エンジニアと要件定義ケーススタディで学ぶ要件定義のWhyNakaya Ryota
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自己紹介ギフティ入社:2019年1月所属:技術本部 Distribution Section Gift Purchasing Gateway Unit前職:バックオフィス系システムのパッケージベンダー (上流メイン)分報:#times_nakaya最近の関心ごと:UX、エンジニアキャリア論好きな祝日の曜日:木曜日
要件定義ってあるじゃないですか
要件定義、やっていますか?
要件定義、できていますか?
企画業務設計要件定義設計 実装 テストリリース保守運用システム開発プロセス
要件定義とはソフトウェア開発やシステム開発においては、「要件定義」とは、そのソフトウェアやシステムに必要な機能や性能を明らかにしてゆく作業のこと。IT関係の開発では「上流工程」と呼ばれている作業・工程の一部にあたり、実際の具体的な開発作業(プログラミング言語を使ったコーディング作業など)や実装作業を始める前に行う作業のひとつ。(出典: Wikipedia)
なんとなくでできてしまう→ コミュニケーション能力が必要だと思われがち
ユーザーは自分が欲しいものを正確に理解できているわけではない
ユーザーはシステムで何ができるのかを正確に理解できているわけではない
顧客が本当に欲しかったもの(戒め)
顧客が本当に欲しかったもの(戒め)放っておくとこの状態に陥る
顧客が本当に欲しかったもの(戒め)話し合いが大事
ケーススタディ1コップと取っ手
コップと取っ手コップに取っ手をつけて欲しいんだ
コップと取っ手コップに取っ手をつけて欲しいんだ わかりました どういう形にしますか?
コップと取っ手コップに取っ手をつけて欲しいんだ わかりました どういう形にしますか? 指が2本入ればいいよ
コップと取っ手コップに取っ手をつけて欲しいんだ わかりました どういう形にしますか? 指が2本入ればいいよ おかのした
コップと取っ手こんな感じでええやろ完璧や!!
コップと取っ手いいコップができたねぇ、めでたしめでたし
コップと取っ手
コップと取っ手Why を明らかにできていませんね
コップと取っ手なぜ取っ手が欲しいんですか?
コップと取っ手なぜ取っ手が欲しいんですか? ツルツルして持ちにくいからだよ
コップと取っ手なぜ取っ手が欲しいんですか? ツルツルして持ちにくいからだよ じゃあ窪みを作って持ちやすいようにしたらどうじゃろう
コップと取っ手なぜ取っ手が欲しいんですか? 熱いものを入れたら持てなくなるからだよ
コップと取っ手なぜ取っ手が欲しいんですか? 熱いものを入れたら持てなくなるからだよ 素材を工夫して外側が熱くならないようにしたらどうじゃろうか
コップと取っ手Why を明らかにすることでユーザーが思っている解決策以外の策が出てくる可能性がある
もし人々に何が欲しいかと聞いていたら、彼らはもっと速い馬が欲しいと答えただろうヘンリー・フォード
もし人々に何が欲しいかと聞いていたら、彼らはもっと速い馬が欲しいと答えただろうヘンリー・フォード「顧客の意見を聞かない」ということではない→ 潜在的な要求を明らかにすることが重要
● ユーザーは常に自分の欲求を言語化できているとは限らない● Why を明らかにしようここまでのまとめ
ケーススタディ2管理画面と数字
管理画面と数字管理画面のここに商品の在庫数を表示して欲しいんだ
管理画面と数字管理画面のここに商品の在庫数を表示して欲しいんだ (Why をちゃんと確認せな...) なぜその数値が必要なんでしょう
管理画面と数字管理画面のここに商品の在庫数を表示して欲しいんだ (Why をちゃんと確認せな...) なぜその数値が必要なんでしょう 在庫が少なくなってきたら発注しないといけないんだ
管理画面と数字管理画面のここに商品の在庫数を表示して欲しいんだ (Why をちゃんと確認せな...) なぜその数値が必要なんでしょう 在庫が少なくなってきたら発注しないといけないんだ おかのした
管理画面と数字今回は Why も整理できた完璧や!!
管理画面と数字
管理画面と数字数字を見たい人なんてこの世にはいない
管理画面と数字数字を見たい人なんてこの世にはいない→ Why を深掘りする余地がありそう
管理画面と数字その数値を見て具体的にどうしたいんですか?
管理画面と数字その数値を見て具体的にどうしたいんですか? 一定の閾値があってそれを下回ったら発注機能で追加発注するんだ
管理画面と数字その数値を見て具体的にどうしたいんですか? 一定の閾値があってそれを下回ったら発注機能で追加発注するんだ じゃあその閾値も管理できるようにしたいですね!
管理画面と数字その数値を見て具体的にどうしたいんですか? 一定の閾値があってそれを下回ったら発注機能で追加発注するんだ じゃあその閾値も管理できるようにしたいですね! もっというとその閾値を割ったら自動で通知が来るようにしたいですね!
管理画面と数字その数値を見て具体的にどうしたいんですか? 一定の閾値があってそれを下回ったら発注機能で追加発注するんだ じゃあその閾値も管理できるようにしたいですね! もっというとその閾値を割ったら自動で通知が来るようにしたいですね! 能動的に数字を見る手間が減って業務効率化
管理画面と数字その数値を見て具体的にどうしたいんですか? 一定の閾値があってそれを下回ったら発注機能で追加発注するんだ じゃあついでに発注管理の機能へのリンクがあるといいですね!
管理画面と数字その数値を見て具体的にどうしたいんですか? 一定の閾値があってそれを下回ったら発注機能で追加発注するんだ じゃあついでに発注管理の機能へのリンクがあるといいですね! もっというと自動発注機能なんかもあってもいいですね!
管理画面と数字その数値を見て具体的にどうしたいんですか? 一定の閾値があってそれを下回ったら発注機能で追加発注するんだ じゃあついでに発注管理の機能へのリンクがあるといいですね! もっというと自動発注機能なんかもあってもいいですね! 前後業務等も考慮して利便性を向上させられる余地を探る
インターネットやパソコンは、知識や情報を伝えることに偏っている。私はパソコンを人間性溢れる存在にし、人々が自分の感情を、より豊かに表現する手伝いをしたい。スティーブ・ジョブズシステム屋はデータや機能に意識が向きがち→ (toC/toB に関わらず)ユーザーの体験を少しでもよくしていく頭の使い方をする
まとめ● Why を明らかにしよう● Why の深掘りをしよう● 人間が能動的にアクションしなくて良い方向で設計しよう● 前後のアクションも考えて関連機能をシームレスに繋げられるか考えよう● インプットを増やして科学的に要件定義しよう
顧客が本当に必要なものを作ろう!〜fin〜