企業にデザインが融けたとき、デザイナーにできること。事業会社12年間の探究と葛藤 / Designship2025

Designship 2025 にて、株式会社アシュアード Assured事業部 デザイン責任者 戸谷が「企業にデザインが融けたとき、デザイナーにできること。事業会社12年間の探究と葛藤」のタイトルで登壇した際の資料です。

▼登壇概要
Visionalでは、事業・組織・経営など、あらゆるものに“デザインのチカラ”をはたらかせ、すべての仲間とともに未来のアタリマエとなる価値創出に挑戦しています。

私自身、新卒入社から12年間、UIデザイナー、プロダクトオーナー、リクルーター、デザイン責任者と、役割を変え続けて事業づくりに挑戦してきました。

本セッションでは、これまでに直面したリアルな葛藤と、乗り越えて得た気づき。そして、デザインという役割が激しく変化していく時代における、自分なりに見つけた「デザインにできること」をお伝えさせていただきます。

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Transcript

1. 企業にデザインが融けたとき デザイナーにできること —— 事業会社12年間の探求と葛藤 戸谷 慧 Visionalグループ 株式会社アシュアード Assured事業部 デザイン責任者
2. 戸谷 慧 @satorutoya Visionalグループ 株式会社アシュアード Assured事業部 デザイン責任者 2014 早稲田大学大学院 表現工学専攻 修了 藝術工学研究室 2014 株式会社ビズリーチ 新卒入社 求人検索エンジン事業 0→1 立ち上げ 2018 デザイン戦略推進室 立ち上げ・新規事業子会社支援 デザイン・ブランディング グループ マネージャー 2022 株式会社アシュアード デザイン責任者 セキュリティ事業 0→1 立ち上げ
3. 戸谷 慧 @satorutoya Visionalグループ 株式会社アシュアード Assured事業部 デザイン責任者 2014 早稲田大学大学院 表現工学専攻 修了 藝術工学研究室 2014 株式会社ビズリーチ 新卒入社 求人検索エンジン事業 0→1 立ち上げ 2018 デザイン戦略推進室 立ち上げ・新規事業子会社支援 デザイン・ブランディング グループ マネージャー 2022 株式会社アシュアード デザイン責任者 セキュリティ事業 0→1 立ち上げ
4. 今日のテーマ ビジネスパーソンとして にどうコミットするか “事業づくり”
5. この場での「事業づくり」の定義 私がデジタルプロダクトのデザイナーのため、下記のスコープでお話しします。 プロダクトづくり サービスづくり 事業づくり 継続的な サービス提供のための あらゆる設計 人が提供する サービスも 含めた体験設計 SaaS製品そのものの 仕様や体験、UIの設計
6. デザイナーの 専門性 ビジネスパーソンの 専門性 私のスタンス 目的 統合的な観点をもって活かす
7. 原体験：キャリアのはじまり スタートアップ企業でのアルバイト
8. 2008 2014 2018 2022 2025 学生期 入社〜事業立ち上げ① デザイン戦略期 事業立ち上げ② デザイナージャーニー “楽しいデザイン” が “楽しい仕事” になる 創業取締役と 働く経験 これまでの経験が デザインでつながる 事業づくりに 打ち込む日々 プロダクトオーナー 中3で iBook G4 と Adobe Illustrator を購入 大1でスタートアップで デザインのアルバイト開始 スタートアップを 転々とする 入社2ヶ月目から 新規事業の1人目デザイナー デザイン・ブランディングの マネジャーに 新規事業を横断的に デザインマネジメント 1人目デザイナーとして 事業立ち上げ デザインチーム組成
9. 2008 2014 2018 2022 2025 学生期 入社〜事業立ち上げ① デザイン戦略期 事業立ち上げ② デザイナージャーニー “楽しいデザイン” が “楽しい仕事” になる 創業取締役と 働く経験 これまでの経験が デザインでつながる 事業づくりに 打ち込む日々 プロダクトオーナー 中3で iBook G4 と Adobe Illustrator を購入 大1でスタートアップで デザインのアルバイト開始 スタートアップを 転々とする 入社2ヶ月目から 新規事業の1人目デザイナー デザイン・ブランディングの マネジャーに 新規事業を横断的に デザインマネジメント 1人目デザイナーとして 事業立ち上げ デザインチーム組成
10. 働くうえでの興味 うまくいく事業は 何が違うのか？
11. 2008 2014 2018 2022 2025 学生期 入社〜事業立ち上げ① デザイン戦略期 事業立ち上げ② デザイナージャーニー “楽しいデザイン” が “楽しい仕事” になる 創業取締役と 働く経験 これまでの経験が デザインでつながる 事業づくりに 打ち込む日々 プロダクトオーナー 中3で iBook G4 と Adobe Illustrator を購入 大1でスタートアップで デザインのアルバイト開始 スタートアップを 転々とする 入社2ヶ月目から 新規事業の1人目デザイナー デザイン・ブランディングの マネジャーに 新規事業を横断的に デザインマネジメント 1人目デザイナーとして 事業立ち上げ デザインチーム組成
12. ビズリーチに入社した理由 目的達成のためのデザイン
13. Visional DESIGN のあゆみ 5つの約束 1. 課題解決 2. 目的思考 3. ユーザー中心 4. 心をつかむ 5. 楽しむ Visional DESIGN Philosophy
14. Visional DESIGN のあゆみ 「融ける“デザインのチカラ”」へと深化 複雑で大きな課題を解決し、本質的な価値を生み出す
15. 事業立ち上げを経験して 「変わり続けるために、学び続ける」 ことの重要性
16. 2008 2014 2018 2022 2025 学生期 入社〜事業立ち上げ① デザイン戦略期 事業立ち上げ② デザイナージャーニー “楽しいデザイン” が “楽しい仕事” になる 創業取締役と 働く経験 これまでの経験が デザインでつながる 事業づくりに 打ち込む日々 プロダクトオーナー 中3で iBook G4 と Adobe Illustrator を購入 大1でスタートアップで デザインのアルバイト開始 スタートアップを 転々とする 入社2ヶ月目から 新規事業の1人目デザイナー デザイン・ブランディングの マネジャーに 新規事業を横断的に デザインマネジメント 1人目デザイナーとして 事業立ち上げ デザインチーム組成 役割の拡張への 挫折経験
17. 2008 2014 2018 2022 2025 学生期 入社〜事業立ち上げ① デザイン戦略期 事業立ち上げ② デザイナージャーニー “楽しいデザイン” が “楽しい仕事” になる 創業取締役と 働く経験 これまでの経験が デザインでつながる 事業づくりに 打ち込む日々 プロダクトオーナー 中3で iBook G4 と Adobe Illustrator を購入 大1でスタートアップで デザインのアルバイト開始 スタートアップを 転々とする 入社2ヶ月目から 新規事業の1人目デザイナー デザイン・ブランディングの マネジャーに 新規事業を横断的に デザインマネジメント 1人目デザイナーとして 事業立ち上げ デザインチーム組成 デザイン起点で マネジメントに再挑戦
18. デザイナーの 専門性 ビジネスパーソンの 専門性 私のスタンス 目的 統合的な観点をもって活かす
19. 組織に“デザインが融けた”環境では... いわゆる“デザイナー”でなくても デザイナーの専門性を発揮することがある デザイナーの 専門性 ビジネスパーソンの 専門性
20. デザイナーの 専門性 ビジネスパーソンの 専門性 私のスタンス 目的 統合的な観点をもって活かす
21. デザイナーの 専門性 ビジネスパーソンの 専門性 私のスタンス 目的 統合的な観点をもって活かす フェーズや組織のケイパビリティによって 最適なバランスが変わる
22. 私のスタンス フェーズや組織のケイパビリティによって 最適なバランスが変わる デザイナーの 専門性 ビジネスパーソンの 専門性
23. 私のスタンス フェーズや組織のケイパビリティによって 最適なバランスが変わる デザイナーの 専門性 ビジネスパーソンの 専門性
24. 私のスタンス フェーズや組織のケイパビリティによって 最適なバランスが変わる デザイナーの 専門性 ビジネスパーソンの 専門性
25. そんな環境・スタンスで “デザイナー” にできることは？
26. デザイナーにできること 1. 目指す世界を鮮明にし、共通認識にする 2. カタチにして叩き、全員で学ぶ 3. 仲間づくりと、幸せにコミットする
27. デザイナーにできること 1. 目指す世界を鮮明にし、共通認識にする 2. カタチにして叩き、全員で学ぶ 3. 仲間づくりと、幸せにコミットする
28. 目指す世界を鮮明にし、共通認識にする 「実現したい世界観／ブランド」を経営と言語化
29. 目指す世界を鮮明にし、共通認識にする 事業を通して実現したい未来を言語化し、 関わる全員で共通認識をつくる 目的 デザイナーの専門性 目的からの一貫性 バックキャスティング 最適なアウトプット選択 具体的なデザイン ビジネスパーソンの専門性 中長期の事業戦略理解 市場からの見られ方 メンバー視点での伝達
30. 目指す世界を鮮明にし、共通認識にする 拠り所となるコンセプト ↓ チームに一体感とモメンタムをもたらす
31. デザイナーにできること 1. 目指す世界を鮮明にし、共通認識にする 3. 仲間づくりと、幸せにコミットする 2. カタチにして叩き、全員で学ぶ
32. 「何をするのか？ 」を整理 プロダクトの未来ワーク プロトタイピング カタチにして叩き、全員で学ぶ
33. デザイナーの専門性 課題からの一貫性 アブダクション 仕様設計、体験設計 プロトタイピング ビジネスパーソンの専門性 事業戦略理解 仮説検証プロセス 技術的な制約の理解 カタチにして叩き、全員で学ぶ 事業を通して実現したい未来を言語化し、 関わる全員で共通認識をつくる 目的
34. カタチにして叩き、全員で学ぶ 大きな未来を描き、小さく試す ↓ 誰も正解を持っていないことを学ぶ
35. デザイナーにできること 1. 目指す世界を鮮明にし、共通認識にする 2. カタチにして叩き、全員で学ぶ 3. 仲間づくり・組織づくりにコミットする
36. 採用と育成は最重要の経営課題 仲間づくり・組織づくりにコミットする
37. 年次問わず、組織づくりに貢献できる 仲間づくり・組織づくりにコミットする 情報発信 コミュニティ参加
38. デザイナーの専門性 組織文化と価値観の言語化 採用体験の設計 コンテンツ編集 ビジネスパーソンの専門性 事業課題の理解 事業戦略に合わせた組織設計 人材要件定義 事業成長を加速させるメンバーの採用と、 個人のキャリア・人生の幸せを両立する仕組みをつくる 目的 仲間づくり・組織づくりにコミットする
39. デザインの手法を組織づくりに活用 ↓ 社会にもメンバーにも良い未来を 仲間づくり・組織づくりにコミットする
40. まとめ
41. 働くうえでの興味 うまくいく事業は 何が違うのか？
42. まとめ 地味に地道に、各自が強みを活かしながら、
 全員で世の中を変えていく意識が大切。 事業づくりに、 銀の弾丸はない。
43. Thank you!