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数案件を同時に進行するためのコンテキスト整理術

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 数案件を同時に進行するためのコンテキスト整理術

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sutetotanuki

April 10, 2026

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Transcript

  1. MTGの議事録はmd形式でローカル保存 → AIがいつでも参照可能 議事録の内容を起点に: タスクの作成 → 決定事項・宿題を即 Notion に登録 次回MTGの準備

    → 前回TODOの消化状況を自動で議題に含める MTG 終了 → 議事録を md で保存 → AI がタスクを抽出・登録 → 次回MTG 準備時に前回TODO を自動参照 議事録の活用サイクル 7
  2. Claude Code のカスタムスキル( /calendar )で実現 内部では gcalcli コマンドを実行: gcalcli --calendar

    "[email protected]" --nocolor agenda <start> <end> --details=all --nodeclined 取得した予定を Claude が分析: MTGごとの準備タスクを提案 予定の間の空き時間を算出し活用提案 場所・会議リンク(Meet / Zoom)を表示 Google Calendar MCP もあるが、フィルタリングが安定しなかったので CLI を採用。 CLI なら必要な情報だけ取得できるため、トークン消費も抑えられる カレンダー連携の仕組み 8
  3. 痛み 案件ごとに管理ツールも粒度もバラバラ A案件: GitHub Projects / B案件: Slack Canvas /

    C案件: Backlog 案件タスクだけでなく、個人的なタスクも発生する 発生源が多すぎて、一箇所にまとまっていない → 抜け漏れが起きる 全てを一箇所にまとめないと、優先度もつけられないし、今日何をすべきかの判断がつかない 課題2: タスクが散らばって、抜け漏れる 10
  4. 案件タスクも個人タスクも1つのDBに入る → 全体を一覧できる スマホからも追加・確認できる → 思いついた瞬間に入れられる 簡易DBとして使える → ステータス・予定日・種別でフィルタリング可能 API

    がある → Claude Code から直接読み書きできる プロジェクト管理ツールだと案件ごとに分かれてしまう。 Notion なら全タスクを横断で管理できる 解決策: Notion に全タスクを集約する 11
  5. 一箇所に集めるだけでは不十分。整理の仕組みが必要 1. タスクをすべて出し切る 頭の中に「やらなきゃ」を残さない 思いついたらすぐ Inbox に入れる → 頭を空にする 2.

    棚卸しして整理する Inbox を定期的にレビューし、種別・予定日を振り分ける 「いつやるか」 「本当にやるか」をここで判断する 3. 実行に集中する 整理済みのタスクだけを見て作業する 実行中に「次なにやろう」と考えなくてよく、脳の疲労が抑えられ集中力が上がる 集めたタスクを GTD で整理する 12
  6. Inbox に入れる手段が多いほど、抜け漏れが減る 手動: スマホ / PC から Notion に直接追加 振り返りから:

    /retro weekly で週次振り返り → 「やり残し」 「来週必要」をそのまま Inbox に Epic から分解: 要件だけ書けば、AIがタスクに分解して登録 振り返り → 「これやり残してた」 「来週これ必要」→ Inbox に追加 Epic に要件を書く → AI がタスクに分解して Notion に登録 タスクの入口を増やす 14
  7. Inbox に溜まったタスクを毎朝整理 → 今日やることだけに集中 トリアージ: /gtd-triage で Inbox のタスクに種別・予定日を対話的に設定 今日のリスト:

    /today で予定日が今日のタスクだけを表示 朝の数分で全体像を把握してから作業開始 朝のルーティンでタスクを回す 15
  8. /daily は 6つの Subagent を同時起動して情報を並列取得する Agent 取得内容 手段 GTD タスク

    今日のタスク一覧 Notion API (自作 CLI) ニュースダイジェスト 技術ニュースの要約生成 RSS / スクレイピング → AI 要約 カレンダー 今日 + 7日分の予定 gcalcli プロジェクト状況 全案件の phase / WIP / Blocked 自作 CLI INBOX 未処理タスク件数 Notion API Epic 締切 締切間近の Epic とリスク判定 Notion API → 結果を統合して daily note と ターミナル報告 を生成 ニュースは 一次情報ソースのみ に絞っている(多すぎると読まなくなる): AWS News Blog / What's New / Anthropic News / LINE Developers / Chrome / WebKit / MDN Daily Briefing: 並列取得の仕組み 19
  9. Subagent の結果を分析し、AI が事前準備できるタスクを自動検出。 タスクの性質に応じて 2つのトラック に振り分ける AIだけで完結できる → サブエージェントを自動起動 ゴールが明確で、プロジェクト内の情報だけで成果物を作れるタスク

    バックグラウンドで勝手に進む → 人間が着手する頃には下書きが完成済み AIだけでは完結しない → プロンプトだけ生成 ユーザーの判断・方針決定が必要なタスク(設計方針、スコープ等) 自己完結したプロンプトファイルを出力 → 新しいセッションでそのまま作業開始できる 種別 例 自動完結 プロンプト生成 meeting-prep 議題の下書き 定例(過去議事録あり) 初回MTG(方針未決) backlog-draft 要件/設計ドラフト タスク分解 設計方針の選定 reply-draft 連絡ドラフト 進捗報告 方針相談 research 事前調査 技術比較 スコープ未定の調査 Daily Briefing: できる限りAIに先回りさせる 20
  10. プロジェクトごとに CLAUDE.md を配置 状態・決定事項・Blocked を構造化して記録 Claude Code が会話のたびに参照 → コンテキストを即座に復元

    ドキュメント追加時は、AIに関連ファイルも連動更新させる 例: 議事録追加 → Feature Hub のステータス更新、ADR の追記 など 人間も AI も同じファイルを見る CLAUDE.md によるコンテキスト永続化 21
  11. docs/ ├── features/ # 機能ハブ(状態・決定・見積もりの集約点) │ ├── reservation.md │ ├──

    pre-checkin.md │ └── payment.md ├── requirements/ # 要件(クライアント向け / 社内向けで分離) │ ├── client/qa/ # Q&A 履歴 │ └── internal/ # 社内コンテキスト ├── design/ # DB 設計・データフロー図 ├── decisions/ # ADR (意思決定の記録と却下理由) ├── integrations/ # 外部API 仕様(ローカルに全文保存) ├── research/ # 技術調査・PoC ・スパイク ├── meetings/ # 議事録 └── notes/backlog-drafts/ # 下書き → 正式ドキュメントへ昇格 CLAUDE.md がこの構造のナビゲーションルールを定義 → AI が迷わない 実例: プロジェクトの docs 構造 22
  12. なぜその設計にしたのかを記録するドキュメント # ADR-001: キャンセルポリシーは24 時間前まで ## ステータス: accepted ## コンテキスト

    - 当日キャンセルが多発し、リソースが無駄になっていた - クライアントから「24 時間前」の要件あり ## 決定 キャンセルは予約日の24 時間前まで可能とする ## 却下した案 - 48 時間前 → クライアントが「厳しすぎる」と判断 - キャンセル不可 → ユーザー体験が悪化 却下理由も残す → 同じ議論を繰り返さない。AIも経緯を踏まえて回答できる ADR(Architecture Decision Records) 24
  13. Feature Hub = 1機能につき1ファイル。状態・決定・見積もり・関連ファイルを集約 --- feature: reservation status: 実装中 updated:

    2026-03-15 --- # 予約機能 ## ステータス - [x] DB 設計完了 - [ ] API 実装中 ← 今ここ - [ ] フロント実装 ## 決定事項 | # | 決定 | 理由 | 日付 | |---|------|------|------| | 1 | キャンセルは24 時間前まで | クライアント要件 | 03/01 | ## 未決事項 - **Blocked**: 決済API の本番キー未発行 ## 関連ファイル - 要件: requirements/client/reservation.md - DB 設計: design/database.md - ADR: decisions/001-cancel-policy.md Feature Hub: 機能の「単一の入り口」 25
  14. Feature Hub に限らず、すべてのドキュメントに YAML frontmatter を付与 ドキュメント種別 主なフィールド Feature Hub

    feature , status , updated ADR(意思決定記録) decision , status: accepted / rejected 議事録 type: meeting , date , attendees 外部API仕様 source , scraped_at 技術調査 type: research , status , summary AI が grep -r "status: 実装中" で実装中の機能を横断検索できる frontmatter があることで、AI がファイルの役割・鮮度・状態を即座に判別 人間にとってもメタデータが一目でわかる docs 全体の工夫: YAML frontmatter の統一 27