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Ansible で Vector を導入し Slack 通知とログレベル色分けまでした話

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December 05, 2025

Ansible で Vector を導入し Slack 通知とログレベル色分けまでした話

【LT交流会】 テテミート 大阪#1

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December 05, 2025
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  1. 自己紹介 名前: Shuma 職種: SRE / インフラエンジニア 興味: IaC, 障害対応,

    監視, パフォーマンス改善 最近うれしかったこと 懸賞でカニ当たった!!🦀 Shuma @ShuShuShuBOOOx 文鳥が人生を切り開くのです。 2 / 13
  2. 今日お話しすること 1 Vector とは? 高速・軽量なログ収集ツールの紹介 2 Ansible で自動化 インストールから設定管理まで 3

    Slack 通知と色分け ログレベル別に視認性を向上 4 運用してわかったこと 導入効果と学び 4 / 13
  3. SECTION 1 Vector とは? Datadog 社が開発 高速で軽量なログ収集・変換システム YAML で設定 柔軟かつ読みやすい設定ファイル

    シンプルな 3段階構成 Sources → Transforms → Sinks VRL で変換処理 Vector Remap Language で柔軟に加工 SOURCES 入力 file, syslog, journald... ↓ TRANSFORMS 変換 filter, remap, aggregate... ↓ SINKS 出力 http, file, elasticsearch... 🔗 vector.dev 5 / 13
  4. SECTION 2 Ansible で Vector を導入 📁 ディレクトリ構成 roles/ vector/

    tasks/ main.yml install.yml configure.yml handlers/ main.yml templates/ vector.yaml.j2 group_vars/ all.yml ✨ ポイント 1. validate オプション 設定反映前に構文チェック validate: vector validate --config %s 2. Jinja2 テンプレート 変数で設定を動的生成 src: vector.yaml.j2 3. Handler で再起動 設定変更時のみ自動で反映 notify: Restart Vector 6 / 13
  5. アラート定義を vars で管理 📝 group_vars/all.yml # 有効なアラート一覧 enabled_alerts: [1] name:

    app_error level: error [2] name: app_warn level: warn ✓ 不要アラートは行を削除するだけ 🔧 vector.yaml.j2(テンプレート) transforms: {% for alert in enabled_alerts %} filter_{{ alert.name }}: type: filter inputs: ["app_logs"] condition: .level == "{{ alert.level }}" {% endfor %} メリット 1 レビュー可能 メリット 2 履歴が残る メリット 3 再現性◎ 7 / 13
  6. オオカミアラートの排除 🐺 問題:対応不要なログが大量に通知される PHPの不要な例外ログ 対応する必要がないのに通知が来て、本当に重要なアラートが埋もれてしまう 例:よくある除外対象 UserNotFoundException TokenExpiredException ValidationException ↓

    除外パターンを Ansible で管理 📝 除外設定のテンプレート化 # group_vars/all.yml exclude_patterns: [1] "UserNotFoundException" [2] "TokenExpiredException" [3] "ValidationException" # vector.yaml.j2 (filter) condition: | !match(.message, r'除外パターン') 8 / 13
  7. SECTION 5 🐺 オオカミアラートの排除 😩 問題 対応不要な PHP 例外ログが Slack

    に大量通知 → アラート疲れで本当に重要な通知を見逃すリスク ✅ 解決策 mtail で特定の例外パターンを除外フィルタリング → 本当に対応が必要なアラートのみ通知 📝 除外対象の例 正常系だが例外として出力されるログ ユーザー起因の想定内エラー リトライで自動復旧するエラー Deprecation warning 等の非緊急ログ 12 / 13
  8. SECTION 3 Slack 通知をログレベルで色分け 🎨 色の意味 danger(赤) error / critical

    warning(黄) warn good(緑) info 💡 色を見るだけで重要度がわかる 📱 Slack 通知イメージ #alerts [ERROR] Database connection failed [WARN] Memory usage exceeds 80% [INFO] Deployment completed → 「やばいやつ」がすぐわかる! 9 / 13
  9. 全体のデータフロー 🖥 アプリサー バー ログ出力 → VECTOR Sources file /

    journald → VECTOR Transforms filter + remap → VECTOR Sinks http (Webhook) → 💬 Slack 色分け通知 📦 Ansible Vector インストール ⚙ Jinja2 設定テンプレート生成 🔄 Handler 変更時に自動再起動 入力 変換 出力 10 / 13
  10. SECTION 4 運用してわかったこと 🎯 環境差分がゼロに Ansible 化で「この環境だけ設定が 違う」がなくなった 🔒 設定更新が安全に

    PR ベースでレビューできるように なった 🗑 不要アラート削除が楽 vars から1行消すだけで反映され る ⚡ 初動が速くなった Slack の色を見るだけで「やばいや つ」がすぐわかる 「設定をコード化する」ことで、 レビュー・変更履歴・再現性が確保できる 11 / 13
  11. SUMMARY まとめ ✓ Vector は YAML で扱いやすく Ansible と相性◎ ✓

    Slack の色分けだけで運用効率が大幅向上 ✓ アラートの vars 管理でスリムな運用を実現 ご清聴ありがとうございました! 質問があればお気軽にどうぞ( ^ω^)・・・ 📚 参考: vector.dev | docs.ansible.com 13 / 13