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Sansan初の決済サービスを多国籍メンバーで開発してみて感じた課題と対応

 Sansan初の決済サービスを多国籍メンバーで開発してみて感じた課題と対応

■イベント
Bill Oneにおけるグローバルな組織作り
https://sansan.connpass.com/event/311971/

■発表者
技術本部 Bill One Engineering Unit Core Businessグループ
佐橋 周作

■Bill One エンジニア 採用情報
https://media.sansan-engineering.com/billone-engineer

SansanTech

March 13, 2024
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Transcript

  1. 佐橋 周作 (Sahashi Shusaku) Sansan 株式会社 技術本部 Bill One Engineering

    Unit Core Business グループ SIerを経て、2019年10⽉にSansanに中途⼊社。Sansanでは営業 DXサービス「Sansan」の開発に従事。 2022年10⽉にインボイス管理サービス「Bill One」に異動し、多 国籍メンバーが所属するグループの技術マネジメントを⾏ってい ます。
  2. Sansan の Global 展開タイムライン 2022 2023 2024 to be continued…

    2015 2013 … US ⼦会社設⽴ シンガポール ⼦会社設⽴ Bill One Global Team 開始 Bill One ビジネスカード Project 開始 SGDC 開始 Sansan Global Development Center, Inc. Bill One Global Group
  3. Bill Oneの仕組み 3L とは? - 今回、リードする責務範囲の⽇本語コミュニケーションも役割にプラス - チームの意思決定の速さとコミュニケーションの両⽴ 役割名 責務

    PdL (プロダクトリード) - 仕様や要件の整理 - ATL, PdM, デザイナーとの調整 ※ すべての PdL は PdM がまとめる ATL (アジャイルチームリード) - チームパフォーマンス最⼤化のために、アジリティの⾼いチームづくりをリード - 上記のための、透明性の維持、検査の実施、適応の促進を推進 TL (テクニカルリード) - コード品質の担保 - チームの技術⼒の向上 - ロジックが集中するバックエンド開発の相談役 3つのリードをチームに配置することで、チームで意思決定し、開発スピードを加速させる取り組み
  4. 不安要素1:⽇本語のコミュニケーション - 課題 - インフキュリオンとのコミュニケーション・ドキュメントは全て⽇本語 - PdM、デザイナーとの会話は⽇本語 - 解決策 -

    TL がXardのドキュメントを理解、不明な部分はインフキュリオンに質問 - メンバーに内容を共有 - PdL が PdM・デザイナーと会話し、仕様を把握 - メンバーに内容を共有
  5. 不安要素2: Bill One の技術スタック・アーキテクチャに不慣れ - 課題 - 3ヶ⽉以内に 営業DXサービス Sansan

    から異動したメンバーが⼤半 - 技術のキャッチアップが追いついてない - ⾔語の壁で、個⼈で⽇本⼈メンバーに情報を取りに⾏けない - 解決策 - 週に3度、TL 主催で技術的なことを会話する会を設定 - マイクロサービスアーキテクチャのため⼀定の負債は受け⼊れた - リリース後に戦略的に返済
  6. 不安要素3: 画⾯・仕様が変わる可能性⼤(期限コミットあり) - 課題 - 仕様・画⾯が確定せず開発を開始したため、仕様・画⾯が⾼頻度で変更され る可能性⼤ - 5ヶ⽉で開発を終えてほしいというオーダーがあった -

    解決策 - PdL が PdM と⼀緒に仕様を考え、仕様変更のキャッチアップを早めた - スクラムのフレームワークを⽤いたアジャイル開発を導⼊し、ATLがリード した
  7. プロジェクトでの不安要素 (おさらい) 1. ⽇本語のコミュニケーション > 3L をコミュニケーションのインターフェイスに置いた 2. Bill Oneの技術スタック・アーキテクチャに不慣れ

    > 週に3度、TL 主催で技術的な会話をする会を設定 > マイクロサービスアーキテクチャであることを⽣かして⼀定負債は受け⼊れ、リ リース後に戦略的に返済 3. 画⾯・仕様が変わる可能性⼤(期限コミットあり) > PdLがPdMと⼀緒に仕様を考え、仕様変更のキャッチアップを早めた > スクラムのフレームワークを⽤いたアジャイル開発を導⼊し、ATLがリードした
  8. コミュニケーション問題への解決策 (期待込み) - 現状、字幕の翻訳は 英語 → ⽇本語 のみ - 年内に、⽇本語

    → 英語 が対応される (Google Next Tokyo ʻ23) - これで⾔語の壁が低くなることを期待している。 Google Meet は Google LLC の商標です。