Golangで小さなLispインタプリタを作ってみた

昔の社内勉強会で作ったスライド。GitPitchが閉鎖してたため移行。

Transcript

1. Golangで 小さなLispインタプリタ を作ってみた 0x64物語 Reboot #09 @otakumesi
2. @otakumesi マッハバイトでエンジニアしてます。
3. みなさん、木といったらなにを思い浮かべますか？
4. クリスマスツリー、木構造、二分木、...
5. Lisp
6. Lisp カッコが多いとかで敬遠されがちな言語 マスコットキャラのLispエイリアンが可愛い Haskell共和国と戦争中らしい（某書によると） LISt Processorを略した名称に由来
7. Lispエイリアン
8. Lispの構文は木構造 簡単なLispのコードを見てみましょう。 (+ (* 1 (+ 3 4)) (- 5 (/ 10 5))) ;; => 10
9. Lispの構文は木構造 ちゃんとインデントをつけてみてみると、 木構造に見えてきませんか？ (+ (* 1 (+ 3 4)) (- 5 (/ 10 5))) ;; => 10
10. Lispの構文は木構造 Lispの構文のS式はそのまま構文木になります (+ (*1 (+34)) (-5 (/105)));; =>10 + / \ * - / \ / \ 1 + 5 ÷ / \ / \ 3 4 10 5
11. GolangでLispを 実装した話
12. 動機 Golangで挑戦できるいい題材を探してた (元)Emacs使いとしての目標の一つだった 0x64物語のお題が「木」だった
13. デモ（REPL） https://github.com/otakumesi/lispon
14. 最初の発想 「Lispは木構造なので、S式の頂点から要素を再帰的に評価していけば、葉までたどり着いて 結果を返せそう」
15. ゆるふわなクラス図
16. 反省 初期実装を勢いで書いたため「純LISP」の仕様の確認が遅くなった そして「カッコがいっぱいあるだけでLispじゃなくね？」と気がついて、途中でそ れなりに書き直した 未だにLispの仕様がゆるふわ...... Compositeパターンを意識して書いたらもう少しキレイな設計になった気がする
17. 開発中にGolangに対して思ったこと メソッドオーバーロード欲しい オプション引数欲しい (生粋のGopherさんにマサカリ投げられそう)
18. 引き算された言語機能が欲しいと思うこともあったが... Golangを書いてるとなぜだか心地よくなってきて、そんなことどうでもよくなりました （？）
19. そして、Golangのオプション引数の解決策が面白くて好きです
20. オプション引数の代替 FunctionalOptionPatternを使って解決した type Option func(*Sexpr)error func Rhs(rhs Evaler)error { return func(*Sexpr)error { return s.SetRhs(rhs) } } func NewSexpr(opts ...Option) { ... }
21. せっかくなのでHTMLを書いてみた
22. GolangでLispをテンプレートエンジンっぽく使って LambdaからHelloWorldした図（？）
23. これをツイートしたらmattnさんに、 こんなコメントを貰えたので僕は満足しました
24. 終わり