Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
Amazon Aurora Serverless v2が意外と高かった話と、AWS Database Migration Serviceの話
Search
Satoshi Kaneyasu
May 09, 2024
Programming
1
290
Amazon Aurora Serverless v2が意外と高かった話と、 AWS Database Migration Serviceの話
Satoshi Kaneyasu
May 09, 2024
Tweet
Share
More Decks by Satoshi Kaneyasu
See All by Satoshi Kaneyasu
アプリケーションエンジニアがDistributed Load Testingで 負荷テストをしてみる〜Ver.B〜
satoshi256kbyte
2
42
アプリケーションエンジニアがDistributed Load Testingで負荷テストをしてみる〜Ver.A〜
satoshi256kbyte
2
79
AWS App Studio (Preview)は何分でアプリを作れるのか
satoshi256kbyte
0
180
AWS CodeGuruでPythonのコードを自動レビューしてもらおう
satoshi256kbyte
1
120
Gitでコンフリクトが起きたらコミットしよう
satoshi256kbyte
1
45
ワクワク状態を維持するレトロスペクティブ
satoshi256kbyte
1
98
プログラムのスタート地点はどこなのか?
satoshi256kbyte
1
65
DB調査をしやすくするためのログ設計
satoshi256kbyte
5
540
AWS App Runnerで気軽にAPIを作ってみるーそして、これはどんな人向けなのか?ー
satoshi256kbyte
2
400
Other Decks in Programming
See All in Programming
CSC307 Lecture 14
javiergs
PRO
0
220
Advanced App Shrinking Techniques
cbeyls
2
150
継続的な活動で築く地方エンジニアの道
myamashii
2
360
生成AIをkintoneに連携してみた
hideg
0
230
Composing an API the *right* way (Droidcon Berlin 2024)
zsmb
1
450
はしめてのプログラミングとロボット制御
watawatavoltage
0
290
君たちはどうコードをレビューする (される) か / 大吉祥寺.pm
utgwkk
15
8.5k
入社1ヶ月でここまでやった!Findy Toolsインフラ支援の最適化
rvirus0817
6
1.4k
実用的かつリーズナブルな 「Azure × Gemini × LINE」~キャラクターBot 実装ライブデモ~
tomodo_ysys
1
170
初心者がおさえておきたいAWS CDKのベストプラクティス 2024
konokenj
15
7.3k
SRE チーム立ち上げ前に考えたこと・取り組んだこと / Considerations and Preparations Before Establishing an SRE Team
mackey0225
3
320
Terraformテスト入門
msato
0
540
Featured
See All Featured
[Rails World 2023 - Day 1 Closing Keynote] - The Magic of Rails
eileencodes
17
1.5k
実際に使うSQLの書き方 徹底解説 / pgcon21j-tutorial
soudai
149
45k
Product Roadmaps are Hard
iamctodd
PRO
48
10k
Docker and Python
trallard
37
2.9k
The Invisible Side of Design
smashingmag
294
50k
GitHub's CSS Performance
jonrohan
1026
450k
Embracing the Ebb and Flow
colly
81
4.3k
Debugging Ruby Performance
tmm1
71
11k
ReactJS: Keep Simple. Everything can be a component!
pedronauck
662
120k
The Straight Up "How To Draw Better" Workshop
denniskardys
229
130k
Web development in the modern age
philhawksworth
203
10k
How To Stay Up To Date on Web Technology
chriscoyier
784
250k
Transcript
Amazon Aurora Serverless v2が意外と ⾼かった話と、 AWS Database Migration Serviceの話 2024.05.09
SATOSHI KANEYASU
⾃⼰紹介 ⽒名︓兼安 聡 職種︓クラウドエンジニア 最近のお仕事︓DevOpsの推進 趣味︓サックス、筋トレ、CS ゲーム 資格︓ X(Twitter)︓@satoshi256kbyte
お伝えしたいこと • Amazon Aurora Serverless v2は意図せず⾼額になりうる。 • DBは後から種類の移⾏をカバーする 設定変更機能やAWS DMSというサービスが存在するというこ
と。
Amazon Aurora Serverless v2とは Aurora Serverless v2 は、Amazon Aurora ⽤のオンデマンドの
オートスケーリング設定です。Aurora Serverless v2 によって、 ワークロードをモニタリングし、データベースの容量を調整するプ ロセスを⾃動化しやすくなります。容量は、アプリケーションの需 要に応じて⾃動的に調整されます。DB クラスターが消費するリ ソースに対してのみ課⾦されます。 引⽤ https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/AmazonRDS/latest/AuroraUserGuide/aurora- serverless-v2.html
Amazon Aurora Serverless v2は ACUという単位で性能が増減し、 それに応じて料⾦が増減します。 最⼩0.5ACU、最⼤128ACUのような設定ができま す。
構成図 AWS Lambda AWS App Runner Amazon Aurora Serverless v2
Amazon RDS Proxy (コネクションプーリング)
全然動かしてないのに結構⾼コスト 5⽉頭からGW前半時点
RDS Proxyの数字が気になる この2つは基本セットなのにACU-Hrに 開きがあるのはなぜ︖
公式サイトを確認 Amazon RDS Proxyの料⾦ https://aws.amazon.com/jp/rds/proxy/pricing/?nc=sn&loc=3 料⾦ 最低料⾦ Aurora Severless v2
0.025USD/ACU-時間 8 ACU プロビジョニングインスタンス 0.018US/vCPU-時間 2個の vCPU
公式サイトを確認 Amazon RDS Proxyの料⾦ https://aws.amazon.com/jp/rds/proxy/pricing/?nc=sn&loc=3 料⾦ 最低料⾦ Aurora Severless v2
0.025USD/ACU-時間 8 ACU プロビジョニングインスタンス 0.018US/vCPU-時間 2個の vCPU Aurora Serverless v2そのものはアクセスがなければACUは1とか0.5になるが、 RDS Proxyの料⾦は絶対に8 ACUかかる模様。 しかも停⽌という概念がないので、1ヶ⽉これぐらいは絶対にかかる。 0.025×8×24×30=144$>約21,600円(1$150円換算)
利⽤者が増えるまでは通常のAuroraの⽅が コスト効率は良いと思います Amazon Aurora Amazon Aurora Serverless v2 この変更はマネジメントコンソールで 設定を変更するだけの話
(ダウンタイムの考慮は必要)
ここで思い出す。 現実的には「Aurora⾃体が⾼い」と ⾔われることもあるので、RDSを使うことも ありそう。 開発時は特にそう。
本番はAuroraだけど開発の初期はRDSという 状況はあり得る Amazon Aurora Amazon Aurora Serverless v2 この場合、RDSからのAuroraへの変更は、 画⾯で設定変更だけとはいかない
Amazon RDS (MySQL)
RDSからAuroraの移⾏は 以前はエクスポート・インポートで やっていました。 でも今回は AWS Database Migration Servic(DMS) でやってみます
AWS DMSとは • データ移⾏サービスです。 • 本当はオンプレミスからAWSへの移⾏などに使われますが、 RDS→Auroraにも使えます。
AWS DMSの⼤まかな⼿順 • Auroraは先に作っておく • レプリケーションインスタンスの作成 • レプリケーションインスタンス=データ移⾏処理を実⾏するインスタンスです • ソースエンドポイントを作成(RDSを指定)
• ターゲットエンドポイントを作成(Auroraを指定) • データベース移⾏タスクを作成して実⾏
レプリケーションインスタンスと 2つのエンドポイントの経路 Virtual private cloud (VPC) Private subnet Private subnet
Security group Security group Security group Amazon RDS (MySQL) Amazon Aurora AWS DMS レプリケーション インスタンス ソースエンドポイント ターゲットエンドポイント DB側のセキュリティグループは、 レプリケーションインスタンスが 属すセキュリティグループの3306 の通信を許可 レプリケーションインスタンスは、 DBと通信可能なサブネットに配置 セキュリティグループも設定する
[参考]レプリケーションインスタンスの設定 この画⾯は新規作成後の編集画⾯です。 サブネットの設定は新規作成時にしかできません。
[参考]レプリケーションインスタンスのセキュ リティグループ 今回のケースの場合、 インバウンドは何もいらないです。
[参考]エンドポイントの設定 DBのエンドポイントのユーザ名・パスワードを設定して おきます。
[参考]データベース移⾏タスク ここまでで作ったインスタンスと各エンドポイントを指定してタスクを実⾏します。 移⾏対象はスキーマ単位・テーブル単位で絞ることができます。
まとめ • Amazon Aurora Serverless v2を使うと何もしなくても RDS Proxyにより⾼額になりうる。 • AWS
DMSや設定変更でカバーすることができるので、 状況に応じたDB選定しても⼤丈夫だということを覚えておいて ほしい。 • AWS DMSの落とし⽳があればまた共有します。
ありがとうございました。