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AI時代に改めて考える、ドメイン駆動設計 - モデリングが「AIへの共通言語」になる

AI時代に改めて考える、ドメイン駆動設計 - モデリングが「AIへの共通言語」になる

「AIに指示するときに、詳しく説明しすぎると長くなるし、曖昧だとピントがズレる……」──そうした悩みを解決する鍵が、実は**ドメインモデリング**です。

20年以上前からあるドメイン駆動設計(DDD)という手法を、AI時代に改めて活躍させる方法があります。**モデル=人間もAIも理解できる共通言語**だからです。

このセッションでは、ドメインモデリングの具体的なやり方(sudoモデリング)から、AIとの壁打ち方法、さらに受入基準・技術設計・テストへの展開まで、ログラスでの実践例をもとに、AI時代の開発プロセスをどう進化させるかをお話しします。

**登壇イベント**: Findy(2026/5/26)

### 今日の結論
**モデルという「共通言語」を作ることで、人間もAIも同じビジョンで開発できる体制を整える**

### 持ち帰っていただけること
- **sudoモデリング** ── 取り組みやすい4つの図(System/UseCase/Domain/Object)のフレームワーク
- **draw.io × AI の壁打ち** ── 図を使ってAIから観点を引き出し、モデルの漏れを埋める実践
- **モデルを各プロセスに繋ぐ** ── 受入基準・技術設計・テスト・実装へ、モデルが活きる展開パターン
- **AI活用フェーズの可視化** ── チームの現在地を測り、次の段階に進むロードマップ

### こんな方におすすめ
- AIで開発を始めたが「指示の精度が心もとない」「モデル品質に左右される」と感じているエンジニア・EM・QA
- ドメイン駆動設計に興味はあるが「大規模開発向けでは?」と思っている方
- AIのガードレール設定を効果的にしたい方
- 既存システムの理解を深めて、AIに正確に伝えたい方

### 関連キーワード
#ドメイン駆動設計 #DDD #AI駆動開発 #AI #生成AI #モデリング #draw.io #共通言語 #ドメインモデル #受入基準 #ユースケース #ドメイン設計 #Claude

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Koichiro Matsuoka

May 26, 2026

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Transcript

  1. 3

  2. 4

  3. 今日のゴール DDD × AIで、開発プロセス全体の品質を上げる方法を持ち帰ってもらう 持ち帰ってもらえると良いこと: sudoモデリング ── 取り組みやすい4つの図のフレームワーク draw.io ×

    AI ── 図を使ってAIと壁打ちする実践 モデルを各プロセスに繋ぐ ── 受入基準・技術設計・実装へ展開 AI活用フェーズの可視化 ── チームの現在地を測る物差し 5
  4. sudoモデリング sudoモデリングは、ハードルが低く効果が出しやすいモデリング手法 図 やること S: システム関連図 システムに関わるアクター・外部システムを明示 U: ユースケース図 ユーザーがどんな操作をするか描く

    D: ドメインモデル図 概念と関係を抽象的に描き、共通言語を作る O: オブジェクト図 具体例で理解を深め、モデルの矛盾・漏れを検証 これは「どんな時にもやると良い最低限の4つ」 頭文字をとって「sudoモデリング」 業務フロー図/状態遷移図/シーケンス図 / ER図などは併用するとよい 24
  5. ドメインモデル図のモデリングのコツ オブジェクト図から抽象化し、ルール・制約を書き出す オブジェクト図(具体例)から、ドメインモデルに抽象化していく ルール/制約(ドメイン知識) を吹き出しに書き出す モデリング中に疑問が出たものをその場で議論してメモしていく 検討メモ も積極的に記述する 生じた疑問の結論や疑問点もOK。発見を誘発し、関係者の認識を残す 多重度

    を定義する 「採用選考から採用ポジションの紐付けは必須か?」など、ルール/制約として重要な意思 決定 実装前に主にエンジニアで決めること: 集約の範囲: リポジトリの範囲を決める 日本語名の対訳としての英語名: ユビキタス言語のマスタ。表記揺れを防ぐ 32
  6. draw.io × AI スキル AIが .drawio ファイルを直接操作できる無料スキルが既に存在する claude-drawio-skill(筆者作のプラグイン): https://github.com/little-hands/claude-drawio-skill 公式スキル(drawio-mcp):

    https://github.com/jgraph/drawio-mcp/tree/main/skill-cli 「この処理をシーケンス図で整理して」などと指示するだけで .drawio が完成 Claude Code のスキルとして、プロジェクトに導入するだけで使える モデリングだけでなく、仕様設計・技術設計など幅広く活用できる 33
  7. モデルは作って終わりではない モデルが、後続プロセスのインプットになって初めて価値が出る モデリング → 受入基準 → 技術設計 → テスト →

    実装 モデルで整理した「ちょうどいい抽象度」が、各プロセスで効く ここからは、モデルが各プロセスでどう活きるかを見ていく 37
  8. ドキュメントの階層化 中規模以上の開発は、エピックとPBIの2階層に分けて粒度・記述量を整理 する 階層 単位 向き合う不確実性 記述するもの エピック プロジェクト/機能群 What

    / Why 要求・要件・大まかな仕様・大まかな技術設計 PBI バックログアイテム How 受入基準・細かい技術設計・PBI単位のテスト モデリングはエピックレベルで実施。後続の各プロセスで再利用する 38
  9. Specification by Example 具体例で仕様を書くと、人もAIも迷わない Specification by Example(SbE)の利点: 共通理解の形成: 抽象仕様だと人によって解釈が分かれる →

    具体例で全員が同じ像を持てる コーナーケースの炙り出し: 具体例を書こうとすると、扱いの曖昧な境界が自然に見えてくる テストへの接続: Given/When/Then はそのまま自動テスト(BDD)の形式 AIへの正確な指示: 抽象指示よりブレが少なく、実装が意図通りになりやすい Given: 商品A (1000 円) 、商品B (500 円)が存在 When : 「価格: 安い順」で並べ替え Then : 商品B → 商品A の順で表示 sudoモデリングのオブジェクト図がまさにこの「具体例」 。モデリングの成果がそのまま受入基 準のインプットになる 39
  10. 受入基準は「AIで磨き込む」 ドキュメントレビューはAIに質問させる形にすると効果的 大量のドキュメントを見て改善点を出すのは難しい AIに質問させる = 論点を洗い出す 重要な論点が最初に出ると、検討が進めやすい Claude Code は

    AskUserQuestion ツールで選択式回答 選択肢に推奨度+理由を書かせると、 「こう思うけどどう?」と議論しやすい 勝手に聞いてくれない場合: 「現時点で検討すべき重要なことを優先して質問して」と指定 40
  11. AI活用フェーズで現在地を測る プロセスごとに「現在地 → 目標」を可視化する フェーズ 内容 1. 個人利用 コーディングエージェントを個別に使う 2.

    スキル共通化 チームで特定プロセス用のスキルを定義(点としてのスキル) 3. プロセス再定義・スキル 連結 AI前提でプロセスを再定義し、スキル同士のアウトプット/インプットを設計(線 になる) 4. AIによる自律的開発 各プロセスでAIが自律的に判断する割合を増やす 参考: ELEKS「AI SDLC Maturity Model」 (https://eleks.com/blog/ai-sdlc-maturity-model/)   をベースにカスタマイズ どのプロセスから検査と適応のサイクル設計に着手するかを決める 45
  12. ログラスからのお知らせ ─ 他メンバーも登壇します! AI Engineering Summit Tokyo 2026 / AWS

    Summit Japan 6/9 AI Engineering Summit Tokyo 2026 AI Ops Mgr 荒木 (@shim_surprise) 6/26 AWS Summit Japan SRE 中井 (@elmodev09) 48
  13. 書籍 & 匿名質問はこちらから ドメイン駆動設計の書籍 / Xの質問箱で匿名質問受け付け中! 書籍「ドメイン駆動設計 モデリング/実装ガイド」 https://little-hands.booth.pm/items/1835632 書籍「ドメイン駆動設計

    サンプルコード&FAQ」 https://little-hands.booth.pm/items/3363104 X(質問箱で匿名質問OK!) https://x.com/little_hand_s 一緒にモデリングする勉強会: https://little-hand-s.notion.site/DDD-22429f7110574439a4c3e126c20fa9a2 49