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オフィス環境及び機械学習向けKubernetesクラスタでのAkamai SIA(DNS ファ...

オフィス環境及び機械学習向けKubernetesクラスタでのAkamai SIA(DNS ファイアウォール)活用事例

Akamai World Tour 2025 Tokyoにおける講演の資料です。
https://www.event-site.info/akamaiworldtourtokyo2025/

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July 28, 2025
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Transcript

  1. 38 ⚫ 「DNS ファイアウォールは、(略) DNSのトラフィックを監 視およびフィルタリングすることで、IT 環境とユーザーを さまざまな脅威から保護するように設計されたセキュリテ ィソリューションです。」 ⚫https://www.akamai.com/ja/glossary/what-is-a-dns-firewall

    ⚫ リスクのある通信をブロックすることができる製品 ⚫フィッシングサイト ⚫C&Cサーバ(マルウェアの通信先)等 ⚫ DNS型SecureWebGatewayと呼ぶことも DNSファイアウォールとは
  2. 40 IPS・プロキシはどうなのか? ⚫ +) 通信全体・ペイロードも含めて通信を監視できる ⚫ -) 暗号が解ける高価な機器や端末への設定の導入が必要 ⚫現代の通信は、暗号化通信が主流なため 改めて通信監視の強みとは?端末監視との役割分担

    ⚫ 端末で十分な対策を入れられるケース: ⚫通信以外でも、直接EDRなどを導入可能 ⚫通信より取れる情報が多く、対処までできる ⚫ 端末の設定が難しい機器・対策から漏れている機器: ⚫ここを抜けもれなく監視するには通信監視が重要 ⚫暗号化が解けないので、通信先の監視が主 ⚫DNS-FWで低コストかつ意図する監視が可能 なぜ、DNSファイアウォールなのか?
  3. 42 ⚫ PFNは大規模なGPUや独自アクセラレータの計算クラスタ を運用 ⚫社内向け・社外向け(PFCP)それぞれ運用中 ⚫ 用途により、求められるパフォーマンス・研究開発の自由 度から、導入するセキュリティ対策は様々 ⚫ 監視ベースラインとして、DNSファイアウォールを導入

    ⚫網羅性の高さ ⚫ワークロードのコード・パフォーマンスへの影響がほと んどない ⚫プロキシ等はコードから変更する必要がある オフィスだけでなく、機械学習向けクラスタにも導入
  4. 43 課題: ⚫ Kubernetesはクラスタ内の名前解決を担当する「クラスタ DNS」が組み込まれている ⚫ ワークロードからの直接の名前解決先を、クラスタDNSか ら変更するのは困難 ⚫ クラスタDNSを通じた解決だと、ローカルIP(PodのIP)が

    特定できず、脅威検出時のインシデント対応が困難 AkamaiSIAとKubernetes監視との相性が良い 監視対象Pod DNSクエリ クラスタDNS DNSクエリ AkamaiSIA 全部クラスタDNSからの 問い合わせだな・・・
  5. 44 解決: EDNS Client SubnetでローカルIPを伝搬させることができる ⚫ ローカルIPをDNSクエリ内に含めて名前解決させ、 AkamaiSIAまでローカルIP伝えることが可能 ⚫ SIAではダッシュボードやアラート内でローカルIPを確認

    できる AkamaiSIAとKubernetes監視との相性が良い 監視対象Pod DNSクエリ クラスタDNS DNSクエリ AkamaiSIA 監視対象Pod からです 監視対象Podからの クエリなんだね!