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パブリック型ブロックチェーン上の法規制可能なステーブルコインの提案 - SITE研究会
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Hayato Shimamura
November 10, 2023
Technology
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パブリック型ブロックチェーン上の法規制可能なステーブルコインの提案 - SITE研究会
2023/11/09,10開催 SITE研究会
https://ken.ieice.org/ken/paper/20231110UCyv/
Hayato Shimamura
November 10, 2023
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Transcript
ύϒϦοΫܕϒϩοΫνΣʔϯ্ͷ ๏ن੍ՄೳͳεςʔϒϧίΠϯͷఏҊ 嶋村 颯⼈, ⼭崎 重⼀郎 近畿⼤学産業理⼯学部 ⼭崎研究室 SITE研究会 2023/11/10
ʵίʔφʔϞσϧεςʔϒϧίΠϯʵ
ステーブルコインと資⾦決済法
3 ステーブルコイン l コイン(ペイメントトークン) l ⽀払い⼿段として使⽤されるブロックチェーン上のトークン l ステーブル l 特定の資産(法定通貨など)にペグする/価格調整アルゴリズムで価値の安
定がはかられているもの ステーブルコインと資⾦決済法
4 ステーブルコイン 特定の資産と関連して価値の安定を⽬的とするデジタルアセットで分散台帳技術(⼜は これと類似の技術)を⽤いているもの - ⾦融審議会「資⾦決済ワーキンググループ 報告」第2章1(2) ステーブルコインと資⾦決済法
5 ステーブルコイン 1. デジタルマネー類似型 l 「通貨建資産」⇒ デジタルマネーとして規律 l 法定通貨の価値と連動した価格で発⾏され,発⾏価格と同額で償還を約す るもの
2. 暗号資産型 l 「暗号資産」⇒ 暗号資産として規律 l デジタルマネー類似型以外(アルゴリズムで価値の安定を試みるもの等) ステーブルコインと資⾦決済法
6 改正資⾦決済法(2023年6⽉施⾏) l 「デジタルマネー類似型」が電⼦決済⼿段と位置づけられた l 発⾏/償還 → 為替取引に該当 l 銀⾏業免許⼜は資⾦移動業の登録が必要
l 信託受益権スキームが創設 l 特定信託会社が発⾏者となれるようになった ステーブルコインと資⾦決済法
7 資⾦決済法のステーブルコイン規制の⽬的別の整理 1. 法規制への取締可能性 l 犯罪収益移転防⽌,テロ資⾦供与防⽌,経済制裁などの拡散⾦融対策を可能にする技術 的⼿段 2. 発⾏者規制 l
償還義務 l 利⽤者財産の保護 3. ⽇本円の通貨供給量に影響を与えない l 発⾏量,償還量の管理 l 価格安定の仕組みの提供(投機対象にしないなど) ステーブルコインと資⾦決済法
8 プライベート型ブロックチェーンでの実現が想定 ステーブルコインと資⾦決済法 ⾦融庁「説明資料 安定的かつ効率的な資⾦決済制度の構築を図るための資⾦決済に関する法律等の⼀部を改正する法律案」
9 ステーブルコインと資⾦決済法 ⾦融庁「説明資料 安定的かつ効率的な資⾦決済制度の構築を図るための資⾦決済に関する法律等の⼀部を改正する法律案」 パブリック型ブロックチェーンでの実現が困難
10 l 適切な法規制が難しい l 運営主体への規制監督 l 情報開⽰が不⼗分 l マネロン対策 l
テロ資⾦供与対策 l 拡散⾦融対策 ステーブルコインと資⾦決済法 ⾦融庁「説明資料 安定的かつ効率的な資⾦決済制度の構築を図るための資⾦決済に関する法律等の⼀部を改正する法律案」 パブリック型ブロックチェーンでの実現が困難
パブリック型ブロックチェーンの必要性
12 通貨の流通性 l 誰に対しても決済できる l どんなモノ・サービスに対しても決済できる パブリック型ブロックチェーンの必要性
13 ブロックチェーンの利点の中⼼は流通性 l トークンの仕様が標準化されている = プロトコル化されている パブリック型ブロックチェーンの必要性
14 流通性を持つステーブルコインプロトコル l ステーブルコインをプロトコルとして定義 l 異なる発⾏体から発⾏されたステーブルコインであっても 同⼀プロトコルであれば複数のサービスを跨いで決済が可能 であるようなステーブルコインプロトコル パブリック型ブロックチェーンの必要性
実現⼿法と実装
16 カード決済の4コーナーモデル 実現⼿法と実装 カード会社 Visa, MasterCard
17 4コーナーモデルステーブルコイン 実現⼿法と実装
18 4コーナーモデルステーブルコイン 実現⼿法と実装 ϒϥϯυ ΠγϡΞ" ΞΫϫΠΞϥ Ճໍళ ސ٬" ΠγϡΞ# ސ٬#
εςʔϒϧίΠϯ"ͰऔҾ εςʔϒϧίΠϯ#ͰऔҾ εςʔϒϧίΠϯ" ຊԁ ൃߦ εςʔϒϧίΠϯ# ຊԁ ൃߦ εςʔϒϧίΠϯ "ɾ# εςʔϒϧίΠϯ "ɾ# ຊԁ ຊԁ εςʔϒϧίΠϯ" ຊԁ ঈؐ εςʔϒϧίΠϯ# ຊԁ ঈؐ
19 4コーナーモデルステーブルコイン l 顧客はいかなるイシュアが発⾏したステーブルコインであっても ブランド内の加盟店であれば世界中で決済が可能 l 加盟店は受け取ったステーブルコインのイシュアに関わらずアク ワイアラ・ブランドを介して償還が可能 実現⼿法と実装
20 多重署名 l 管理外のウォレットへの送⾦を防ぎたい l 顧客・イシュア・ブランドの 2-of-3 多重署名でロック l 顧客はイシュアまたはブランドの介⼊なく直接送⾦することはできない
l 仮に悪意ある顧客がブランド外に存在する未知のウォレットへの送⾦を 単独で試みても署名検証に失敗 l イシュアの介⼊により送⾦先が正しくブランド内のアクワイアラにより認 証された加盟店であることが確認される 実現⼿法と実装
21 デモ実装 l https://github.com/four-corner-model-stablecoin/fcs_demo l ブランド l イシュア l アクワイアラ
l ウォレット(ユーザー・加盟店) 実現⼿法と実装
22 採⽤ブロックチェーンの検討 l Ethereum l アカウントモデルの多重署名は,単なるスクリプトの閾値制限で暗号学的制約に はなっていない l Bitcoin l
トークンの表現としてのカラードコインや Ordinals では,カラーの付与先とし て少額のネイティブトークン(BTC)が必要 l Bitcoin 単体でカラードコインと解釈することはできず, Open Assets Protocol 等の Layer2 プロトコルが必要 実現⼿法と実装 https://github.com/four-corner-model-stablecoin/fcs_demo
23 採⽤ブロックチェーンの検討 l Tapyrus l 外部のライブラリやプロトコルに依存せず Tapyrus 単体でトークンの表現が可能 l 再発⾏可能トークン(Re-issuable
Token) l 同⼀のカラー識別⼦を持つトークンを際限なく再発⾏可能 l カラー識別⼦は発⾏トランザクションのインプットの scriptPubKey の SHA256 値から導 出 l 多重署名 l Multisigを⽤いた UTXO のロックが可能 ⇒これを⽤いて実現 実現⼿法と実装 https://github.com/four-corner-model-stablecoin/fcs_demo
24 ステーブルコインのライフサイクル 1. 発⾏ l 顧客はイシュアに対し法定通貨を⽀払い同額のステーブルコインを発⾏ 2. 送⾦ l 顧客が加盟店に対し⽀払い
3. 償還 l 加盟店がアクワイアラを介しステーブルコインから法定通貨に清算 実現⼿法と実装 https://github.com/four-corner-model-stablecoin/fcs_demo
25 発⾏準備 実現⼿法と実装 https://github.com/four-corner-model-stablecoin/fcs_demo
26 発⾏ 実現⼿法と実装 https://github.com/four-corner-model-stablecoin/fcs_demo
27 発⾏ 実現⼿法と実装 https://github.com/four-corner-model-stablecoin/fcs_demo
28 発⾏ 実現⼿法と実装 https://github.com/four-corner-model-stablecoin/fcs_demo
29 送⾦ 実現⼿法と実装 https://github.com/four-corner-model-stablecoin/fcs_demo
30 送⾦ ‒ Verifiable Credentials を利⽤した送⾦先提⽰ 実現⼿法と実装 https://github.com/four-corner-model-stablecoin/fcs_demo
31 送⾦ 実現⼿法と実装 https://github.com/four-corner-model-stablecoin/fcs_demo
32 償還 実現⼿法と実装 https://github.com/four-corner-model-stablecoin/fcs_demo
33 償還 実現⼿法と実装 https://github.com/four-corner-model-stablecoin/fcs_demo
まとめ
35 4コーナーモデルステーブルコイン l 各国法に準拠したステーブルコインのやり取りが世界的に可能 l 顧客および加盟店は同⼀ブランドであればいかなるイシュアから 発⾏されたステーブルコインであっても送受⾦が可能 l 加盟店は受け取ったステーブルコインのイシュアによらずアクワ イアラ・ブランドを介することで償還が可能
l 多重署名によりブランド外のウォレットへの資⾦流出防⽌ まとめ
36 今後 l DID/VC を⽤いた承認情報管理をイシュアやブランドにも持ち込む l 償還⼿続きの簡略化やステーブルコイン本体にイシュア・アクワイアラ情報をカ ラー識別⼦以外の⼿法でも埋め込む l Covenantsによる送⾦先操作のオンチェーン化
l 現在の Bitcoin/Tapyrus においてはバリューブラインドネスがあることからオン チェーン上での送⾦先操作が難しい l 将来的に Tapyrus に Covenants が導⼊されることを期待 まとめ
Fin.