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お客様とSIerではじめたスクラム開発(で得た学び)

 お客様とSIerではじめたスクラム開発(で得た学び)

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Satoshi Kaneyasu

October 03, 2025
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  1. 2 氏名:兼安 聡 所属:株式会社サーバーワークス アプリケーションサービス部 在住:広島(フルリモート) 担当:DevOps、技術支援、PM、SM SNS(X):@satoshi256kbyte • 2025

    AWS Community Builders • 2025 Japan AWS Top Engineers (AI/ML Data Engineer) • 2025 Japan AWS All Certifications Engineers • 認定スクラムマスター • PMP Speaker Introduction
  2. スクラムのスプリント 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 7日目 8日目 9日目

    10日目 デイリー スクラム デイリー スクラム デイリー スクラム デイリー スクラム デイリー スクラム デイリー スクラム デイリー スクラム デイリー スクラム デイリー スクラム デイリー スクラム プランニング スプリントレビュー レトロスペクティブ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 7日目 8日目 9日目 10日目 デイリー スクラム デイリー スクラム デイリー スクラム デイリー スクラム デイリー スクラム デイリー スクラム デイリー スクラム デイリー スクラム デイリー スクラム デイリー スクラム プランニング スプリントレビュー レトロスペクティブ Sprint N Sprint N+1
  3. スクラムイベント イベント やること 頻度 プランニング • スプリントゴールとやることを決める • 毎スプリントで最低1回 デイリースクラム

    • 日々の進捗を確認し、進行に障害があればアラートをあげる • 毎日 スプリントレビュー • スプリントゴールに到達したか検査する • 動くものを見せる • 毎スプリントで最低1回 レトロスペクティブ • このスプリントの振り返りを行う • 毎スプリントで最低1回
  4. もう一度スクラムのスプリント 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 7日目 8日目 9日目

    10日目 デイリー スクラム デイリー スクラム デイリー スクラム デイリー スクラム デイリー スクラム デイリー スクラム デイリー スクラム デイリー スクラム デイリー スクラム デイリー スクラム プランニング スプリントレビュー デイリースクラム 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 7日目 8日目 9日目 10日目 デイリー スクラム デイリー スクラム デイリー スクラム デイリー スクラム デイリー スクラム デイリー スクラム デイリー スクラム デイリー スクラム デイリー スクラム デイリー スクラム プランニング スプリントレビュー デイリースクラム Sprint N Sprint N+1
  5. スクラムチーム 名称 責任 やること 開発者 • スプリントのゴールに責任を持つ • スプリントの計画 •

    PBI(やること)の消化 プロダクトオーナー • プロダクトの価値を最大化することに責任を持つ • リリースの計画 • 効果的なプロダクトバックログ運営 スクラムマスター • スクラムの働き方に対して責任を持つ • チームにスクラムを浸透させる • チーム内のプロセス改善を実行する • 別進捗を妨げる障害を明確化・解消する
  6. ⚫ 0から1ではなく、3〜6から8〜10にする作業 ⚫ 例えば ⚫ 操作性の向上 ⚫ 保守性の向上 ⚫ パフォーマンスの向上

    ⚫ 拡張性の強化 ⚫ セキュリティの強化 ⚫ モニタリング ⚫ 統制 「次のステップに進めたい」とは プロダクトレベルまで引き上げるということ
  7. 開発手法によるコミュニケーションスタイルの違い 開発者 開発者 開発者 プロジェクト マネージャ お客様 担当者 開発者 開発者

    開発者 プロダクト オーナー スクラム マスター [ウォーターフォール] [スクラム] 短期間のサイクルで成果を出し続けるには、 こちらのコミュニケーションスタイルが必要
  8. 組織が分かれるとどうしても組織のラインが入る 開発者 開発者 開発者 プロジェクト マネージャ お客様 担当者 開発者 開発者

    開発者 プロダクト オーナー スクラム マスター [ウォーターフォール] [スクラム] 組織のライン 注)本当は組織のラインがあるのは、 スクラム的にはよろしくないとは思います
  9. ⚫ お客様との信頼関係がないとプロジェクト=契約自体が続きません ⚫ 報告に力を尽くすことは、信頼関係の維持に寄与すると考えています ⚫ 現実問題として、地味でデモがしづらく、大変なのに報告しづらいも のは存在する ⚫ 例)セキュリティ、統制など ⚫

    私はスプリントレビューの際に設計書とは別の、 レビュー用に特化した構成図や業務フローを作って 成果物がビジネスのどこに寄与するものなのかできる限り説明するよ うにしています 成果物が地味でデモしづらい場合は新たに資料を作る
  10. ITエンジニアのスキルツリーと求められるもの プログラマー デザイン バックエンド データベース フロントエンド サーバー セキュリティ ネットワーク モニタリング

    統制 習得:難 習得:難 ⚫ 操作性の向上 ⚫ 保守性の向上 ⚫ パフォーマンスの向上 ⚫ 拡張性の強化 ⚫ セキュリティの強化 ⚫ モニタリング ⚫ 統制 [求められるもの]
  11. 苦手タスクが含まれる例:拡張性の強化 習得:難 習得:難 ⚫ 操作性の向上 ⚫ 保守性の向上 ⚫ パフォーマンスの向上 ⚫

    拡張性の強化 ⚫ セキュリティの強化 ⚫ モニタリング ⚫ 統制 [求められるもの] ★ ★ ★ ★ その人にとって習得が難しい部分に あたるとそこで止まりやすい プログラマー デザイン バックエンド データベース フロントエンド サーバー セキュリティ ネットワーク モニタリング 統制
  12. モノリスの種類とマイクロサービス モジュール データベース C D E DB ①モノリス ②モジュラーモノリス ④マイクローサービス

    モジュール DB モジュール DB モジュール DB モジュール ③分散モノリス モジュールA モジュールB データベース DB モジュール DB モジュール DB モジュール DB モジュール デプロイ単位 デプロイ単位 デプロイ単位 デプロイ単位 デプロイ単位 参考書籍:マイクローサービスアーキテクチャ
  13. モノリスとマイクロサービスについて今一度考える モジュール データベース C D E DB ①モノリス ②モジュラーモノリス ④マイクローサービス

    モジュール DB モジュール DB モジュール DB モジュール ③分散モノリス モジュールA モジュールB データベース DB モジュール DB モジュール DB モジュール DB モジュール デプロイ単位 デプロイ単位 デプロイ単位 デプロイ単位 デプロイ単位 ⚫ マイクロサービスはメリットはあるが、必要スキルが増える ⚫ やり直すとしたらもう少しモノリス寄りから始めるかもしれない