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気づけばこうなる運用 ~運用現場の現実と理想~

気づけばこうなる運用 ~運用現場の現実と理想~

2025-11-08 関西オープンフォーラム2025
https://www.k-of.jp/2025/

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Takafumi ONAKA PRO

November 08, 2025
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Transcript

  1. 自己紹介 • 大仲 能史 a.k.a. id:onk • 株式会社はてな チーフエンジニア •

    芸歴20年 ◦ 色んな開発運用の現場を見てきました 5
  2. デッドコード • 「消そう。以上。」 ◦ by Kent Beck (Tidy First? 2章)

    • とはいえ本当に消していいか 自信を持ちづらい ◦ そもそも見通しのいいコードなら こんなことになってない 10 https://www.oreilly.co.jp/books/9784814400911/
  3. okuribito • ruby gems ◦ github shakemurasan/okuribito • 検査対象メソッド名を指定すると 呼び出されたらログを吐く

    • しばらく監視してから安全に削除 11 https://movies.shochiku.co.jp/100th/okuribito/
  4. 21

  5. 監視トレンドの変化 • R.E.D メソッド ◦ Requests (リクエスト数) ◦ Errors (エラー数)

    ◦ Duration (実行に掛かった時間。レイテンシー) • 最終的なアプリケーションの挙動を監視する 25
  6. 監視トレンドの変化 • SLI/SLO ◦ Service Level Indicator / Objective ◦

    サービスレベル指標 / 目標 • 例えば ◦ 主要パスへのリクエストの99.5%が成功 ◦ 主要パスへのリクエストの99.5%が100ms以内 27
  7. 要はバランスというものの • Four Keys ◦ 開発チームのパフォーマンスを示す指標 ◦ デプロイ頻度、変更のリードタイム、変更障害率、 サービス復元時間 •

    エリートチームは全てで高成績 ◦ バランスではなく、できるところはできている ◦ DevOpsのプラクティスを適用するとやりやすい 34
  8. 溜まるIssue • MoSCoWラベルを付けて整理したり ◦ Must, Should, Could, Won't • RICEのような順位付け基準を入れたり

    ◦ Reach (影響する人数やイベント数) ◦ Impact (どのくらい価値を生むか) ◦ Confidence (その判断に対する自信度合い) ◦ Effort (実装に必要なコスト) 53
  9. 意思決定の専任を置くことになる • 閾値 ◦ issueを片付けても減らず、自然増する ◦ issueのタイトルや内容が曖昧なまま放置される ◦ どのタスクを先にやるべきかの議論が増える ◦

    決定事項に対して再説明が必要になる • 認知負荷を全員に押しつけない ◦ 優先度の根拠を共有して、議論コストを下げたい ◦ チームとしての意思を作っていく 54
  10. デプロイ今昔 • サーバのメンテコストから解放される ◦ 責任共有モデル • 上手く使うための 苦労がある? ◦ build,

    ship, run ◦ immutable 66 日経XTECH AWSのセキュリティや注意点、「責任共有モデル」を知り使いこなす
  11. 落ちても困らないサービス • 監視 ◦ 基本自分が見ているし ◦ なんかあったらDMくれ • バックアップ ◦

    たまたま手元に最新がコピーされてるかも、で十分 ◦ 飛んだら祭りとして楽しむ 70
  12. さすがにこれだと困っちゃう • 監視 ◦ 基本自分が見ているし => 見てない ◦ なんかあったらDMくれ =>

    気づかない、見ても放置 • バックアップ ◦ たまたま手元に最新がコピーされてるかも、で十分 ▪ => 手元にあるのは数ヶ月前だったり ◦ 飛んだら祭りとして楽しむ => 構築方法も分かんない 72
  13. SPACE • Satisfaction & Well-being(チームの健全性) • Performance(成果・価値) • Activity(活動・実行力) •

    Communication & Collaboration(協働・連携) • Efficiency & Flow(効率・フロー) 103
  14. • Satisfaction & Well-being(チームの健全性) ◦ チームメンバーは現在のプロセス・環境に満足できて いますか? • Performance(成果・価値) •

    Activity(活動・実行力) • Communication & Collaboration(協働・連携) • Efficiency & Flow(効率・フロー) SPACE 104
  15. • Satisfaction & Well-being(チームの健全性) • Performance(成果・価値) ◦ チーム目標に対して、チームの進捗・達成状況は十分 ですか? •

    Activity(活動・実行力) • Communication & Collaboration(協働・連携) • Efficiency & Flow(効率・フロー) SPACE 105
  16. • Satisfaction & Well-being(チームの健全性) • Performance(成果・価値) • Activity(活動・実行力) • Communication

    & Collaboration(協働・連携) ◦ チーム内のコミュニケーションは十分にスムーズです か? • Efficiency & Flow(効率・フロー) SPACE 107
  17. SPACE • Satisfaction & Well-being(チームの健全性) • Performance(成果・価値) • Activity(活動・実行力) •

    Communication & Collaboration(協働・連携) • Efficiency & Flow(効率・フロー) ◦ チームメンバーは集中した時間を十分に確保できてい ますか? 108