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全てのリリースは仮説検証である
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oyamadashokiti
December 19, 2019
Design
3
480
全てのリリースは仮説検証である
oyamadashokiti
December 19, 2019
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Transcript
1 s - d e v t a l k
s ⼤ 忘 年 L T ⼤ 会 2 0 1 9 全 て の リ リ ー ス は 仮 説 検 証 で あ る 2 0 1 9 / 1 2 / 1 9 a t a m a p l u s U X D e s i g n e r T o m o k i H a y a s h i d a
⾃⼰紹介 \よろしくお願いします!/ 2 ⓒ 2019 atama plus Inc. 林 ⽥
智 樹 #スタートアップ歴2年 #⼀⼈⽬のデザイナー #リサーチ、コンセプトデザイン、UIデザイン、 なんでもやるマン #LEAN UX #agile #Design Systems @oyamadashokiti U X D e s i g n e r
atama plusとは 3 ⓒ 2019 atama plus Inc. 2017年4⽉創業 社員約60名(内、開発メンバー約30名)
⽣徒が「基礎学⼒を最短で⾝につける」ことを⽬的に、AIを 活⽤した中⾼⽣向けタブレット型教材「atama+」を全国の 塾や予備校に提供。 現在、学習塾⼤⼿の栄光、学研塾ホールディングス、駿台教 育センターなど500以上の教室に導⼊。
4 本⽇は、年末らしく失敗談を語ります。
5 サービス開発において最も恐れること、それは…
6 「誰もいらない機能を開発してしまうこと」 サービス開発において最も恐れること、それは…
7 だから私達はさまざまな⼿段で、 リリースまでに極⼒成功の確度をあげようとします
8 だから私達はさまざまな⼿段で、 リリースまでに極⼒成功の確度をあげようとします プロトタイピング! ユーザーインタ ビュー! ユーザビリティ テスト!
9 しかしそれは… 「不可避」
10 どんなに避けたくても通らざるを得ない道 誰もいらない機能は望まなくても⽣まれる
11 まだ⻘かった頃*1の僕が取った⾏動 *1.今年
12 ⽯橋を叩きまくる作戦 ミーティングで気づいた懸念を全て述べた
13 ⽯橋を叩きまくる作戦 ミーティングで気づいた懸念を全て述べた それ、こういう ユースケースが考慮さ れて無くないですか?
14 ⽯橋を叩きまくる作戦 ミーティングで気づいた懸念を全て述べた それ、こういう ユースケースが考慮さ れて無くないですか? ニーズを確かめるた めにユーザーインタ ビューしましょう
15 ⽯橋を叩きまくる作戦 ミーティングで気づいた懸念を全て述べた それ、こういう ユースケースが考慮さ れて無くないですか? ニーズを確かめるた めにユーザーインタ ビューしましょう 以前、似たような事
検討してうまく⾏か なかったので難しい と思います
16 ⼀個⼀個は間違ってるわけじゃないんだが… それ、こういう ユースケースが考慮さ れて無くないですか? ニーズを確かめるた めにユーザーインタ ビューしましょう 以前、似たような事 検討してうまく⾏か
なかったので難しい と思います
17 ⼀個⼀個は間違ってるわけじゃないんだが… 圧倒的⼩姑感 それ、こういう ユースケースが考慮さ れて無くないですか? ニーズを確かめるた めにユーザーインタ ビューしましょう 以前、似たような事
検討してうまく⾏か なかったので難しい と思います
18 ⻑ 引 く 検 討 チームの状態も微妙に
19 ⻑ 引 く 検 討 チ ー ム は
焦 燥 チームの状態も微妙に
20 ⻑ 引 く 検 討 チ ー ム は
焦 燥 ⾓ が 取 れ た フ ィ ー チ ャ ー チームの状態も微妙に
21 ⻑ 引 く 検 討 チ ー ム は
焦 燥 ⾓ が 取 れ た フ ィ ー チ ャ ー こ れ が 望 ん だ フ ュ ー チ ャ ー ? チームの状態も微妙に
22 ⻑ 引 く 検 討 チ ー ム は
焦 燥 ⾓ が 取 れ た フ ィ ー チ ャ ー こ れ が 望 ん だ フ ュ ー チ ャ ー ? 検討観点、リサーチスキル、習熟すればするほど検討が⻑引き、 リスクが取れなくなるというパラドックスが発⽣… チームの状態も微妙に
23 悩んだ末、あることに気づく。
24 悩んだ末、あることに気づく。 そもそも、「リリースを成功させたいという気持ち」 その発想が間違っている…?
25 そこで
26 本番リリースは失敗するかも知れないという前提のもと 全てのリリースは仮説検証である …と考えてみることにしてみた。
27 • なるべく成功の確度をあげた状態での リリースを⽬指す • 成功への確度の⾼い選択肢を評価した くなる • なるべく致命傷を負わない状態でのリ リースを⽬指す
• 成功した時に得られる成果が最⼤化さ れる選択肢を評価したくなる 発想の違いが⽣まれた 本番リリースは失敗するもの 本番リリースは成功させるもの
28 • 「それやっちゃうと少なからず困るユー ザーが発⽣しますよね?」 • 「少しでも懸念があるんだったら、確認 してからリリースしましょう」 • 「それ、確かに懸念としてはありますが 最悪発⽣してもそんなに問題なくないで
すか?」 • 「検証にかかるコストがあまりにも⾼い と思います」 発⾔の違いが⽣まれた 本番リリースは失敗するもの 本番リリースは成功させるもの
29 • ⼩さなリスクを潰すために⼤きなコスト を掛けた検証をしていた • これだけ事前に検討したのだから⼤丈夫 だろうとリリース後に慢⼼してしまい、 放置してしまった • 発⽣したらやばいことに絞って検証する
ようになった • ドキドキしながらリリースするのでリ リース後に⾃然と振り返るようになった ⾏動の違いが⽣まれた 本番リリースは失敗するもの 本番リリースは成功させるもの
30 結果 クイックに議論できるようになった! 必要なリスクヘッジはしつつ、⼤胆なチャレンジができるようになった! リリース後にちゃんと効果検証する習慣ができた!
31 こうして僕は (最初よりもちょっぴり成⻑して) 本来のアジャイルの精神を取り戻したのでした めでたしめでたし
32 まとめ ⾊々なことに気づく事⾃体はいいこと! でも⼩姑化は禁物 失敗を恐れすぎて⼩さい成功に時間をかけるあまり、 ⼤きい成功に挑戦できないのも(⾒えないけど)⼤きな損失
33 全てのリリースを仮説検証だと捉え、 リリースを通して学び、学んだ結果を次に活かそう!
最後にお知らせ ① 会社noteやってます! #atama plus学習帳 #atama plus design ② 年明けにイベントやります!
1/16 designsystems.tokyo 新年会! 〜atama plus編〜 ③ ⼩規模ミートアップ定期的に開催予定です! 過去回:デュアルトラックアジャイル、デザインシステム twitter:@oyamadashokiti @ikasumi_wtフォローいただければ告知します! 34 ⓒ 2019 atama plus Inc.