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雇用観の変化から雇い手と働き手の関係を考える
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st46
September 12, 2020
Business
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雇用観の変化から雇い手と働き手の関係を考える
st46
September 12, 2020
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Transcript
Masaya Sata 雇用観の変化から雇い手と働き手の関係を考える ~共依存から健全なパートナーへ~ (β版)
日本型経営の「三種の神器」 資源の少ない日本は、戦後復興に向け「日本モデルの経済成長パターン」を創り上げた 年功序列 終身雇用制度 企業別組合 日本企業は、少ない人的資源を柔軟に配置転換することで、 経営環境の変化に対応。(いわゆるメンバーシップ型) →雇い手は雇用を守るかわりに働き手に柔軟な配置転換を求めてきた。
日本の雇用観 ~高度経済成長を支えた「全てを背負う&全てを委ねる」モデル~ 全てを委ねるから 全てを背負ってほしい 全てを背負うから 全てを委ねてほしい 雇い手 働き手 労使双方の利害が絶妙にバランスした 「共依存」的な雇用観
高度経済成長期~バブル経済~現在への環境変化 先行きの見えない漠然とした不安感 「果たしてこのままでよいのだろうか…」 1社で キャリアを 全うする? 従業員を 定年退職まで 雇用し続ける?
「漠然とした不安」が雇用観にもたらしたもの 全てを背負うから全てを委ねてほしい 全てを委ねてほしいけど、 全てを背負うのは不安 全てを委ねるから全てを背負ってほしい 全てを背負ってほしいけど、 全てを委ねるのは不安 雇い手/働き手が双方に不安&雇用観の好意的解釈。 かつての絶妙なバランスが崩れてしまった 事業者
労働者
雇用観バランスの変化~全てを背負えない&委ねない~ 好意的な解釈により次第にバランスが崩れ顕在化 しているのが、現在の我々を取り巻く環境 一企業の中で人生が完結できる。企業は全てを背負う。 従業員は企業に身を委ね、懸命に働くことで皆で豊かになれる。 雇い手は全てを背負えるわけではない。 働き手は企業に身を委ねるのではなく、自分らしく豊かになりたい
「共依存」から「健全なパートナー」へ(私の問題意識) 雇い手と働き手の関係を再度バランスさせるために、HRがリードして 雇用観をアップデートさせていきたい 雇い手と働き手の関係を「共依存」から 「健全なビジネスパートナー」に変えていく (※パートナーとして対等に近い関係になった分、個人にとっては 自由度も増すし、同時に責任も増すことは忘れずに) 雇い手と働き手が「双方にメリットがあるから雇用関係であり続ける」 という形にアップデート。 ※「終身雇用の崩壊」とか「副業解禁」などといった単語に一喜一憂
するのではなく、仕組みから考えることが肝要ではないかな。
「健全なビジネスパートナー」化のために必要なこと ①働き手が本人にとって最良のExperienceを自ら描く ②雇い手はそれをルールの中で最大限支援する。 ①働き手は最良のExperienceを作る環境であるか判断できる ②組織は十分に情報提供し、できること・できないことを明示する。 働き手の責任ある適切な判断のために 雇い手は情報を正しく提供し、ギャップ極小化する (一人ひとりにキャリアの自分事化を促す) キャリアの 自分事化支援
情報の非対称性 の解消
キャリアの自分事化を促す従業員体験(EX) 目指すベクトルが組織と同じ向きであることを前提に、 社員各人がプロとして能力を最大限発揮し、事業に貢献することで成長できる経験 ▪組織と個人の利害のすり合わせを図る。 ▪社員には、最良のExperienceを得られる場であるかを判断軸にしていってほしい。 -基礎となる倫理観がすり合っていて、組織のルールの枠組みの中であれば、 自身のあるべき姿を自ら創り出せるのが良いところ。 プロとして価値を高め能力発揮する働き手に対して、 魅力的(≠福利厚生)な環境を提供し続けること
これまでの話を踏まえて私が考えていること ▪雇い手はもっとオープンになるべき。他方、働き手自身が選択への責任意識を 高めることも重要。「ジョブ型雇用の導入」といった箱の議論の前に、 双方が雇用観をアップデートし、もっと対等に腹割って話せる関係を目指したい。 ⇒「プロフェッショナルとして自立し、双方にメリットがあるんだったら、 長い関係でありたいよね」モデル ▪従業員体験(EX)は一人ひとりの人生や彼/彼女らの自己実現を適切に サポートするという機能という位置づけが適切ではないか。 ▪労働人口が減少していく未来においても競争力を維持・向上させるために、 自立した個人をつくる従業員体験(EX)作りに貢献していきたい。
これまでの話を踏まえて私が考えていること② ▪従業員体験(EX)は、何も1社だけ作られるものではないし、 我々の会社のみで作らなければいけないものではない。 一人ひとりにそれぞれの人生があり、彼/彼女らの自己実現を適切に サポートするという機能という位置づけが適切ではないか。 ▪労働人口が減少していく未来においても競争力を維持・向上させるために、 自立した個人をつくる従業員体験(EX)作りに貢献していきたい。
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