Upgrade to Pro — share decks privately, control downloads, hide ads and more …

輪読会でつなぐフルリモート環境のコミュニケーション

Shimabukuro Megumi
September 28, 2024
34

 輪読会でつなぐフルリモート環境のコミュニケーション

このセッションではフルリモート環境におけるコミュニケーションを、輪読会を通してより円滑にする方法を紹介します。
フルリモート環境では、物理的に離れている制約があるため、自然な雑談や何気ない会話が生まれにくい構造になっています。雑談のための時間を作ると、なかなか雑談がでてこない経験がある人もいるのではないでしょうか。
そんなときにおすすめなのが輪読会です。輪読会は、チームメンバーの共通言語を作ることや一人では挫折しそうな本を読み終えれるなど、さまざまなメリットがあります。本に出てくるトピックを深掘りしながら、感想や疑問をお互いに話すことで、メンバー同士の価値観や考え方が見えてくることもあります。
輪読会を通じて、メンバー間のコミュニケーションやお互いの価値観を改めて知ることができるなど、フルリモート環境において、輪読会はとてもいいコミュニケーションツールだと思います。今回は、取り組んだことを紹介できればと思います。

https://confengine.com/conferences/xp2024/proposal/20471

Shimabukuro Megumi

September 28, 2024
Tweet

Transcript

  1. フルリモート環境で感じた課題 同僚との接点の減少 日常的な雑談やカジュアルな交流の減 少。孤立感の増加。 雑談の限界 意図的に生み出された雑談のための時 間が結構厳しい。自然に生み出された 雑談比べて、時間をとってる分会話を 頑張らないといけない圧を感じる。 チームをまたいだメンバーとの

    コミュニケーションの難しさ チームをまたいだコミュニケーション をしたいときに、普段から話してるメ ンバーじゃない場合、コミュニケー ションをとるハードルが高い。 フルリモート環境で働く場合 物理的な制約から、コミュニケーショ ンが欠如する力学が働きやすい
  2. 輪読会とは何か 輪読会とは? 人々が集まって、同じ教科書などの本 を読み、その内容について意見を交わ すこと やり方は様々 決まった形式はなく、様々なやり方が あるt „ 事前に読んでくi

    „ 担当者が発表すi „ ディスカッションすi „ 当日にその場でみんなで読む 期待される効果 „ 半ば強制的に読む必要が出てきる ので、一人では読みきれない本を 読み切れるt „ 同じ本を読むことで、共通言語を 獲得できるt „ 感想戦などから、自分にはなかっ たさまざまなアイディアや意見を 知ることができる。
  3. 私たちチームでの輪読会の流れ 事前作業 AC 事前に対象の範囲を各自読1 0C 気になったトピックを付箋に書き出 す。e,g FigJam 気になるトピック選定 各メンバーが事前に用意した付箋のを

    一通り見て、参加メンバーの関心度が 高いトピックを選定する。 e.g FigJamの投票機能で関心度を測る ディスカッション 参加メンバーの関心が高いトピッ クを中心に、深掘りながら、ディ スカッションや感想戦を予定時間 まで行う。
  4. 距離感が近づく 交流のきっかけになる これまで接点がなかったメンバーと話 すきっかけになる。 ポジティブな反応を受けやすい シンプルに話を聞くことや相槌を打つ など、輪読会中に起きる様々な反応 は、基本的にポジティブなことが多 い。ポジティブな反応を繰り返すこと から、話しやすさが生まれる。

    関心が高い共通のトピックから 深い話ができる 輪読会は、自然と特定のトピックにつ いて深掘りする流れになりやすい。 関心の高い共通のトピックを深掘りし て話すことで、お互いの考え方を深く 知ることができる。
  5. チームで読むのにおすすめ本の紹介 エクストリームプログラミング おすすめ理由:ソフトウェア開発に対する、価 値や原則、理想が書かれた本。 開発者×開発者以外の職能のメンバーで一緒に 読むと、ソフトウェア開発に関するお互いの考 え方を知る機会にできる。 プロダクトマネージャーのしご と おすすめ理由:プロダクト開発に必要なことが

    書かれた本。PM×PM以外の職能のメンバーで 一緒に読むと、プロダクト開発に関するお互い の考え方を知る機会にできる。 UIデザイン みんなで考え、カイ ゼンする。 おすすめ理由:UIデザインが何なのかがわかる 本。デザイナー×デザイナー以外の職能のメン バーで一緒に読むと、デザインに関するお互い の考え方を知る機会にできる。