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生産性の壁を越えろ! 何がなんでも計測する
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Satoshi Kaneyasu
August 26, 2025
Programming
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生産性の壁を越えろ! 何がなんでも計測する
Satoshi Kaneyasu
August 26, 2025
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Transcript
生産性の壁を越えろ! 何がなんでも計測する 2025/09/13 SATOSHI KANEYASU
自己紹介 氏名:兼安 聡 所属:株式会社サーバーワークス アプリケーションサービス部 在住:広島(フルリモート) 担当:DevOps、技術支援、PM、SM SNS(X):@satoshi256kbyte ⚫ PMP2025
AWS Community Builders ⚫ 2025 Japan AWS Top Engineers (AI/ML Data Engineer) ⚫ 2025 Japan AWS All Certifications Engineers ⚫ 認定スクラムマスター ⚫ PMP
このお話の前提 • 舞台となるプロジェクトはスクラム開発です • スクラムチームの開発者はSIerで全員他案件と兼任です。 • 2週間単位で開発を行います。 最初にポイントを見積、完了したら成果として計上します。 • 計上した結果をこのプロジェクトの生産性とします。
生産性がずっと低空飛行 スプリント 生産性 21 18 22 21 23 19 24
21 本当は40ぐらいが 目標だと思ってください
生産性があがらない理由 • 夏休みの宿題現象 • スクラム開発を都合のよい方向に解釈してしまう • どうしてもギリギリにならないと本気を出さない開発者が絶えない • そもそも生産性が計上できない •
上記の理由により二週間のうちに終わる方が珍しい • 「完了したら成果として計上します。」 • この条件を満たさないので、生産性に計上できない
教科書通り まずは計測しよう
忖度なしで毎日進捗を直視させる • 毎日進捗を確認しよう • Backlogにバーンダウンチャートがあるけど誰も見ていない • バーンダウンチャートのロジックを解析して、毎日通知するBotを作る • 忖度なしで毎日直視させる •
憎まれ役は機械に担ってもらおう
作成したBot • 参考 • Backlogのバーンダウンチャートの動きをゆっくりみてみる
按分して計上する • 2週間で終わらないのなら仕方ない、按分しよう • おそらく間違った方法だけれども仕方ない • 2週間で終わるように小さくするのは? • 小さすぎるタスクは、全体把握の難易度があがりリーダーの負担増 •
じっくりとチームを育てるべきでは? • SIerなので契約も大事なんです・・・ Sprint N Sprint N+1 タスクにかかった実際の時間
これで生産性は向上しましたか?
計測するだけでは足らない • 毎日体重計に乗るだけではダイエットは成功しません • ソースは私 • 計測結果を突きつけるやり方は、短期的には効果はありますが 長持ちはしません。 • 変わらない数字を突きつけ続けると心を折りかねません
数値が向上しないと改善は進まない • 変なことに聞こえるかもしれませんが、実際そうです • 2025年現在だと、安直ですがAIを導入する手があります • 私たちの場合はAIの導入で一定の改善が見られました • AIの導入で「まずはAIでやれるとこまでやる」という選択肢が追加 •
一番難しい「開発者が次の一歩を踏む気になる」を達成 • 生成AIにより、粗製濫造の可能性はあるが、また別の話
まとめ
まとめ • 生産性向上の第一歩は計測です • 計測を継続的に行うのは並大抵のことではありませんが、 やるしかありません 個人的にはバッドノウハウだろうが、やるしかないと思っています • 数字はただの見せるだけでは心を折るだけです トライと数字の関係を示して導くのに使用するのがよいと思います
ありがとうございました