0
7.9k
Exploring anti-patterns in Rails
aemeredith
3
490
Facilitating Awesome Meetings
lara
57
7.1k
The untapped power of vector embeddings
frankvandijk
2
1.9k
WCS-LA-2024
lcolladotor
0
820
Between Models and Reality
mayunak
4
450
Product Roadmaps are Hard
iamctodd
55
13k
Transcript
なぜ多くの オブザーバビリティ導入は 失敗するのか? ソリューション推進第2部 杉浦 秀祐
©2026 CTC System Management Corporation. 所属 CTCシステムマネジメント株式会社 ソリューション・開発本部 ソリューション推進第2部 杉浦
秀祐(Shusuke Sugiura) 自己紹介 その他 ⚫ 2019 APN AWS Top Engineers選出 ⚫ 2023 New Relic Trailblazer選出 ⚫ 2026 New Relic Trailblazer of the Year 2026受賞 Page - 2 お茶っ葉生まれの南国育ち「すぎぴー」 こと 担当業務 主にオブザーバビリティ導入における技術支援
©2026 CTC System Management Corporation. 直近リリースした書籍の第1章から少しだけ抜粋 Page - 3 今回のLTは。。。
New Relicに詳しい人達が書いた本 Vol.2 『オブザーバビリティアンチパターン』 目次: ・第1章 なぜ多くのオブザーバビリティ導入は失敗するのか ・第2章 Kubernetesにおける New Relic のデータ取得量削減の考え方 ・第3章 「全部送る」をやめるNew Relicデータ設計 ・第4章 技術だけでは勝てない戦いがある―組織・運用のアンチパターン ・第5章 気づかぬうちにセキュリティ負債を生むAPIキー運用 ・第6章 キャッシュを入れたのに何も速くならなかった話 第1章は技術的なことは あまり書いていないので 営業さんや管理職の方にも 読んでいただけます!
©2026 CTC System Management Corporation. 「オブザーバビリティが重要らしいから」 「他社もやっているからうちも導入したい」 「監視運用の強化をしたい」 なんて言葉をよく耳にします。 Page
- 4 プリセールスなんかをやっていると。。。
©2026 CTC System Management Corporation. 社内とかだと 「とりあえず、この構成に導入できるかな?」 「設計のテンプレートとかあるかな?」 と聞かれます。 Page
- 5 他にも。。。 「なんとなく」や「ノリ」で 導入を検討しちゃってませんか?
©2026 CTC System Management Corporation. オブザーバビリティ活用や導入における 「明確な目的がない状態」≒「導入が目的化」 可視化は進むかもしれないが、 全く導入の効果が得られない結果に陥りかねません。 オブザーバビリティ導入は手段です。目的ではありません。
※これって、オブザーバビリティだけに限った話ではないです。 Page - 6 これらに共通すること
©2026 CTC System Management Corporation. ダイエット用にウェアラブルデバイスを購入し、 常時付けて状態を計測しているが生活改善しないのと同じ状態。 Page - 7
例えると。。。 ウェアラブルデバイス買って付けても健康にはならない。 ツールを導入しただけでは効果は何も出ない。 購入するという行 動をしたこと自体 は素晴らしい♪
©2026 CTC System Management Corporation. かっこいいダッシュボードを作りまくって 「可視化することが目的」となってしまっているケースも。。。 Page - 8
こういうパターンも 見た目がカッコいいだけ、 何も変わらないし、 何も効果がでない。
©2026 CTC System Management Corporation. では、目的を明確にするにはどうすればよいのか 以下のような観点で目的の解像度をぐんっと上げるとBest! ※一部抜粋(目的明確化リストの全てはぜひ本を手に取ってくださいw) 1.「困っている具体的な事象」を一文で説明できるか 例:「リリース後の性能劣化をユーザーからの問合せで初めて知る状態」
2.その事象が「ビジネス・ユーザー影響」にどう結び付くか 例:売上損失、SLA違反、CS 工数増加、信頼低下など 3.誰がそのデータを使って、何を判断するかが明確か 例:開発者が特定APIのレイテンシ増加からコード修正を判断するなど 他にもチェック項目があるよ 解像度を上げると自然と何をしていけばよいのか見えてくる!
©2026 CTC System Management Corporation. 「何が重要で、何を改善したいのか」 「何を、どういった観点で見たらよいのか」 「どこがどうなったら異常なのか」 「どうしたら異常回避/品質向上できるのか」 これらをを明確化することで
導入時のアンチパターンにハマりづらくなります。 (太り)※痩せる気はないんかい!www Page - 10 改めて ポッコリお腹を スッキリさせたい 体脂肪率 BMI 腹囲が85㎝以上 摂取カロリーが基礎 代謝の90%程度を下 回らないようにする
©2026 CTC System Management Corporation. ・従来の監視の延長戦として考える ・「全システム一斉導入」という幻想 ・「可視化できた」は成果ではない ・技術指標だけを成果指標にしてしまう ・効果を短期間に求めすぎ
などなど Page - 11 著書では他にも。。。
©2026 CTC System Management Corporation. さいごに エンジニアの睡眠時間が少しでも増えますように☆ Page - 12