Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
入門! SSL 〜とりあえずそれっぽい単語たくさん調べてみました〜
Search
shim0mura
June 28, 2013
Technology
1
1.4k
入門! SSL 〜とりあえずそれっぽい単語たくさん調べてみました〜
shim0mura
June 28, 2013
Tweet
Share
More Decks by shim0mura
See All by shim0mura
プレゼンテーション1.pdf
shim0mura
0
270
Other Decks in Technology
See All in Technology
re:Invent 2024のふりかえり
beli68
0
110
RubyでKubernetesプログラミング
sat
PRO
4
160
Alignment and Autonomy in Cybozu - 300人の開発組織でアラインメントと自律性を両立させるアジャイルな組織運営 / RSGT2025
ama_ch
1
2.4k
駆け出しリーダーとしての第一歩〜開発チームとの新しい関わり方〜 / Beginning Journey as Team Leader
kaonavi
0
120
Azureの開発で辛いところ
re3turn
0
240
.NET 最新アップデート ~ AI とクラウド時代のアプリモダナイゼーション
chack411
0
200
EMConf JP の楽しみ方 / How to enjoy EMConf JP
pauli
2
150
ドメイン駆動設計の実践により事業の成長スピードと保守性を両立するショッピングクーポン
lycorptech_jp
PRO
13
2.2k
いま現場PMのあなたが、 経営と向き合うPMになるために 必要なこと、腹をくくること
hiro93n
9
7.7k
カップ麺の待ち時間(3分)でわかるPartyRockアップデート
ryutakondo
0
140
iPadOS18でフローティングタブバーを解除してみた
sansantech
PRO
1
150
Oracle Base Database Service 技術詳細
oracle4engineer
PRO
6
54k
Featured
See All Featured
Fontdeck: Realign not Redesign
paulrobertlloyd
82
5.3k
We Have a Design System, Now What?
morganepeng
51
7.3k
I Don’t Have Time: Getting Over the Fear to Launch Your Podcast
jcasabona
30
2.1k
No one is an island. Learnings from fostering a developers community.
thoeni
19
3.1k
Bash Introduction
62gerente
610
210k
10 Git Anti Patterns You Should be Aware of
lemiorhan
PRO
656
59k
How to Think Like a Performance Engineer
csswizardry
22
1.3k
Git: the NoSQL Database
bkeepers
PRO
427
64k
Visualization
eitanlees
146
15k
Practical Tips for Bootstrapping Information Extraction Pipelines
honnibal
PRO
10
870
Automating Front-end Workflow
addyosmani
1366
200k
Statistics for Hackers
jakevdp
797
220k
Transcript
入門! SSL 〜とりあえずそれっぽい単語たくさん調べてみました〜 @shim0mura
Who am I @shim0mura Work at
Evil people anywhere
webにおける危険性 • 盗聴 • 改ざん • なりすまし
SSLというソリューション SSLの提供するセキュリティ機能 • 認証 →サーバー・クライアントの認証でなりすましを防ぐ • 守秘性 →暗号化による情報の漏洩防止 • 完全性
→データが送信されたままの状態であることの担保
超大雑把なSSL説明 • 通信相手が本物か確認する • 通信内容を暗号化 • 通信したデータが正しいか確認する
SSLの流れ http://www.ibm.com/developerworks/jp/websphere/library/web/web_security/2.html
SSLの流れ ① クライアントがSSLでのアクセスをサーバーに要求 • 通信要求とともにいろいろ送る 利用可能なSSLのバージョン サーバ・クライアントで使える共通鍵暗号の一覧 サーバ・クライアントで使えるハッシュ
SSLの流れ ② サーバの電子証明書をクライアントに送信 • 電子証明書は認証局の秘密鍵で暗号化されている • サーバの公開鍵を含む • ルートCAまでの証明書のリスト(証明書チェーン) を含めて送信
What the hell?? ? ? 電子証明書? 証明書チェーン? 秘密鍵? ?
共通鍵暗号とは 暗号化と復号に同一の鍵を用いる暗号方式 • 鍵さえ手に入れれば誰でも復号化可能 • もし鍵を受け渡す時に盗聴などされていたら… • 鍵の受け渡しをどうするかが問題
公開鍵暗号とは 暗号化と復号に別の鍵を用いる暗号方式 • 共通鍵暗号の鍵の受け渡し危ないよ問題を解決 • 公開鍵と秘密鍵のキーペアを生成 • 公開鍵で暗号文を作成、それを復号出来るのは秘密鍵を持つ選 ばれし者だけ •
公開鍵はその名の通り誰にでも見えるように公開してる • 秘密鍵は受け渡すことが無いのでお漏らしの心配なし 公開鍵暗号を使えばデータが漏れることはない?
第三者機関というソリューション 第三者(Trent)がAliceの公開鍵かどうかを保証する
電子証明書とは 印鑑と印鑑証明のメタファー • 公開鍵が所有者のものであることを第三者が保証 • 第三者機関(CAまたは認証局)が所有者の公開鍵と同 定情報に対し電子署名を行う • CAが署名をするということは公開鍵と同定情報の繋 がり証明される⇨身元の保証!
• フォーマットはX.509という規格に沿ったものが利用 される
電子証明書に含まれるもの • 所有者(先の例だとAlice)の同定情報 • 所有者の公開鍵 (公開鍵のアルゴリズムも含む) • 上記に対する電子署名 電子証明書自体の偽造を見抜くための電子署名
電子署名とは データが本人によって作成されたこと、改ざんされ ていないことを証明するもの ⇨電子署名をつけてその検証がうまくいけば 電子証明書が改ざんされていない事が確認できる • ハッシュ関数を使って送信データからハッシュ値 (メッ セージダイジェスト)を算出する •
そのハッシュ値を暗号化 • 送信されたデータを元に受信側がハッシュ値を検証(受信 側でもハッシュ値を再作成など) • 正直自分でもよくわかってません....
電子署名に関するよくある間違い 鍵Aで暗号化した暗号文は鍵Bでのみ複号できる ⇨AとBどちらを公開するかが公開鍵暗号方式と 電子署名の違い A君はメッセージダイジェストを自分の秘密鍵で暗号化します。 これが電子署名になります。 A君が電子署名したデータを受け取ったBさんは、A君の公開鍵を 使って暗号化されたメッセージダイジェストの復号化を試みま す。成功すれば元データの所有者が確かにA君だと分かります。 https://www.verisign.co.jp/basic/pki/function/index_4.html
ではない
電子署名よく分からん • 秘密鍵を暗号化に使えるのはRSAの事 • RSAは公開鍵暗号方式の1つだけど、全ての公開鍵暗 号方式が秘密鍵を暗号化に使えるわけじゃない 参考: http://takagi-hiromitsu.jp/diary/20080229.html http://www.machu.jp/diary/20080302.html •
2008年には問題が指摘されてたのに、未だに誤った情報が...
CAの保証は誰がする? • 電子証明書にはCAが電子署名を施す • そのCAの電子署名をクライアントが検証するにはCA の公開鍵が必要 • CAの公開鍵は本当に偽造されてないの? • CAを証明するCAが必要!
• CAを証明するCAを証明するCAも必要なんじゃ…? …
CAの階層構造 • 電子証明書の公開鍵自体も上位のCAの電子証明書に よって配布される • その階層構造の頂点に立つのがルートCA • ルートCA以下の証明局が中間CA
証明書チェーンの必要性 • 末端の証明書に問題はない • でもルートCAまでのどこかに問題があれば、 そこより下の証明書の信頼構造は崩れる • 結局末端の証明書も信用できないことに... • クライアントでそこらへん都度確認してもら
うために、証明書チェーンを全て送信する • でもなんで中間証明書なんて必要なの… (それもよくわかりません…)
SSLの流れ ③ クライアントが証明書から公開鍵取り出し • 認証局にアクセスしてその公開鍵を取得 • 公開鍵を使って証明書チェーンの検証を行う • ルートCAなどの公開鍵はブラウザに元から入ってる •
検証が問題なければ、証明書からサーバの公開鍵を 取り出す ⇨通信相手が正しい事を確認
SSLの流れ ④ クライアントがプレマスタシークレットをサーバ に送信 • その通信において使用する一時的な共通鍵が欲しい • プレマスタシークレットと呼ばれるバイト値をクライア ント側で生成 •
それを元にサーバ・クライアント双方で共通鍵を生成 (正確にはマスタシークレットから共通鍵生成) • もちろんプレマスタシークレットはサーバの公開鍵で暗 号化してから送信する
SSLの流れ ⑤ サーバ側で共通鍵の生成 • ④で送られたプレマスタシークレットを秘密鍵で復号する • プレマスタシークレットからマスタシークレット生成 • マスタシークレットを元にクライアントと同じ共通鍵を作成 •
ついでにMAC(メッセージ認証コード)も生成
MAC(メッセージ認証コード)とは ハッシュ関数みたいなもの • 共通鍵と元データからMAC値が算出出来る • 送信側は元データとMAC値を送信 • 受信側は元データと共通鍵からMAC値を算出 • 送られて来たMAC値と受信側で生成したMAC値を比較
• 同一であれば元データは改ざんされていない! ⇨完全性の保証 電子署名は公開鍵、MACは共通鍵と言われるけど...
SSLの流れ ⑥ 共通鍵を使って暗号通信の開始 • 公開鍵で共通鍵を送るので配送問題は解決 • 公開鍵よりも処理の軽い共通鍵で一番送りたいデー タを暗号化 ⇨守秘性の保証 •
もちろんMAC値を取ることで改ざんされてないことも 確認