AI/ML 基盤での Kubernetes、コンテナの利用が一般化する一方、GPU や MN-Core などの高価な計算資源を効率化するため、異なるユーザを同じ環境に収容するマルチテナント化の需要が高まっている。しかし、これを既存のコンテナ技術で実現する場合、セキュリティ等の新たな課題ももたらす。本講演では、この事業ニーズを背景にコンテナ技術そのものに焦点を当てる。マルチテナント環境の隔離性を実現するセキュリティ機能を、関連技術と共に解説する。さらに、Preferred Networks で提供している AI/ML ワークロード向けのクラウドサービス Preferred Computing Platform (PFCP) を題材に、2025年11月06日に発表された CVE-2025-31133 に対して最新のコンテナ技術を用いてどのように対応が可能かを説明する。これらの隔離技術が産業現場で果たす実践的な役割を論じる。後に、OSS コミュニティとの関わり方、その価値についても紹介する。
イベントサイト: https://sigos.ipsj.or.jp/event/comsys2025/