2023-03-08 Findy LT Night 〜関西開発組織の最前線〜 開発生産性の取り組みをオフラインで語り合う
デュアルトラックアジャイルとの向き合い方id:onk2023-03-08 開発生産性の取り組みをオフラインで語り合う LT1
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自己紹介● 大仲 能史 a.k.a. id:onk● 株式会社はてな チーフエンジニア2
3今日の話
4デュアルトラックアジャイル
ソフトウェア開発の2つのトラック5https://www.jpattonassociates.com/dual-track-development/
2つのサイクル6https://www.scrumatscale.com/scrum-at-scale-guide-online/#the-components-of-scrumatscale
2つのサイクル7● デリバリー○ コーディングを伴う○ いわゆるスクラムチームの仕事○ リリースしてユーザの反応を伺う● ディスカバリー○ より仮説検証的なPO側の仕事○ 作るものを決める
目的地に辿り着くことで例えると● ディスカバリーは地図○ どこに向かうかを見定める● デリバリーは車○ 色んな車があるよね8
どちらも大事● 地図が無いと迷子になる● 速度が遅いと時間が掛かる9
両輪で回す10https://www.scrumatscale.com/scrum-at-scale-guide-online/#the-components-of-scrumatscale
アウトカムを出す11デリバリー ディスカバリー
12アウトカムに結びつかないアウトプットは、高速にゴミを作っている
13というのがデュアルトラックアジャイル
14論点ズラしてない?
遅い車はとにかく問題● 地図が合っていても三輪車じゃ辿り着けない○ せめてエンジン付き。できれば常に整備しておきたい● 方向がベクトル90度以内に収まってればいい○ 象限が合っていれば十分■ それ以上の精度が本当に必要?○ サイクルを素早く回せば修正できる■ 回すことすらできない方が問題が大きい15
高速ゴミ製造機をより好む● もし良い企画に当たったら高速にアウトカムを作れる地力がある○ 止まった時計も1日2回は正しい時間を指す● 高速にPDCAを回すことができる○ PDCAを回した数だけチームとしての強さが増す○ 改善している実感を手に入れられ、役割分担が自然とされ、目標達成にコミットできるチームになっていく16
アウトプットを出す17ここが低いと話にならない
もちろん場合による● 打席に立てる回数には限りがある● ゴミを作ってる余裕がまったく無いなら当たる企画だけを作るしかない○ アウトにならないようなヒットを狙う○ 打率を上げることに注力する必要がある18
19アウトプットを出すための工夫
アウトプットを出すための工夫● 手元の工夫● チームの工夫20
手元の工夫● 生産性が高い=タイプ数が少ない○ main[Command+Enter] で public static voidmain(String[] args) になると、6ストロークで38文字の生産性○ 懇親会でお話🔥しましょう■ おまじないは少ない方が良いv.s.■ 静的解析のためのヒントは多い方が良い21
手元の工夫● 高速に打ち続けることにもこだわっています○ 思考のスピードで編集しよう!■ 懇親会でお話🔥しましょう○ 考える時間もゼロにして入力し続けたい■ いかに設計の素振りをしているか、設計の共通化を行っているかが決め手22
アウトプットを出すための工夫● 手元の工夫● チームの工夫23
チームの工夫● バリューストリームマップを作って改善する○ コスパの良い改善ポイントを見つけられる○ 開発パフォーマンス指標とバリューストリームマップでチーム改善をする - $shibayu36->blog;24
チームの工夫● バリューストリームマップのコツ○ 成果物の受け渡しポイントに着目する○ 成果物 (作った PR) がレビューされていない時間○ 成果物 (merge した PR) がリリースされていない時間○ 職種間、チーム間で、渡した後に着手するまでや戻ってくるまでに待ちが発生していないか■ 職種横断チームに組み替えることで短くなるかもしれない25
チームの工夫● バディ組み替えで生産性向上○ チームより小さなバディにタスクをアサインして、どんどん終わらせる目標に○ バディで終わらせられるタスクが減ったら生産性は戻った26
27まとめ
まとめ● デュアルトラックアジャイルという考え方○ デリバリーとディスカバリーの両輪● レベル1生産性の高い良いチームにしたい○ 両輪なので、片輪であるデリバリーも大事● そのために個人やチームで改善していく○ 僕らの事例を紹介しました28