Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
CRANパッケージの作成・投稿とコードレビュー対応 〜 GoogleImage2Array パ...
Search
skume
April 19, 2023
Programming
0
28
CRANパッケージの作成・投稿とコードレビュー対応 〜 GoogleImage2Array パッケージでの事例紹介 〜 @ BioPackathon
CRANパッケージの作成・投稿とコードレビュー対応
〜 GoogleImage2Array パッケージでの事例紹介 〜
@BioPackathon
skume
April 19, 2023
Tweet
Share
More Decks by skume
See All by skume
240807 Bio"Pack"athon 2024 #8 Replicate API とその使い方
skume
0
75
Bio"Pack"athon 2024 #6 2024年6月版 LLM情報アップデート
skume
0
91
Bio"Pack"athon 2024 #5 2024年5月版 LLM情報アップデート
skume
0
51
Bio"Pack"athon 2024 #4 2024年4月版 LLM情報アップデート
skume
0
150
Bio"Pack"athon 2024 #1 2023年のLLM情報の振り返り
skume
0
160
ソフトウェア開発 × LLM 〜 Rパッケージ開発を題材に 〜
skume
0
220
deepRstudio: RStudio上でシームレス翻訳をしよう
skume
0
390
RでLangChainっぽいことを やってる話【画像生成(猫)編】
skume
0
520
ChatGPT の現状理解と 2023年7月版 LLM情報アップデート
skume
0
1.1k
Other Decks in Programming
See All in Programming
負債になりにくいCSSをデザイナとつくるには?
fsubal
9
2.3k
密集、ドキュメントのコロケーション with AWS Lambda
satoshi256kbyte
0
180
Bedrock Agentsレスポンス解析によるAgentのOps
licux
2
720
AIの力でお手軽Chrome拡張機能作り
taiseiue
0
170
XStateを用いた堅牢なReact Components設計~複雑なClient Stateをシンプルに~ @React Tokyo ミートアップ #2
kfurusho
1
770
Immutable ActiveRecord
megane42
0
130
Software Architecture
hschwentner
6
2.1k
Pythonでもちょっとリッチな見た目のアプリを設計してみる
ueponx
1
480
GitHub Actions × RAGでコードレビューの検証の結果
sho_000
0
240
ISUCON14公式反省会LT: 社内ISUCONの話
astj
PRO
0
180
社内フレームワークとその依存性解決 / in-house framework and its dependency management
vvakame
1
550
Formの複雑さに立ち向かう
bmthd
1
720
Featured
See All Featured
A Modern Web Designer's Workflow
chriscoyier
693
190k
Learning to Love Humans: Emotional Interface Design
aarron
273
40k
Reflections from 52 weeks, 52 projects
jeffersonlam
348
20k
Large-scale JavaScript Application Architecture
addyosmani
510
110k
Let's Do A Bunch of Simple Stuff to Make Websites Faster
chriscoyier
507
140k
JavaScript: Past, Present, and Future - NDC Porto 2020
reverentgeek
47
5.2k
Building Applications with DynamoDB
mza
93
6.2k
ピンチをチャンスに:未来をつくるプロダクトロードマップ #pmconf2020
aki_iinuma
114
50k
Into the Great Unknown - MozCon
thekraken
35
1.6k
Java REST API Framework Comparison - PWX 2021
mraible
28
8.4k
Fantastic passwords and where to find them - at NoRuKo
philnash
51
3k
Design and Strategy: How to Deal with People Who Don’t "Get" Design
morganepeng
129
19k
Transcript
Satoshi Kume CRANパッケージの作成・投稿と コードレビュー対応 〜GoogleImage2Arrayパッケージでの事例紹介〜 211013 @ BioPackathon
今回の内容 ・ GoogleImage2Arrayパッケージの概要 ・ CRANへの投稿とコードレビュー対応 ・ RコードのTips: ・Exampleコードのラップ⽅法(donttest{} etc) ・サンプル実⾏時にローカル保存させない
・on.exit() ・ CRANでのコンパイルエラー
今回の内容 ・ GoogleImage2Arrayパッケージの概要 ・ CRANへの投稿とコードレビュー対応 ・ RコードのTips: ・Exampleコードのラップ⽅法(donttest{} etc) ・サンプル実⾏時にローカル保存させない
・on.exit() ・ CRANでのコンパイルエラー
https://cran.r-project.org/web/packages/GoogleImage2Array/index.html GoogleImage2Arrayパッケージ 主な⽤途: ・R上で使う画像取得全般 ・機械学習などで使うデータ GANとか分類問題とか 次元圧縮とか 概要: ・Google画像検索の結果をR に取り込んで、4次元アレイ形
式に変換する ・画像の可視化 ・ 4次元アレイの結合 (New)
R Array (アレイ, 配列) とは?? R Array/配列とは、⾏列を多次元に拡張したもの。 Matrix/⾏列: 2次元のデータ構造 Array/配列:
3次元、4次元、それ以上の次元のデータ構造。 http://venus.ifca.unican.es/Rintro/dataStruct.html 要素 ex. numeric
多次元テンソルの⼤まかな考え⽅ https://www.javatpoint.com/pytorch-tensors 要素 ex. numeric 2D画像の扱いは、 2D テンソル ?? 2D画像の扱いは、
・横ピクセル数 ・縦ピクセル数 ・チャネル(RGBなど原色数) ・画像の枚数
GoogleImage2Arrayパッケージでできること Google画像検索をすると 画像のサムネイルが表⽰される 検索 R アレイ/テンソル (20 images/query) 画像取得&変換 R上での可視化
(ラスター表⽰) 20 images以上取得したい場合 RSeleniumパッケッージを使うことに
実⾏コード アレイの取得: GoogleImage2array関数 (20, 幅ピクセル数, ⾼さピクセル数, チャネル数) アレイの結合 (1次元⽅向で) アレイの可視化:
display.array関数
GoogleImage2array関数の中⾝をちょっと説明 https://github.com/kumeS/GoogleImage2Array/blob/main/R/GoogleImage2array.R URL⽣成 + %エンコード 検索⾔語の指定 Webスクレイピング + 画像URL取得 画像処理、アレイへの変換
などの処理と続く 関数の引数 wh: 縦横ピクセル数 Col: カラー(T) or グレイ(F) Save: ローカル保存の有無 gl: 検索エリア指定
CRANへの投稿 https://cran.r-project.org/submit.html 必要事項の記載 gzファイルを選択 ここをクリック
CRANへの投稿(準備)について、詳しくは を参照のこと
CRANから本⼈確認メールが届く ココをクリック
次に、投稿完了のメールが届く
次に、CRANでのコンパイルが⾛る OKなら、レビューが始まる
約11時間後、、コードレビュー結果が返ってくる ハヤっ!! WebサービスのURLを概要 に⼊れてください。 コメントは4点 Exampleは、dontrun{}ではなく、 donttest{}を使ってください。 テストの途中ファイルをローカ ルに保存しないでください。 ユーザーの設定を変えない
でください。この場合、 on.exit()を使ってください。
修正して再投稿 〜投稿時と同じところで〜 https://cran.r-project.org/submit.html ココにレスポンス・ 修正点を書く。 論⽂のレスポンスレターというより、 カジュアルな返事でOK!!
次の⽇にOKメールが届く 同⽇中には、CRANに登録されていた。
今回の内容 ・ GoogleImage2Arrayパッケージの概要 ・ CRANへの投稿とコードレビュー対応 ・ RコードのTips: ・Exampleコードのラップ⽅法(donttest{} etc) ・サンプル実⾏時にローカル保存させない
・on.exit() ・ CRANでのコンパイルエラー
RコードのTips: Exampleコードのラップ⽅法/例外ルール https://runebook.dev/ja/docs/r/library/utils/html/example コードが本当に実⾏でき ない時だけ # Not run: ⾏を追記 (1)実⾏が5秒以上かかる
(2)途中でデータダウン ロードを実⾏する 実⾏が正常かつ5秒未満なら、unwrapする 結果として、サンプルコードは、 donttestか、unwrapを推奨
RコードのTips: ローカル保存させない https://github.com/kumeS/GoogleImage2Array/blob/main/R/GoogleImage2array.R デフォルト値が「Save=TRUE 」 になっていたのを突っ込まれる。 引数 wh: 縦横ピクセル数 Col:
カラー(T) or グレイ(F) Save: ローカル保存の有無 gl: 検索エリア指定 どうしても保存したい場合は、 tempdir()で作成される⼀時ディレ クトリに出⼒するようにとのこと。
RコードのTips: on.exit()を使って、ユーザーオプション (作図の設定 etc)を元に戻すこと。 http://cse.naro.affrc.go.jp/takezawa/r-tips/r/31.html
RコードのTips: CRANでのコンパイルエラー CRANでは、毎回、コンパイル環境が違う? 1つくらいなら、Errorがでててもあまり気にしなくてもよそさそう。
RコードのTips: CRANでのコンパイルエラー CRANでは、毎回、コンパイル環境が違う? 1つくらいなら、Errorがでててもあまり気にしなくてもよそさそう。
まとめ ・ パッケージ作成 2⽇、投稿・レビュー・再投稿1.5⽇ => 今回、コードの下書きがあったので、 パッケージ化から3⽇程度で、CRANに採択された。 ・ コードレビューは、コードの中⾝というより CRANポリシーに合っているかどうかが審査される。
・ 普段のデータ解析⽤途では、気にしてないところを突っ込まれる