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AIでAIデザインツールを作った 1年間の実践
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Ryohei Ikegami
December 16, 2025
1
330
AIでAIデザインツールを作った 1年間の実践
https://cross-rel.connpass.com/event/377013/
「さようなら2025 〜AI・エンジニアリング・デザインの忘年会〜」での発表です
Ryohei Ikegami
December 16, 2025
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Transcript
AIでAIデザインツールを作った 1年間の実践 2025年ふりかえり Ryohei Ikegami Dec 16, 2025 さようなら2025!AI・エンジニアリング・デザインの総決算
池上 涼平 Ryohei Ikegami @seanchas_t フリーランスエンジニア (Web/iOS) → 2025/5 AIデザインツール「Layermate」を個人開発
→ 2025/10 株式会社グッドパッチに譲渡/ジョイン 株式会社グッドパッチ / 株式会社Layermate プロダクトエンジニア
チャット形式でデザインをAI生成する Figmaプラグイン https://www.layermate.ai Layermate
データ学習オプトアウト 入力されたデザインデータや指示が AIの学習データとして利用されないように 請求一元化 法人利用に必須な「請求担当者・管理者ロール」 によるチーム管理の一元化・請求の一括化 法人の皆様向けのチームプランをリリースしました!
1 Layermateでの「AI駆動開発」 2 AIデザイン生成の現在と未来
1 Layermateでの「AI駆動開発」 直接コードを書かずに AIデザインツールを作る
2024/12 2025/05 2025/10 プロトタイプ実装・開発開始 リリース グッドパッチへ事業譲渡 (ここまで一人で開発) リリースまでの実工数は約1人月。手書きコード: (ほぼ)0行 コード入力は全てAIに任せ、指示監督に徹する
Layermate開発のタイムライン
従来のフロー vs LayermateのAI駆動開発 よくある従来のフロー 要求定義 → 要件定義 → デザイン →
実装 実装後の手戻りが発生しやすい LayermateのAI駆動開発 要求定義 (人) → 要件定義 → 仮デザイン → 実装 (AI) → 仕様調整/デザイン磨き上げ (人) 人間は最初と最後だけ。 AIが仮デザインと実装を爆速で作る
AIで作りやすいモダンでコンパクトな構成 フロントエンド バックエンド AI Next.js, Tailwind, shadcn/ui Vercel, Supabase, Stripe,
Resend 各種LLM API モダンでコンパクトな構成 = AIの学習データが豊富 AIへの指示が通りやすく、実装もスムーズ
具体例1: 苦手分野の克服(SQL) SQLを一切書くことなく、データ設計のみで実装完了 AI活用 「こういうデータ構造にしたい」とスキーマと要件だけを指示 → 実際のSQLクエリはAIが全て生成・実行 課題 複雑なSQLの記述に自信がない...
具体例2: 複雑な機能の実装(チームプラン) 1 2 3 4 5 要求定義を記述してAIに共有 AIがDB設計・API設計を提案 人間は設計をレビューし、実装指示を出す
AIが全てのコードを記述 (Claude Code) 人間が仕様確認・デザインのブラッシュアップ 要件定義から実装まで一貫してAIが担当。人間は「監督」と「レビュー」
AIによるテスト駆動開発で品質担保 人間がコードを書かない分、動作保証の仕組みが必要 特にClaude Code登場以降、AIにテストを書かせることを徹底 AI自身に実装修正ループを回させる 網羅力 圧倒的な速度 エッジケースのテストケースを漏らさず列挙 面倒なテストコード記述も一瞬で完了 AIの強み
デザインのラストワンマイルは「人」 ベースの実装はAI × shadcn/ui で高速に構築 最終的なUIブラッシュアップはデザイナーが担当 AIが生成したUIは動くけど微妙にダサい 役割分担 AI 人間
ロジック構築、機能実装、テスト網羅 見た目の感性、最終的な仕様・品質判断
2 AIデザイン生成の現在と未来
AIデザインの3つの軸 文字ベース 画像ベース つなぐ仕組み
文字ベース(LLMによるコード生成) HTML/CSSなどを使って、ソースコードとしてデザインを生成 ロジックや機能性を含んだ「動くデザイン」を一括生成できる 一方で視覚的な「野暮ったさ」はまだ残る? GPT-4 → Claude 3.5 → Gemini
3 デザインの審美性は向上している Layermateもこの方式
画像ベース(ラスター生成) 画像のラスターデータをそのまま生成 視覚的な表現力は高いが 構造化データとしての編集・再利用・実装への橋渡しは難しい ここ最近の進化 (Nano Banana Pro 等) 文字生成の精度向上
一貫性の維持 追従性 日本語も崩れず正確に出力可能に 参照画像のスタイルを忠実に維持 プロンプトの指示に対する理解度が向上
「つなぐ仕組み」が次のフロンティア? ベクトル化 マルチモーダルAI 画像から編集可能なデータへの変換 データを画像として理解し、修正する この両輪が進化することで 「美しく実用的なデザイン」が AIだけで完成するようになるかも
個人開発で「AI駆動開発」はパワフル 苦手分野はAIに任せ、動くプロダクトを効率的に作れる 皆さんもチャンスです! AIデザインの未来はマルチモーダル? 文字と画像、コードとデザインがシームレスにつながる世界になる
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Layermate 直近はチームプラン (管理/支払い系の機能)を開発していましたが 今後更なる生成機能の強化を予定しています!