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環境凍結という Toil を倒す -セルフサービス型 Ephemeral テスト環境の 設計と実践

環境凍結という Toil を倒す -セルフサービス型 Ephemeral テスト環境の 設計と実践

マイクロサービスアーキテクチャを採用する組織では、結合テストのために複数のSTG環境を運用し、チーム間で環境を共有するのが一般的です。しかし環境数が増えるほど、あるチームがテスト中は他チームがデプロイできない「環境凍結」が常態化し、リリースリードタイムの増大・環境コストの肥大化・チーム間調整コストの増加といった問題に陥りがちです。SREの観点から見れば、これは典型的なToilであり、DORA指標におけるLead Time for ChangesとDeploy Frequencyを著しく悪化させます。
私たちも最大6つのSTG環境を運用していましたが、環境を増やすアプローチでは根本的な解決に至りませんでした。環境を追加するたびにコストは線形に増加し、構築に約2〜3週間を要し、ゴミデータの蓄積によりテストデータの品質も低下していました。

私たちはKTC全体の組織横断タスクフォースとして、「必要な時に作り、不要になったら消す」Ephemeral Environmentの実現に取り組みました。DBREチームによる本番データマスキング基盤の構築、本番に近いSTG環境のIaCを同期するセルフサービス型インフラプロビジョニング、テスト専用AWSアカウントによる環境分離の3つの柱により、環境構築リードタイムを劇的に削減し、環境凍結というToilを構造的に排除しました。

本セッションでは、マスキング基盤のアーキテクチャ設計、IaC同期によるテスト環境の再現手法、テスト専用AWSアカウント戦略を中心に、マイクロサービス構成でテスト環境の運用やToil削減に課題を抱えるSRE・クラウドインフラエンジニアが、自組織で検討を始められる実践的な知見を共有します。

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Yuji Shirai

July 10, 2026

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Transcript

  1. SRE NEXT 2026 環境凍結という Toil を倒す セルフサービス型 Ephemeral テスト環境の 設計と実践

    CLOUD INFRA G 白井 裕二 DATABASE RELIABILITY · DBRE 陳 路銘 KINTO Technologies 2026
  2. Q 環境凍結という Toil は、倒せたのか? A 「共有環境で 1 つの PJ がテスト中は他

    PJ が待つ」 ——凍結を生む構造そのものを排除した。