事業状況で変化する最適解。進化し続ける開発組織とアーキテクチャ

2025/11/21　アーキテクチャConference2025

CTO室長山田の登壇資料です。

---------------------------------------------------

製造業向けSaaSは3年で急成長し、エンタープライズやグローバル市場へ展開。この変化に対応すべく、我々の組織とアーキテクチャは常に進化を続けてきました。
本セッションでは、グローバル向け構成に至るまでのリアーキテクチャ経験から得た意思決定の背景とプロセスを共有。技術的負債との向き合い方、トレードオフの判断、そして数々の試行錯誤や失敗談まで、リアルな経験を語ります。事業の進化に合わせ、いかに組織もアーキテクチャも進化しつづけるか、その実践知をお話しします。

Transcript

1. © CADDi Inc. 事業状況で変化する最適解。 進化し続ける開発組織とアーキテクチャ 2025-11-21 アーキテクチャConference 2025 キャディ株式会社 ⼭⽥ 圭⼀
2. © CADDi Inc. キャディ株式会社 CTO室⻑ 趣味: 掃除、⼦どもとの遊び    SUP、シュノーケル、スキー ⾃⼰紹介 ⼭⽥ 圭⼀ 2 @kei711_ kei711 SIerやスマホ向けゲーム会社にて、開発‧マネジメント 2019年 キャディへ⼊社 プロダクト開発‧横断組織の組成‧マネジメントなど 2024年末 CTO室⻑ 開発組織全体の技術的判断、組織マネジメントなど 経歴
3. © CADDi Inc. このセッションのゴール 1. 「モノづくり産業の規模と課題」と「キャディのアプローチ」を 知っていただく 2. 事業フェーズに応じて「どのような判断軸で組織とアーキテクチャを 進化させてきたか」を知っていただく 3 3
4. © CADDi Inc. © CADDi Inc. ⽬次 4 1. キャディと製造業 2. 進化し続ける開発組織とアーキテクチャ 3. 過去からの学びと⾜元の取り組み
5. © CADDi Inc. © CADDi Inc. 5 1. キャディと製造業
6. © CADDi Inc. モノづくり産業の ポテンシャルを解放する Unleash the potential of manufacturing MISSION - 企 業 理 念- 6
7. © CADDi Inc. 世界最⼤の産業‧製造業 7 暮らしを⽀えるインフラ産業 医療や⾷、移動、通信など、私たちの暮らしに必要な 物事のすべてに製造業が関わっています。 あらゆるモノが、産業機械‧⼯作機械や、加⼯会社な どたくさんの⼈の⼿から⽣み出されています。  経済価値は巨⼤⽇本のGDPにも迫る IoTのみに焦点を当てて経済価値を業界別に産出した 場合、製造業は3.9兆ドル。 ⾦融や流通⼩売り等の他業界を上回り、⽇本の名⽬ GDPに迫る勢いです。 スマートフォンは半導体、 電池、ディスプレイなど 1000以上の部品で構成
8. © CADDi Inc.       祖業は加⼯品の受発注プラットフォーム （ バーチャルファクトリー ） 顧 客 分析‧コスト計算 図⾯‧仕様書の要約、整備 納品 製造 パートナー⼯場 図⾯情報 機械加⼯部品 ⾦属‧樹脂 板⾦ /フレーム 溶接部品 ハーネス 組⽴ 筐体‧配線〜装置⼀式 検査‧品質保証 問い合わせ対応 8
9. © CADDi Inc. モノづくりで扱う、多種多様な情報の例 9 プロセスごとに異なる情報 各社で異なるフォーマット‧管理体系 図⾯ ⾒積書 不具合報告書 作業指⽰書 発注実績情報 3D CAD
10. © CADDi Inc. 業務がデジタルで完結しない点 や、ステークホルダーの多さか ら現場で個別最適化が進む 10 設 計 調 達 製 造 販 売 個別最適化が進むことで、 部署や担当者、会社を跨いで、 各⾃バラバラにデータが管理さ れ分断される データのサイロ化 固定化‧閉じた関係性 の中で磨き込み 個別最適化 これまでの業務やデータが活⽤ されず、毎回ゼロから同じこと を繰り返し⾏ってしまう “苦労して学べ （⾃分も苦労したから）” 製造業に はびこる⾞輪の再発明 設計 調達 製造‧品証 営業 過去と類似の 図⾯作成 イチから 相⾒積‧交渉 類似の 品質不良対応 イチから ⾒積作業 製造業で起きている問題: データの分断により⾞輪の再発明が頻発 10
11. © CADDi Inc. ⽬指していきたい世界観 AI‧テクノロジーで、⼈はより付加価値の⾼い業務にフォーカス。 世界中のイノベーションを加速させる 資産化されていない 同じ作業の繰り返し ⾞輪の再発明 資産化されている 過去の積み重ねを“活⽤” 標準化の浸透で成⻑加速 11
12. 製造業AIデータ プラットフォーム CADDi 経験‧データを資産化する 12
13. © CADDi Inc. 13 分断されたデータを統合‧整備し、活⽤することで価値を⽣む
14. © CADDi Inc. CADDi Drawer 製造業において最も重要なデータとされている「図⾯」は、PDFや 紙などの⾮構造的なデータとなり、活⽤できる状態にありません。 図⾯をただ貯めるのではなく、 将来価値を⽣む「資産」としてデータに変換し活⽤する。 貯めたものを引き出す、価値を⽣み出す。 そのためのアプリケーションが「CADDi Drawer」です。 Drawing Drawer : 図⾯ : 引き出し Application ① 14
15. © CADDi Inc. 原価が8割を占める製造業において、価格を決定する「⾒積業務」は ⾮常に重要です。しかしこれまで⼤きなイノベーションが起きず、ベ テラン社員への属⼈化や、メール∕FAXでの実施による業務⼯数の逼 迫など多くの課題を抱えていました。 「CADDi Quote」は⾒積業務の体験を⼤きく改善し、⽇々の業務が資 産化されるサイクルを⽣み出します。 AI 見積クラウド CADDi Quote Application ② 15
16. © CADDi Inc. 16 祖業のManufacturing事業ではモノづくりにおける様々な課題 解決を⽀援してきました。そこで培ったノウハウやテクノロ ジーをもとに、新たなアプリケーションを⽣み出します。 新規プロダクト Coming soon… Application ③ 図⾯解析 図⾯翻訳 リスク検知 原価計算 最適発注 設計解析 〜 サプライヤ選定 材料集中購買 ‧⼿配管理 ⼯程設計 図⾯毎 ⼯程改善 受発注 管理 検査管理 ⼯程設計 〜 受発注管理 お客様 （メーカー） サプライ チェーン管理 在庫/ 物流管理 16
17. © CADDi Inc. 2. 事業状況で変化する最適解。 進化し続ける開発組織とアーキテクチャ 17
18. © CADDi Inc. キャディは今まさに“第⼆創業期” 関⻄⽀社開設 本社拡⼤移転 明治維新からちょうど 150周年の⽇に創業 CADDi Drawer 開始 タイ法⼈設⽴ ベトナム法⼈設⽴ 本社拡⼤移転 シリーズB 80.3億円 調達 US法⼈設⽴ シリーズC 118億円調達 2017 2018 2019 2020 2021 2022 2024 2023 2025 シリーズC 91億円 追加調達 CADDi Quote 開始 事業統合 “製造業AIデータ プラットフォーム” としての第⼆章 18
19. © CADDi Inc. プロダクトの変遷: 開発組織の拡⼤と事業‧プロダクトの変遷 19 シリーズB 80.3億円調達 シリーズC 118億円調達 事業統合 シリーズC 91億円追加調達 ⼈ 数 CADDi Drawerに 注⼒ 新規事業開始 (Drawer) CADDi Quote ローンチ CADDi Drawer ローンチ 製造業AIデータ プラットフォーム 社内向け図⾯管理 システム開発 開発チームごとの⼈数 1 2 3 4 CADDi Drawer 初期 2021〜2022 Manufacturing 事業 2019〜2022 Data Platform 化 2025〜 CADDi Drawer 成⻑期 2023〜2024 1 2 3 4
20. © CADDi Inc. 開発組織の拡⼤と事業‧プロダクトの変遷 20 シリーズB 80.3億円調達 シリーズC 118億円調達 事業統合 シリーズC 91億円追加調達 1 2 3 4 CADDi Drawerに 注⼒ 新規事業開始 (Drawer) CADDi Quote ローンチ CADDi Drawer ローンチ プロダクトの変遷: 製造業AIデータ プラットフォーム 社内向け図⾯管理 システム開発 開発チームごとの⼈数 CADDi Drawer 初期 2021〜2022 Manufacturing 事業 2019〜2022 Data Platform 化 2025〜 CADDi Drawer 成⻑期 2023〜2024 1 2 3 4 ⼈ 数
21. © CADDi Inc. プロダクトの変遷と各アーキテクチャ 社内向け 図⾯管理システム グローバル & セキュリティ データ基盤強化 製造業AIデータ プラットフォーム 21 システム拡張性 多くのデータ種別 CADDi Drawerに 注⼒ 図⾯管理‧解析 キーワード検索 類似形状検索 CADDi Drawer ローンチ CADDi Drawer 初期 2021〜2022 Manufacturing 事業 2019〜2022 Data Platform 化 2025〜 CADDi Drawer 成⻑期 2023〜2024 1 2 3 4 Keywords:
22. © CADDi Inc. プロダクトの変遷と各アーキテクチャ 社内向け 図⾯管理システム グローバル & セキュリティ データ基盤強化 製造業AIデータ プラットフォーム 22 システム拡張性 多くのデータ種別 CADDi Drawerに 注⼒ 図⾯管理‧解析 キーワード検索 類似形状検索 CADDi Drawer ローンチ CADDi Drawer 初期 2021〜2022 Manufacturing 事業 2019〜2022 Data Platform 化 2025〜 CADDi Drawer 成⻑期 2023〜2024 1 2 3 4 Keywords:
23. © CADDi Inc.       社内向け図⾯管理システム 23 Manufacturing 事業 2019〜2022 1
24. © CADDi Inc.       社内向け図⾯管理システム 概要 24 App UI Firebase Hosting Cloud SQL Memorystore File Processor Cloud Run Analysis Service Cloud Run Job Manager Cloud Run Cloud Storage API Server Cloud Run Notifier Cloud Run Pub/Sub Auth0 Slack トレードオフ: 【個別最適: 開発速度】 VS 【全体最適: 技術整合性‧⼀貫性】       社内向け図⾯管理システム Manufacturing 事業 2019〜2022 1
25. © CADDi Inc. プロダクトの変遷と各アーキテクチャ 社内向け 図⾯管理システム グローバル & セキュリティ データ基盤強化 製造業AIデータ プラットフォーム 25 システム拡張性 多くのデータ種別 CADDi Drawerに 注⼒ 図⾯管理‧解析 キーワード検索 類似形状検索 CADDi Drawer ローンチ CADDi Drawer 初期 2021〜2022 Manufacturing 事業 2019〜2022 Data Platform 化 2025〜 CADDi Drawer 成⻑期 2023〜2024 1 2 3 4 Keywords:
26. © CADDi Inc. 図⾯ etc.. 品質 設計 ⾒積 受注 発注 図⾯を 貯める 検索する 情報を 抜きだす 情報を 関連づける ⾏動する 分析する 機能 1：図⾯の⾃動解析 図⾯内のテキスト情報、 製品の形状を⾃動で解析 機能 2：キーワード検索 図⾯内の⼿書きを含めたあ らゆるテキスト情報をキーに 図⾯を検索できます   機能 3：形状検索 解析した製品形状データを 利⽤して、類似形状検索、画 像検索ができます 機能 4：必要情報の紐づけ 受発注情報、不具合情報、 3Dモデル等関連する情報を 2D図⾯に紐づけます 特許 取得済 最重要な図⾯データを抑えた上で、全ての周辺データを繋ぎにいく Application ① CADDi Drawer は図⾯データを資産に変える 26
27. © CADDi Inc. 図⾯（設計図）に記載される情報と解析の難しさ 27 表⾯粗さ 出来上がりのなめらかさを指⽰ よりなめらかに仕上げなければ ならないほど費⽤がかかる ⾯取り ⾓を削る 45°や丸くなめらかにする⽅法がある 使う機械が変わるので値段や発注先が 変わったりする 幾何公差 部品形状の精度と許容される 誤差。誤差が⼩さいほど難し く加⼯可能な業者が変わる。 記号が形状指⽰、数値が誤差 範囲を⽰す ⽳ (Φ) 3rd party OCR だと 読めなかったりする 表題欄 図⾯に紐づく様々な情報が記 載されている。キーと バリューのペアで取得したい 空⽩ 結構スパース ⼿書き⽂字 ⾃由度が⾼い... 回転⽂字 90°回転している⽂字 縦書きもある ⼨法 mm と inch が 併記されていることも... ⾒た⽬の類似だけでな く、モノの形状が同じか といった観点での類似具 合も反映 類似 出来上がりイメージ Application ①
28. © CADDi Inc.       ⾃動図⾯解析‧統合した情報表⽰ 28 Application ①
29. © CADDi Inc.       類似図⾯検索 29 Application ①
30. © CADDi Inc. 30       システム概要: PoC→ベータ版 Data Processor Cloud Run Cloud Tasks Drawings Firebase Storage Upload Handler Firebase Function Firestore API Firebase Function Frontend Firebase Hosting Firebase Auth Algolia CADDi Drawer 初期 2021〜2022 2 事業状況:   図⾯管理の需要 + 図⾯解析の進歩 → 外部提供を検討 トレードオフ: 【MVP最速⽴ち上げ】 VS 【本番品質のフルセット】
31. © CADDi Inc. 31       システム概要 : ベータ版→ローンチ時 Cloud SQL Data Processor Cloud Run Kubernetes cluster Frontend GKE Pod Cloud Tasks API GKE Pod Search Service GKE Pod OpenSearch Helm Drawings Firebase Storage Upload Handler Firebase Function Firestore Firebase Auth Auth0 Algolia Cloudflare 事業状況:   少⼈数で約半年後の正式公開を⽬標 システム課題: 図⾯の処理速度や機能不⾜ トレードオフ: 【事業成⻑】 VS 【技術的負債】 CADDi Drawer 初期 2021〜2022 2
32. © CADDi Inc. プロダクトの変遷と各アーキテクチャ 社内向け 図⾯管理システム グローバル & セキュリティ データ基盤強化 製造業AIデータ プラットフォーム 32 システム拡張性 多くのデータ種別 CADDi Drawerに 注⼒ 図⾯管理‧解析 キーワード検索 類似形状検索 CADDi Drawer ローンチ CADDi Drawer 初期 2021〜2022 Manufacturing 事業 2019〜2022 Data Platform 化 2025〜 CADDi Drawer 成⻑期 2023〜2024 1 2 3 4 Keywords:
33. © CADDi Inc. 33       T2D3を⼤きく超えるスピードで成⻑中 CADDi Drawer 成⻑期 2023〜2024 3 グローバルで成⻑が加速 グローバルトップクラスの成⻑ Awards 2025 ソ フ ト ウ ェ ア 事 業 開 始 2022 JAPAN 2017~ THAILAND 2022~ VIETNAM 2022~ U.S. 2023~
34. © CADDi Inc. 導⼊企業 ※⼀部掲載 / 2025年11⽉現在 34
35. © CADDi Inc.       システム概要 - ２段階で進化 35 Drawing Management System Workflow Engine その他 SaaS Elastic Cloud Drawing Files Cloud Storage Tenant/User DB Cloud SQL Drawing DB AlloyDB Drawing Analysis System Workflow Cluster GKE Argo Workflows Cloudflare Workers Cloudflare Drawer BFF GKE Pod Drawing API GKE Pod Search API GKE Pod File API GKE Pod Tenant/User API GKE Pod Drawer UI GKE Pod Drawing Analysis APIs Vertex AI Drawing Analysis APIs Vertex AI 各種解析処理等 PDF分割、グレースケール化、各 種解析処理呼び出し等 Auth0 Kubernetes cluster 事業状況:   エンタープライズ顧客からのニーズ増 システム課題: データモデル‧解析処理の拡張性 CADDi Drawer 成⻑期 2023〜2024 3 ① システム課題の解決 ② 機能開発
36. © CADDi Inc.       システム概要 - ① システム課題の解決 36 Drawing Management System Workflow Engine その他 SaaS Elastic Cloud Drawing Files Cloud Storage Tenant/User DB Cloud SQL Drawing DB AlloyDB Drawing Analysis System Workflow Cluster GKE Argo Workflows Cloudflare Workers Cloudflare Drawer BFF GKE Pod Drawing API GKE Pod Search API GKE Pod File API GKE Pod Tenant/User API GKE Pod Drawer UI GKE Pod Drawing Analysis APIs Vertex AI Drawing Analysis APIs Vertex AI 各種解析処理等 PDF分割、グレースケール化、各 種解析処理呼び出し等 Auth0 Kubernetes cluster 事業状況:   エンタープライズ顧客からのニーズ増 システム課題: データモデル‧解析処理の拡張性 トレードオフ: 【技術的負債】 VS 【事業成⻑】 CADDi Drawer 成⻑期 2023〜2024 3
37. © CADDi Inc. モノづくりで扱う、多種多様な情報の例 37 プロセスごとに異なる情報 各社で異なるフォーマット‧管理体系 図⾯ ⾒積書 不具合報告書 作業指⽰書 発注実績情報 3D CAD
38. © CADDi Inc.       システム概要 - ②機能開発 38 Drawing Management System Workflow Engine その他 SaaS Elastic Cloud Drawing Files Cloud Storage Tenant/User DB Cloud SQL Drawing DB AlloyDB Drawing Analysis System Workflow Cluster GKE Argo Workflows Cloudflare Workers Cloudflare Drawer BFF GKE Pod Drawing API GKE Pod Search API GKE Pod File API GKE Pod Tenant/User API GKE Pod Drawer UI GKE Pod Drawing Analysis APIs Vertex AI Drawing Analysis APIs Vertex AI 各種解析処理等 PDF分割、グレースケール化、各 種解析処理呼び出し等 Auth0 Kubernetes cluster 3D CAD API GKE Pod Document API GKE Pod Structured Data API GKE Pod Analysis steps GKE 事業状況:   エンタープライズ顧客からのニーズ増 システム課題: データモデル‧解析処理の拡張性 トレードオフ: 【事業成⻑】 VS 【技術的負債】 CADDi Drawer 成⻑期 2023〜2024 3
39. © CADDi Inc. 39 CADDi DRAWER Group *Team Topologies に基づいたチーム構成 図⾯管理 図⾯活⽤ 検索体験 図⾯解析 ⾒積体験 QA / SRE ⼤量データ処理基盤 Metadata / Object Storage オペレーション 向けプロダクト 「チームの疎結合化による各チームの裁量とスピード感の担保」と 「チーム横断での標準化による全体最適」を両⽴できる組織を⽬指す Stream-alinged team Platform team Complicated Subsystem team Enabling team CTO Office 技術戦略 Engineering Office セキュリティ Platform Group *横断基盤の開発‧運⽤等 MLOps アーキテクチャ データマネジメント       組織再編: 分割統治と全体最適 課題: ⾃律は進んだが、サイロ化が発⽣。組織とシステムの境界がズレて複雑化 CADDi Drawer 成⻑期 2023〜2024 3 トレードオフ: 【チーム最適（疎結合‧⾃律）】 VS 【全体最適（標準化‧横断整合）】
40. © CADDi Inc. プロダクトの変遷と各アーキテクチャ 社内向け 図⾯管理システム グローバル & セキュリティ データ基盤強化 製造業AIデータ プラットフォーム 40 システム拡張性 多くのデータ種別 CADDi Drawerに 注⼒ 図⾯管理‧解析 キーワード検索 類似形状検索 CADDi Drawer ローンチ CADDi Drawer 初期 2021〜2022 Manufacturing 事業 2019〜2022 Data Platform 化 2025〜 CADDi Drawer 成⻑期 2023〜2024 1 2 3 4 Keywords:
41. © CADDi Inc.       基盤強化、データ活⽤、グローバル対応 Data Platform 化 2025〜 4 41
42. © CADDi Inc.       境界の整理 ＋ 基盤強化 Drawer 図⾯ ドキュメント CAD 発注実績 受注実績 顧客ごとの 多様な形式 Application Data Platform Platform Services Quote テナント ユーザー ‧‧‧ ファイル 登録‧加⼯ ファイル解析 データ 分析基盤 New App 検索⽀援 認証‧認可 ‧‧‧ ‧‧‧ 42 Data Platform 化 2025〜 4 Solution ‧‧‧ New Solution
43. © CADDi Inc.       グローバル‧セキュリティ‧統制 43 テナント JP Region US Region ・・・ Data Platform Platform Services Application Global Control Plane Regional Control Plane ユーザー 認証‧認可 Regional Data Plane ユーザー 認証‧認可 Data Platform Platform Services Application Data Platform 化 2025〜 4 43 ・・・ Solution Solution
44. © CADDi Inc.       組織再編: 逆コンウェイ戦略 44 Technology Headquarter Application 「プロダクト単位での⾃律的な開発体制による事業接続とスピードの最⼤化」と、 「共通基盤の整備による技術的再現性‧スケーラビリティの両⽴」を実現 CADDi Core Data Platform Application 機能開発 Reliability 信頼性‧品質の維持‧向上 Drawer 製造業データ活⽤クラウド Application 機能開発 Reliability 信頼性‧品質の維持‧向上 Quote 製造業AI⾒積クラウド Product Design プロダクトのUI/UXデザイン Incubation 新規アプリケーション開発 Control Plane テナント管理‧認証認可 Data Plane Applicationのための共通基盤提供 Enterprise Solution 顧客課題解決による⾮連続成⻑創出 Infrastructure クラウドインフラ‧基盤運⽤/⾼度化 Reliability 信頼性‧品質‧セキュリティの維持‧向上 Data Fabric データ価値の創出と提供 Data & Analysis データと解析技術 Analysis 図⾯解析‧⽂書解析etc Analysis Platform 解析基盤 AI for Application データと解析技術で新領域の探索 Agent Platform Agent基盤の開発 CTO Office 部⾨横断課題の推進や意思決定 VPoE Office Tech組織全体の⽣産性向上 Vietnam Office Japanの各チームと共同で開発 Talent Acquisition 採⽤ Engineering Office 組織開発 本部 部 グループ Internal Data Management 部⾨横断のデータ活⽤ Technology Strategy 全社の技術戦略 Data Platform 化 2025〜 4 事業成⻑に対してリソースが不⾜ → 注⼒する領域を⾒極めて優先順位付け
45. © CADDi Inc. © CADDi Inc. 45 3. 過去からの学びと⾜元の取り組み
46. © CADDi Inc. ② ⾃律は進んだが、サイロ化が発⽣ 疎結合化によりチームの⾃律性は⾼まったが、 品質基準や取り組みにばらつきが出た 急成⻑組織が直⾯した3つの壁と対策 46 壁（課題） 対策 ① 組織とシステムの境界がズレて複雑化 事業急拡⼤で組織もシステムも同時に成⻑し、 責任範囲や境界がズレた ③ 事業インパクトで優先度を決める 「どこにリソースを投下すべきか」を明確にし、 最も効果が出る領域から対応できるよう体制構 築。 ① フェーズに合わせた境界設計の再構築 組織構造とアーキテクチャの境界を⾒直し、 負債が増えない仕組みへ整備。 ③ 事業成⻑に対してリソースが不⾜ どこに⼒を割くべきか曖昧で、組織全体の フォーカスが分散しがち 46 ② 共通ポリシーの明確化で認識を揃える 共通ポリシーを設け、みんなが同じ基準を持ちなが ら、チームごとに主体的に判断できる状態を構築。
47. © CADDi Inc. ② ⾃律は進んだが、サイロ化が発⽣ 疎結合化によりチームの⾃律性は⾼まったが、 品質基準や取り組みにばらつきが出た 急成⻑組織が直⾯した3つの壁と対策 47 壁（課題） 対策 ① 組織とシステムの境界がズレて複雑化 事業急拡⼤で組織もシステムも同時に成⻑し、 責任範囲や境界がズレた ③ 事業インパクトで優先度を決める 「どこにリソースを投下すべきか」を明確にし、 最も効果が出る領域から対応できるよう体制構築。 ① フェーズに合わせた境界設計の再構築 組織構造とアーキテクチャの境界を⾒直し、 負債が増えない仕組みへ整備。 ③ 事業成⻑に対してリソースが不⾜ どこに⼒を割くべきか曖昧で、組織全体の フォーカスが分散しがち 47 ② 共通ポリシーの明確化で認識を揃える 共通ポリシーを設け、みんなが同じ基準を持ちながら、 チームごとに主体的に判断できる状態を構築。 ① 組織‧システム境界は明確か？複雑な連携に陥っていないか？ ② 共通ポリシーを理解し、“同じ⽅向”を向いているか？ ③ 重要テーマに注⼒できているか？やらないことは決まっているか？
48. © CADDi Inc. 48 ⼀緒にチャレンジする仲間を募集中!! エンジニア 採⽤ポータル 採⽤情報TOP https://caddi.com/careers/ https://recruit.caddi.tech/ カジュアルに お話しましょう!! https://open.talentio.com/r/1/c/ caddi-jp-recruit/pages/78398 製造業AIデータプラットフォームのデータ基盤強化、アプリ開発、 グローバル対応、Platform Engineering、etc…