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芝浦工業大学通論

 芝浦工業大学通論

2017/06/26 芝浦工業大学での矢部の講演資料になります

Recruit Technologies

July 18, 2017
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Transcript

  1. 講演者基本情報 大学院を卒業し、エンジニアとして社会人8年目  2008年 工学部情報工学科 卒業  2010年 工学研究科電気電子情報工学専攻 修了

     2010年 野村総合研究所(NRI) 入社  大手コンビニエンスストアの業務基本データ管理システム/次世代 インターネット決済システム、大手スーパーの会計システムの設 計・開発・保守運用を担当  2017年3月 リクルートテクノロジーズに転職  リクルートグループのIT・ネットマーケティングテクノロジーの開 発・提供が事業領域である会社  ベトナムと協働してWEBアプリケーションの開発を行うオフショア ソリューション部に配属
  2. 講演の流れ 高校時代から社会人までの話を通して、 学生時代何をやっておいてよかったか、伝えます 高校時代  駄目駄目時代 大学時代  勉強することの喜びを知る 

    サークル設立  プライベートも大切に  新規研究での苦悩  就職活動の壁 社会人時代  会社情報紹介  社会人の厳しさを知る  新しい事への挑戦 まとめ  振り返り 最後に  社会に出て、芝浦生の底力を見 せつけて欲しい
  3. 高校時代〜駄目駄目時代〜(1/3) 努力せず甘々な日々。大学受験も、危機感ゼロ  特に苦労もせず高校に受かり、大学受 験もきっと余裕じゃん?と考えていた  一瞬成績が良くなったら、医大でも目 指してしまうような浮き足立ちっぷり  成績は長続きせず、下降線

     やる気ない同士でうだうだしている、 駄目駄目な時期  やる気ある連中とは距離を置いて、半 ば孤立状態  予備校でも、目先の対策が出来る講義 ばかり受講で、大学受験も危機感ゼロ 出典:東京都立戸山高等学校ホームページ http://www.toyama-h.metro.tokyo.jp/
  4. 高校時代〜駄目駄目時代〜(2/3) Flashムービー作成に没頭。物作りの楽しさを知る  パソコンいじりだけは、 中学時代からやっていた  高3のとき、UD(白血病解析プロ ジェクト)と出会い、宣伝ムー ビーを作成したいと考えた 

    Flashムービーの作り方を調べては 作成するという作業に没頭  作りたい物を考えて、作り方を調 べ、最終的に形にして公開して反 応が返ってくるという、物作りの 醍醐味を味わう 出典:有志がYoutubeに転載した、矢部制作の宣伝 Flashムービー https://www.youtube.com/watch?v=CQtR7Wex3D8 ※元々矢部が公開していたページでは、2万再生を達成
  5. 大学時代〜勉強することの喜びを知る〜(1/3) やる気のある友人との出会いで、勉強が 楽しくなった  最初、成績はいまいち  何とかしないといけないと思いつつも、 どうすればいいか分からない  やる気のある友人と出会う

     仲良くなり、一緒に勉強するようになっ た  勉強すれば、成績が上がる。 成績が上がれば、勉強が楽しくなる  勉強することの喜びを初めて知り、大学 生活が好循環に入る オリエンテーションを実施した、 高杖セミナーハウス 出典:高杖セミナーハウス | 芝浦工業大学 http://www.shibaura-it.ac.jp/ educational_foundation/facility/ seminar_house_takatsue.html
  6. 大学時代〜サークル設立〜(1/3) サークルを創設。 友人と運営について考える、充実した日々  新しいIT系創作サークル「デジクリ」を創 設  10年以上続くサークルを目指す  次の代でも共通して使える「理念」、「運営

    方針」の作成が必要と考えた  理念・運営方針で、メンバーと方向性が合 わず、対立することも  その度、友人の考えをじっくり聞いた  お互いに共通しているところ、違っているけ ど想いは共有できている部分を明らかにして、 ブラッシュアップした  結果として、よりよい理念・運営方針を立案 することが出来た 出典:Digi Cre ---Digital Creation Circle--- http://www.digicre.net/index.html
  7. 大学時代〜新規研究での苦悩〜(1/4) 新しくて役に立つテーマが無く、苦戦  大学院でも通用する新規研究テーマを立ち上げるべくいろいろ 提案するも、没の嵐  同期よりも、研究テーマが決まるのが遅いという事態になった  「インタラクションデザイン」という領域にたどり着く 

    友人と行ったデザインの展示会が、知ったきっかけ  見た目のデザインだけでなく、人とシステムの対話方法(=インタ ラクション)もデザインすべきという考え方  これからの時代に求められる技術であると考え、この分野で研究 テーマを作成し、無事採用
  8. 大学時代〜新規研究での苦悩〜(2/4) テーマの具体化でも苦戦。学部時代は、 基礎固めに専念  曖昧なテーマを具体化していく作業が難航 し、なかなか研究が進まない日々が続く  テーマを具体化して、飛躍させるためには 何が必要か? 

    飛躍のためには、基礎・土台固めを徹底する ことが必要と考えた  学部時代は基礎固めに専念した  インタラクションデザインの本は読み尽くし、 周辺分野の書籍についても良著を中心に読ん だ  いい物作りのために、プログラミング手法に 関する書籍も読み込んだ 開発成果の公開ページ http://beatride.net/
  9. 大学時代〜新規研究での苦悩〜(3/4) 学部時代の基礎固めが功を奏し、大学院での 各賞受賞につながる幸運に恵まれた  2009年3月 情報処理学会 学生奨励賞受賞  2009年7月 情報処理推進機構

    未踏ユース採択 学生奨励賞受賞時の賞状 未踏ユース採択内容の概要 出典:2009年度上期 採択案件概要:IPA 独立行政法人 情報処理推進機構 http://www.ipa.go.jp/jinzai/mitou/2009/2009_1/youth/gaiyou/gm-1.html
  10. 大学時代〜就職活動での壁〜(1/2) 最終面接でも苦戦。諦めずにやり切り、 NRI内定  就活本を読み漁り、テクニックを学ぶ  書類は通って面接も進むが、最終面接で落 ちることが続いた  テクニックだけではなく、経験をためて

    次につなげる必要があると考えた  毎回面接結果を人に話して意見を聞くとい う振り返り活動を実施し、次の面接に フィードバックした  結果NRI含む4社から内定をもらい、最終 的にNRIへの就職を決定
  11. 社会人時代〜会社情報紹介〜 (1社目) コンサルティングとITシステムソリューションが 主な事業内容である会社に新卒で入社 会社名 :(株)野村総合研究所 創業日 :1965年4月1日 従業員数 :5,979人(グループ10,752人)

    ※2016年3月31日現在 連結売上高:4,214億円 ※2016年3月期 営業利益 :582億円(営業利益率13.8%) ※2016年3月期 事業概要 :コンサルティング、金融IT、産業IT、IT基盤
  12. 講演者基本情報 大学院を卒業し、エンジニアとして社会人8年目  2008年 工学部情報工学科 卒業  2010年 工学研究科電気電子情報工学専攻 修了

     2010年 野村総合研究所(NRI) 入社  大手コンビニエンスストアの業務基本データ管理システム/次世代 インターネット決済システム、大手スーパーの会計システムの設 計・開発・保守運用を担当  2017年3月 リクルートテクノロジーズに転職  リクルートグループのIT・ネットマーケティングテクノロジーの開 発・提供が事業領域である会社  ベトナムと協働してWEBアプリケーションの開発を行うオフショア ソリューション部に配属 再 掲
  13. 社会人時代〜社会人の厳しさを知る〜(1/4) 社会人1年生として、仕事の基本を学んだ  流通システム一部にて、業務基本データ管理システムの設計・ 開発・保守・運用を担当  コンビニエンスストアの商品情報・販促情報の登録画面提供、 全国15,000店舗への商品・販促情報配信を行うシステム  エンハンステーマ(システムの小規模な変更対応)や開発テーマを

    担当し、国内・国外協力会社と共に業務を進める  業務外活動にも積極的に参画  全社研修に講師として参加し、新人の論理的思考力の向上に貢献  人事部の新卒採用活動に参加し、説明会・相談会を運営  外部研修に参加し、社内研修では得られない幅広い知識を習得  OB訪問も積極的に受け入れ、応募書類の添削なども実施
  14. 社会人時代〜新しい事への挑戦〜(1/6) 志願して別チームに異動。次世代インターネット 決済システムの設計・開発を担当  志願して、業務内容・システム形態の違うチームへ 所属異動  インターネット決済システムの基盤移行を担当  24時間/365日無停止運用という、かなりの品質が

    求められるシステムを担当することになった  立ち上げ当初よりプロジェクトに参画し、様々な テーマを担当した  システム開発規則資料の整備  他部署と連携してのシステム設計・開発  国内・国外協力会社(アウトソーシング)との協働開発  社外サービスベンダと協働での情報セキュリティ対策推進
  15. 社会人時代〜新しいことへの挑戦〜 (4/6) 2012年のリクルート分社化により誕生  2012年10月をもって、リクルートが持ち株会社制に移行  主要事業部門を分社化、5つの事業会社と3つの機能会社が誕生 新会社名 事業領域または機能 リクルートキャリア

    正社員募集 リクルートジョブズ 人材募集 リクルート住まいカンパニー 住宅 リクルートマーケティングパートナーズ 結婚・進学・自動車など リクルートライフスタイル 日常消費 リクルートアドミニストレーション アドミニストレーション リクルートコミュニケーションズ 制作・宣伝・流通 リクルートテクノロジーズ IT・ネットマーケティングテクノロジ開発
  16. まとめ 獲物の取り方を会得するために大切なこと 振り返り ① 友達との出会い ② 都合の悪い意見を排除せず、真正面から向き合う ③ 確固たる基礎を築く ④

    自分自身の経験を振り返る ⑤ 基本の着実な積み重ね ⑥ やりたいことがあるなら、手を挙げる ⑦ 基本に立ち返る
  17. 最後に 社会に出て、芝浦生の底力を見せつけて欲しい  自分の可能性を過小評価していないか?  入りたい大学に入れなかったから、やれることが狭まる、は誤り  正しく努力すれば、能力は着実に磨かれる  能力があれば、看板に関係なく、道は開かれる

     社会で通用しないと思っていないか?  社会に出てみると、意外と周りとの実力差が無いことに気がつく  自分たちで思っているほど、差はない  社会では、根気強く最後までやり切ることが求められる。 芝浦生には、それがある