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部署を作らないがホラクラシーでもない 「新しいカタチの組織」なら 開発生産性を最大化し続けるこ...
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ryotaro takayanagi
November 15, 2024
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部署を作らないがホラクラシーでもない 「新しいカタチの組織」なら 開発生産性を最大化し続けることは可能か
ryotaro takayanagi
November 15, 2024
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Transcript
部署を作らないがホラクラシーでもない 「新しいカタチの組織」なら 開発⽣産性を最⼤化し続けることは可能か 株式会社IVRy プロダクトマネージャー/事業開発 ⾼柳 ⿓太郎
⾃⼰紹介 2 ⾼柳 ⿓太郎 新卒で株式会社リクルートコミュニケーションズに⼊社。 ⼈材領域(新卒‧中途)、美容領域、旅⾏領域の複数プロダクトで⾃社会員向け のCRM施策の⽴案〜実⾏、マーケティングオートメーションの導⼊⽀援に従事。 その後、保険新規事業において⽇本⽣命との協業サービスのオーナー、不動産 CtoCサービスにおいてプロダクト戦略設計、機能開発推進、プロダクトチームマ ネジメントを担当。
株式会社IVRyに⼊社後、対話型⾳声SaaS IVRyのプロダクトマネジメント、プライ シング、新規事業開発(Bizdev)に従事。 プロダクトマネージャー/事業開発(Bizdev)
EMでもなく経営でもなく、PdMでありBizdev 3 CEO Engineer EM CTO 経営 現場 ビジネス エンジニア
リング
今⽇お話するテーマ 4 今⽇は開発⽣産性kaigiということで、 最近伸びてるねーって⾔われる会社は どう事業価値の最⼤化にチャレンジしているのか IVRyのユニークネスさが どうエンジニアリングの価値創出最⼤化につながっているか ビジネスとエンジニアリングの関係性を プロダクトマネージャー(ちょうどその間にいる) から⾒たときどう捉えているのか
についてお話できればと思います。
組織と⾔いつつもう少し広く話します 5 Strategy 戦略 Shared Value 価値観 Staff ⼈材 Skill
スキル Style スタイル Structure 組織構造 Systems システム
IVRyについて
ビジョン‧ミッション 7
対話型AI ⾳声SaaS「IVRy(アイブリー)」を提供しています ⾃動⾳声ガイダンス/ SMS / 電話転送、AI通話内容の要約、AIによる⾳声対話に よって最短5分‧⽉3,480円から電話業務を⾃動化‧効率化ができるサービス 8
百聞は⼀⾒にしかず、プロダクトデモをご覧ください 9
AIと⼈のハイブリッドで今すぐ簡単に必要な業務だけに集中 10
⽇本の80%以上の業種が使っているホリゾンタルプロダクト 11
⽇本の80%以上の業種が使っているホリゾンタルプロダクト 12
課題は「⽇本の労働⼈⼝減」と「中⼩企業の⼈⼿不⾜」 13 PLG的に誰もが使いやすい価値提供が必要
課題は「⽇本の労働⼈⼝減」と「中⼩企業の⼈⼿不⾜」 14
サービスはリリースから3年、⼒強く成⻑中 15
サービスはリリースから3年、⼒強く成⻑中 16 エンタープライズに対しても価値を⽣み出す必要がある 継続的な急成⻑をする必要がある(スタートアップの宿命)
従業員数も指数関数的に急成⻑中 17
我々のドメインは‧‧‧ 18 電話 AI
惜しい、ちょっと違うんです 19 電話 AI
電話というリアルタイム性/可⽤性が⾼いインフラを扱う 20 (中略)KDDIでは、去年7⽉に全国で2⽇半以上 にわたり、延べ3000万⼈以上に影響が出た⼤規 模な通信障害が発⽣しています。 (中略)松野官房⻑官 「総務省において同社からの詳細な報告を踏ま え関係法令などに基づき然るべき対応を⾏って いく」 出典:NHK
news web
本質的には、対話コミュニケーション×AI 21 対話 AI
“電話”という⾳声インターフェースを起点に事業を展開 22
対話というインプットをAIで解釈し適切にアウトプット 23 ⾳声対話データ ルール対応 AI対話 データ分析
対話というインプットをAIで解釈し適切にアウトプット 24 ⾳声対話データ ルール対応 AI対話 データ分析 ⽇本語/英語‧‧‧ ⾳声、以外‧‧‧ アウトプットの 幅は無限⼤
同時多発的にマルチプロダクトを提供していく必要がある
ここまでのまとめ 25 PLG的に誰もが使いやすい価値提供が必要 エンタープライズに対しても価値を⽣み出す必要がある 電話という重要インフラを提供し続ける 継続的な急成⻑をする必要がある(スタートアップの宿命) 同時多発的にマルチプロダクトを提供していく必要がある
エンジニアリングの価値とは
エンジニアリングが⽣み出す価値とは 27 顧客にとっての価値 会社にとっての価値 ⾃分の抱える課題を 解決してくれる 利益の源泉となる 資産を⽣み出す
エンジニアリングが⽣み出す価値とは 28 資産 負債 資本 費⽤ 収益 利益 BS(中⻑期的) PL(短期的)
プロダクト を作る 売上に変える
エンジニアリング組織は常に短期/中⻑期の時間軸を考える 29 価値検証(BS) 売上最⼤化(PL) 価値検証(BS) 売上最⼤化(PL) 価値検証(BS) 売上最⼤化(PL) 売上最⼤化(PL) プロダクトA
プロダクトB プロダクトC プロダクトD 時間 いま
短期/中⻑期のポートフォリオは刻⼀刻と変わっていく 30 売上最⼤化(PL) プロダクトA プロダクトC プロダクトD 時間 いま 価値検証(BS) 売上最⼤化(PL)
価値検証(BS) 売上最⼤化(PL)
⽣産性が低い、という事象をPdMの⽬線で分解すると 31 ポートフォリオのバランスが悪い 時間軸に対する速度が遅い 適切な⽬的/優先度で 開発のアウトカムが出ていない ⽬的/優先度は合っているが 期待する時間軸に到達しない
⼯場が⾼稼働なだけでは、ダメ 32
⼯場が⾼稼働なだけでは、ダメ 33 ベロシティ、 ⾼いです!!! 納期には 間に合ってます!
IVRyのトピックを整理すると 34 BS的思考 (中⻑期) PL的思考 (短期) 短期 中⻑期 電話という重要インフラの運営 PLG的に誰もが使いやすい価値提供
エンタープライズ 継続的な急成⻑ マルチプロダクト
IVRyはどのようにアウトカム最⼤化に チャレンジしているのか
アウトカムを最⼤化するための3つのアプローチ 36 ⽬的への ベクトルを揃える ⽬的&達成するための解像度を上げる ⽬的を最速で達成するための仕掛けを作る
アウトカムを最⼤化するための3つのアプローチ 37 ⽬的への ベクトルを揃える ⽬的&達成するための 解像度を上げる ⽬的を最速で達成する ための仕掛けを作る Prj制での組織運営 OKRを使ったPrj運営
事業理解 顧客理解 エンジニアリング理解 コミュニケーションパスの醸成 プロダクトマネジメント 採⽤
[ベクトル] 組織とは何のために存在しているのか 38 組織とは「意識的で、計画的で、⽬的を持つような⼈々相互間の協働」 であると同時に「意識的に調整された2⼈またはそれ以上の⼈々の活動 や諸⼒のシステム」 「組織と管理」(著:C‧I‧バーナード)
[ベクトル] 組織に善悪はなく適切に選び取れていればOK 39 出典:創業⼿帳[ホラクラシー組織を知っていますか 役職や上下関係が存在しない新しい組織の形を解説]
[ベクトル] IVRyのPrj制とは 40
[ベクトル] メリットは⽬的に沿った組織設計がしやすいこと 41 Company Prj 上段の⽬的に対して すべてのPrjがカスケードダウンできる
[ベクトル] Prj運営にOKRを採⽤しています 42 ⽬標を定めて取り組むと、従業員のパフォーマンスを改善できることが 明らかとなりました。(中略)難易度の⾼い⽬標を掲げて進捗状況を確 認できるようにするために Google でよく使われているのが、「⽬標と 成果指標(Objectives and
Key Results:OKR)」という⼿法です。 Google re:Work OKRを設定する
[ベクトル] Prj制とOKRの相性は良い 43 Company Prj 上段の⽬的に対して すべてのPrjがカスケードダウンできる
[ベクトル] Prj制とOKRの相性は良い 44 ビジネス⽬標とプロダクトチーム の⽬標をアライン 3ヶ⽉ごとに⽬的/Prj のアップデート PdM任せにせずエンジニア⾃⾝が ⽬的に対するKRを探索 常にそのタイミングにおける
適切な⽬的に向き合える
[ベクトル] が、Prj制もいいことばっかりではない 45 Qごとの組成タイミング での負荷の⾼さ 柔軟に役割を設定しているため 役割が浮きやすい OKR設定めちゃくちゃ負荷⾼い ようやくチームで回ってきた プロジェクトマネージャー
的な動き誰持つねん問題
[解像度] プロダクトチーム全員が直接顧客に向き合う 46 ⾃らプロダクトを売る 実地へ赴く ⼊社1ヶ⽉⽬でも、⼈事でも⾏く お客様の解像度が⾼い =⽬的への解像度が⾼い
[解像度] プロダクトチーム全員が直接顧客に向き合う 47 セールスとエンジニアの 垣根を壊す 顧客の⼀次情報を誰よりも持っている セールスとエンジニアが 直接議論してプロダクトづくり
[解像度] 解像度を常に最新の状態にチューニング 48 事業数値を⾒る会 経営会議の議事録や 事業レポートを⾒て 短期/中⻑期のイシューを理解
[解像度] 解像度を常に最新の状態にチューニング 49 Roadmap 各領域で今後の未来像を⾔語化する Company↔Product/Engineer Roadmapを突き合わせて点検 項⽬ 定義 2024
2025 2026 2027 Vision ⽬指す姿とその breakdown Innovation Opportunity とくべき問い Hypothesis 検証すべき仮説 Numbers Visionが達成される ときに⾒込まれる事 業数値 Actions Visionを実現するた めの施策‧打ち⼿ お⾒せ できないよ!
[解像度] さらにHowの解像度も⾼める 50 Engineering Design Doc テックリードに限らず みんながちゃんとドキュメントを書く ⼿を動かす前にちゃんと考えることで結 果的に速度が上がる
[仕掛け] アウトカムを最⼤化し続けるための仕掛け 51 netomariさん 同期的に「いる」ことで オンライン/オフラインの障壁を最⼩化
[仕掛け] アウトカムを最⼤化し続けるための仕掛け 52 1on1スタンプラリー 半強制的に社内の コミュニケーションパスを増やす
[仕掛け] アウトカムを最⼤化するプロダクトマネジメント 53 疎に、⼩さく進める 作り直しも厭わない ⽬的に最速で辿り着けるようにす るために他への依存をなくす 早いタイミングでアーキテクチャ を作り直したりしてます
[仕掛け] そして何よりも採⽤、採⽤、採⽤ 54 スタートアップの「ヒト」は変数 絶対に採⽤基準を譲らない やらないことを決めるも⼤事だが 「どうしたらできるか」を思考 ⾃律&無いことを楽しめる 事業やプロダクトが好き
おまけ:社内イベントの隠れた効⽤ 55
おまけ:社内イベントの隠れた効⽤ 56 ⼈に会社/事業を説明する
おまけ:社内イベントの隠れた効⽤ 57 ⼈に会社/事業を説明する ⾃分の解像度が上がる
まとめ
アウトカムを最⼤化するための3つのアプローチ 59 ⽬的への ベクトルを揃える ⽬的&達成するための 解像度を上げる ⽬的を最速で達成する ための仕掛けを作る Prj制での組織運営 OKRを使ったPrj運営
事業理解 顧客理解 エンジニアリング理解 コミュニケーションパスの醸成 プロダクトマネジメント 採⽤
今⽇お話したことのまとめ 60 Strategy 戦略 Shared Value 価値観 Staff ⼈材 Skill
スキル Style スタイル Structure 組織構造 Systems システム
今⽇お話したことのまとめ 61 ⽬的(コト) に向き合う Work is fun の実現 Staff ⼈材
Skill スキル Style スタイル ⽬的に向き合う Prj型組織 ⽬的を理解する ための仕掛け
コトに向き合う 62 今⽇お話を聞いていただいた⽅は 「本質的に開発⽣産性を上げるにはどうするべきか」 を真剣に考えている⽅だと思います。 さまざまな障壁がある中で、⽬先の指標に⾶びつかずに あなた⾃⾝がいかにコト(⽬的)に向き合い続けるか が問われています。 開発⽣産性=事業のアウトカムの最⼤化 に向き合っていきましょう!
お知らせ:IVRyは全⽅位採⽤募集中です!!! 63 「IVRy 採⽤概要」で検索!
お知らせ:忘年会LT、開催しますー!!! 64 Compassでお申し込み受付中 ※応募⼈数が定員以上に達した場合、抽選制になる場合がございます。
65 アンケートにご回答ください!