Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Sign up for free
Menu
Search
Features
All features
Private URLs
Password Protection
Custom URLS
Scheduled publishing
Remove Branding
Restrict embedding
Deck Collections
Notes
Features
All features
Private URLs
Password Protection
Custom URLS
Scheduled publishing
Remove Branding
Restrict embedding
Deck Collections
Notes
Explore
Featured decks
Featured speakers
Programming
Technology
Storyboards
Explore
Featured decks
Featured speakers
Programming
Technology
Storyboards
Pricing
Search
Sign in
Sign up for free
ITインフラの液体冷却
Search
Recruit
PRO
February 27, 2026
Technology
310
3
Share
Embed
Copy iframe code
Copy JS code
Copy link
Start on current slide
ITインフラの液体冷却
2026/2/27に、RECRUIT TECH CONFERENCE 2026で発表した関の資料になります。
Recruit
PRO
February 27, 2026
More Decks by Recruit
See All by Recruit
つくって納得、つかって実感! 大規模言語モデルことはじめ ver2.0
recruitengineers
PRO
6
2.5k
ブラウザ研修 2026
recruitengineers
PRO
8
1.6k
事業価値と Engineering 2026年度版
recruitengineers
PRO
58
28k
トヨタ⽣産⽅式(TPS)⼊⾨
recruitengineers
PRO
3
1.4k
JavaScript 研修 (2026)
recruitengineers
PRO
2
850
TypeScript入門 2026
recruitengineers
PRO
3
1.5k
モダンフロントエンド 開発研修
recruitengineers
PRO
4
1.2k
Webアクセシビリティ入門 2026
recruitengineers
PRO
3
1.1k
攻撃と防御で学ぶAI時代のプロダクトセキュリティ演習
recruitengineers
PRO
9
3.9k
Other Decks in Technology
See All in Technology
TinyGo 開発サイクルを高速化する:Go で作るエミュレータ入門
zozotech
PRO
1
740
synctest時代のhttptest Go 1.27で変わるHTTPサーバテストの裏側 / go conference2026 synctest and httptest
budougumi0617
1
3k
OpenTelemetryのメトリクスをCloudWatchに送ってPromQLで見てみた
ota1022
0
150
越境するなら専門用語を使うな高校校歌 / If you wanna cross border, you shouldn't use jargon
vtryo
0
140
データ界隈LT祭 第1回LT登壇
taromatsui_cccmkhd
2
1.4k
AI de Idea
kawaguti
PRO
2
120
その Lambda、8分で 管理者権限まで奪われます
k1nakayama
5
2.7k
Claude Codeを「使うほど育つ」AI秘書にするノウハウ
minorun365
PRO
31
26k
新機種発売前に見直そう!端末移行で再ログインが要るアプリ・要らないアプリは何が違うのか 〜シームレスに再開できる設計と実装〜
zozotech
PRO
0
200
技術的負債から考える、AI時代のエンジニアリング投資 — ビズリーチの技術的負債と向き合った経験から、変更し続けられるソフトウェアを考える/ technical-debt-con2026
visional_engineering_and_design
4
3.1k
Screen Lens - 今見てる画面を翻訳する
komagata
0
320
Goodbye ShellScript, Hello File-based App
shunsock
0
120
Featured
See All Featured
Practical Orchestrator
shlominoach
192
12k
Agile Leadership in an Agile Organization
kimpetersen
PRO
0
230
Making the Leap to Tech Lead
cromwellryan
135
10k
Documentation Writing (for coders)
carmenintech
77
5.5k
Test your architecture with Archunit
thirion
2
2.4k
Intergalactic Javascript Robots from Outer Space
tanoku
273
27k
A Guide to Academic Writing Using Generative AI - A Workshop
ks91
PRO
1
470
Information Architects: The Missing Link in Design Systems
soysaucechin
1
1.1k
Agile that works and the tools we love
rasmusluckow
331
22k
30 Presentation Tips
portentint
PRO
1
400
The AI Search Optimization Roadmap by Aleyda Solis
aleyda
1
6.2k
How to Talk to Developers About Accessibility
jct
2
550
Transcript
RECRUIT TECH CONFERENCE 2026 ITインフラの液体冷却 インフラが熱い! 高速化を支える水冷の『最前線』 昨年のインフラセッションの内容を受けて、我々はどのような選択をしたか プロダクトディベロップメント室 関
竜輔
関 竜輔 原動機付きの乗り物全般、HPC、などなど 経歴 / Career 2023年にリクルートに新卒入社。 リクルートのプライベートクラウドであるRAFTELの 技術検証・構築、その中でも特にサーバ、ストレージ、 ネットワークを担当
最近は専ら液体冷却環境/オンプレミスAI基盤の 検討に携わっている 趣味 / Hobbies プロダクトディベロップメント室 プロダクトインフラユニット インフラストラクチャエンジニアリング部 インフラストラクチャエンジニアリンググループ
Agenda 1. RECRUIT TECH CONFERENCE 2025で話したこと 2. それ以降の検討状況 3. 我々の(現時点においての)選択
4. まとめ
Agenda 1. RECRUIT TECH CONFERENCE 2025で話したこと 2. それ以降の検討状況 3. 我々の(現時点においての)選択
4. まとめ
昨年話した内容の振り返り • リクルートのオンプレインフラを液冷化したい。 ◦ サーバの熱量が年々急速に増大 → サーバの集約効率は向上も、サーバラックの集約にはつながっていない現状の打破 ◦ GHG削減を意識してPUEの良化をしたい ◦
GPUサーバなどの発熱量の多いインフラに空冷では耐えられない • 各種液冷方式 ◦ Rear Door Heat Exchanger (RDHX) ◦ Direct Liquid Cooling (DLC) ◦ Immersion Cooling ◦ それぞれの組み合わせ
Rear Door Heat Exchanger(RDHX) 冷気 暖気 冷気 冷気 通常の空冷ラックにおいては、 室温の空気を吸気し、
サーバの熱とともに大気排出する。 リアドア冷却の場合、マシンルームへ排気する前に ラックの後部で気体の冷却を行う。(上図破線部分) リアドア冷却は一般的に液体によって行うため、 マシンルームには水冷配管を要するが、 サーバ本体は空冷用のものを利用可能 チラーとの冷却水の交換
Direct Liquid Cooling(DLC) 各コンポーネントへ 液体を当てて冷却 Coolant Distribution Unit (CDU) 直接液体冷却
(Direct Liquid Cooling: DLC) はベンダー各社によって対応状況が異な り、CPUのみ液体冷却が可能・100%をDLCにて熱除去可能などさまざまである。 サーバへクーラント を送る管 ラックとチラーの間にCDUを挟んで CDUで熱交換を制御する。
Immersion Cooling 液槽 CDU 1. 温められたクーラントは 液槽内で上方に集まり、 液槽から排出されてCDUへ向かう。 2. CDUはチラーから送られてきた
1次冷却水と熱交換を行う。 液槽から送られてきたクーラントは CDUで冷却され、再度液槽へ向かう チラー 下図は単相式の例
昨年時点の検討状況 • 何も決まっていなかった ◦ やりたいモチベだけあった • どうせ液冷をやるならば100%DLC or 液浸冷却が良かった →
RECRUIT TECH CONFERENCE 2025から丁度1年が経ち、 結果としてどういう選択をしたか、お話しします。
Agenda 1. RECRUIT TECH CONFERENCE 2025で話したこと 2. それ以降の検討状況 3. 我々の(現時点においての)選択
4. まとめ
液冷の導入検討 1. 液浸はコロケーションだと難しい a. 消防法の観点 b. 耐荷重とメンテナンスの観点 2. 我々の規模の事業者での液冷検討の肝は可用性 a.
CDU障害によって配下のサーバが全部止まるリスク (≒ToRのエッジスイッチ障害とほぼ同様の障害範囲) 3. 現時点でCPUサーバの液冷化にコストメリットはない → 液冷のコロケーション費用が圧倒的に高いから 4. GPUサーバを今からオンプレで持つ場合、液冷を検討しないという選択肢はない → 空冷ラックへの収容が困難な熱量となってしまっているから
Agenda 1. RECRUIT TECH CONFERENCE 2025で話したこと 2. それ以降の検討状況 3. 我々の(現時点においての)選択
4. まとめ
導入しました。
導入しました。 Lenovo SD665 V3 x1 (3月に増設予定) Lenovo SD665-N V3 x4
CDU Lenovo DW612S x2
• 完全水冷・ファンレス • クーラントはPG25ではなく純水系 • Neptuneの実機を見学した際、表示されているpPUE*が1.018だった 水冷サーバ (Lenovo Neptune) pPUE
= 1.018 全コンポーネントが液体冷却可能 * pPUE: 特定の系における電力効率の指標。1に近い程優れる。
• 完全水冷・ファンレス • クーラントはPG25ではなく純水系 • Neptuneの実機を見学した際、表示されているpPUE*が1.018だった 水冷サーバ (Lenovo Neptune) pPUE
= 1.018 * pPUE: 特定の系における電力効率の指標。1に近い程優れる。 全コンポーネントが液体冷却可能
CDU • Lenovoで標準採用しているCDUの耐障害性が我々の要件を満たしていなかった。 ◦ この構成で使わせて欲しいと各方面にお願いし、協業関係を構築した • コントロールユニット、ポンプ、PSUなど、ほぼすべての可動部がホットスワップ対応 • In-Rack CDUでここまでやれている製品を他に知らない
→ 後は筐体間冗長...
CDU • Lenovoで標準採用しているCDUの耐障害性が我々の要件を満たしていなかった。 ◦ この構成で使わせて欲しいと各方面にお願いし、協業関係を構築した • コントロールユニット、ポンプ、PSUなど、ほぼすべての可動部がホットスワップ対応 • In-Rack CDUでここまでやれている製品を他に知らない
→ 後は筐体間冗長... コントロールユニット (冗長) ポンプ (冗長)
水冷設備の導入についてのあれこれ • DC現地でのDIY感溢れる作業 ◦ 床下配管用耐圧ホースの本数が足りず、長めに用意している部分を切って現地調達 ◦ 継手を買いに業務用ホームセンターへ行く ◦ バケツと雑巾を買いにホームセンターへ行く ◦
モンキーレンチを買いにホームセンターへ行く → DCのそばにホームセンターは必須 • 初物、あるいは初めての組み合わせを使うことによる苦労 ◦ Lenovoのラックのマウントアングルが厚すぎてCDUがラッキングできない ◦ 手持ちのケージナット(取付具)がLenovoのラックに入らない ◦ マニホールドが干渉して背面吸気のNW機器がラックには入らない など
水冷設備の導入についてのあれこれ 現地でホースをカット 接続して無事に注水 ホース本数が足りず...
Agenda 1. RECRUIT TECH CONFERENCE 2025で話したこと 2. それ以降の検討状況 3. 我々の(現時点においての)選択
4. まとめ
まとめ • リクルートでは100% DLCサーバを導入した。 • 液浸など、他の液体冷却手法の情報収集・検討についても引き続き実施している • 皆で密に情報交換しながら液冷業界・技術を発展させていきましょう! → 情報交換の希望がある方はアンケートでその旨を是非ご記載ください。
皆で液冷業界を盛り上げていきましょう!