Upgrade to PRO for Only $50/Year—Limited-Time Offer! 🔥

最近のLinux普段づかいWaylandデスクトップ元年

 最近のLinux普段づかいWaylandデスクトップ元年

Avatar for Takuma Nakajima

Takuma Nakajima

December 06, 2025
Tweet

Other Decks in Technology

Transcript

  1. いま使っているコンピュータ(主なもの) ◼ThinkPad X1 Carbon Gen 13 Aura Edition(母艦) – Intel

    Core Ultra 7 258V / 32GB RAM – 2TB NVMe SSD – 14-inch OLED 2880x1800 – Gentoo Linux / Windows 11 / FreeBSD 14 ◼Windowsデスクトップ – AMD Ryzen 5 5600G / 32GB RAM – NVIDIA RTX 5060 Ti(最近買った) – 32インチのWQHDディスプレイ3枚 ◼自宅プライベートクラウド(3+1台構成) – Intel Core i5-12400 / 64GB RAM – 2TB NVMe SSD + 500GB SATA SSD (CephストレージとVMホストを兼ねて ハイパーコンバージドっぽくしている) 3 安定稼働している自宅プライベートクラウド (CloudStack 4.22が動いている)
  2. X11からWaylandに移行した理由 ◼HiDPIのサポート – 最近のディスプレイは高解像度なので100%ス ケールで使うと文字が小さい。X11だとHiDPI のサポートが限定的で、特に外部ディスプレイ とDPIが異なるとうまく切り替えるのが難しい。 Waylandはこれをいい感じにしてくれる。 ◼ティアリングフリー –

    X11だとpicomやcomptonなどのコンポジタを 動かさないと画面が切り替わるときにバリバリ になって美しくない。Waylandはティアリング フリーな設計なので精神衛生上よい。 ◼新しいものが好き、楽しそう – 新しいもの使ってみたいじゃん? 6 X11を使っていた頃はWindow Managerが awesomeだったので、比較的操作感の近い Sway(i3wmのWayland版)に乗り換えた
  3. Waylandでおすすめのタイル型Window Manager ◼無難なのはHyprland。日本語入力に困らない。 ◼i3wm出身者はSwayがおすすめ。ただしChromiumアプリケーション のファイルディスクリプタがリークする不具合がありそう。 ◼新しいもの好きな君にはNiriがおすすめ。Windowを無限に横に スクロールできる新しい操作感を味わおう! 7 Hyprland Sway

    Niri 開発言語 C++ C Rust 最新バージョン 0.52.2 (2025-12-04) 1.11 (2025-06-09) 25.11 (2025-11-29) サポートしている テキスト入力方法 text-input-v1 text-input-v3 text-input-v3 text-input-v3 特徴 古いElectronアプリケー ションをよく使う場合は 安定感がある i3と操作感が似ており、 設定ファイルを流用しや すい Workspaceが縦に並び、 Windowは横に無限スク ロールで並べる
  4. Linuxだと何かと困りがちな日本語入力は? ◼Waylandでも日本語入力は問題なくできる。 ただし、Chromium / Electronアプリケーションは要注意。 – Chromium 139以上 / Electron

    38以上の場合、日本語入力できる。 – 上記より前のバージョンは、text-input-v1での利用がおすすめ。v3だと 日本語入力はできるが、確定前の入力文字を削除するためにBackspaceを 1回追加に入力する必要あり(v1はdepcrecated扱いな点にも注意) 。 8 % ./electron-app --ozone-platform=wayland --wayland-text-input-version=v3 % ./electron-app --ozone-platform=wayland --wayland-text-input-version=v3 --enable-wayland-ime % ./electron-app --ozone-platform=wayland --wayland-text-input-version=v1 --enable-wayland-ime アプリケーションによって必要なオプションが 若干異なることがあるので適当なスクリプトを 用意して$PATHに入れよう
  5. Waylandでも意外と?動くアプリケーション(1/2) ◼最近のUbuntuはWaylandがデフォルト。だいたいのアプリケーションは動く。 – GTK3以降、Qt5以降はネイティブでWaylandに対応。あんまり困らない。 ◼Zoom、TeamsなどWeb会議アプリ – Web版を使うのがおすすめ。画面共有可。 ◼Slack – Linux版のパッケージが提供されている。

    普通に動く。Electronも新しい(優秀)。 ◼Discord – Vencord/Vesktopを使うのがおすすめ。 新しいElectronでWeb版のDiscordを ラップしてある。 ◼Outlook – julian-alarcon/prospect-mailのElectronを 更新してビルドするのがおすすめ。 9 Electronで包んでしまえば、Web版のOutlookも デスクトップアプリっぽく使えて快適
  6. ◼いろいろ試したがWindowsにRDP接続するのがよい – Wineで動かないアプリケーション(Microsoft 365を含む)を動かすには Windows VMが必要になり、ラップトップが熱くなるしバッテリも減る。 自宅 手元の環境 自前のWireGuardやTailscale等でL3接続 Windowsアプリケーションを使うには?

    14 Linux母艦 Windowsデスクトップ WSL2上の sshプロセス Remmina ブラウザ sshd SOCKSプロキシ ssh –D 1080 RDP接続 Zoomアプリ 音声なし Zoom(Web版) 音声なし スマートフォン Zoomアプリ 音声あり Zoom クラウド ワイヤレス イヤホン 画面収録 Word、Excel、 PowerPointなど 画面収録
  7. いま使っているコンピュータ(主なもの) ◼ThinkPad X1 Carbon Gen 13 Aura Edition(母艦) – Intel

    Core Ultra 7 258V / 32GB RAM – 2TB NVMe SSD – 14-inch OLED 2880x1800 – Gentoo Linux / Windows 11 / FreeBSD 14 ◼Windowsデスクトップ – AMD Ryzen 5 5600G / 32GB RAM – NVIDIA RTX 5060 Ti(最近買った) – 32インチのWQHDディスプレイ3枚 ◼自宅プライベートクラウド(3+1台構成) – Intel Core i5-12400 / 64GB RAM – 2TB NVMe SSD + 500GB SATA SSD (CephストレージとVMホストを兼ねて ハイパーコンバージドっぽくしている) 16 安定稼働している自宅プライベートクラウド (CloudStack 4.22が動いている) =フォールバック先