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生成AIの現在地点とこれからの可能性

 生成AIの現在地点とこれからの可能性

「Classmethod Showcase 進化する生成AI最前線とビジネス活用の現場」の登壇資料です

日程:2025/2/20(木)
タイトル:生成AIの現在地点とこれからの可能性
イベント:https://classmethod.jp/m/showcase/2025/generative-ai/

TakaakiKakei

February 20, 2025
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Transcript

  1. ⾃⼰紹介 2 • 2019年 AWS事業本部 ◦ 内製開発 • 2023年 ⽣成AI案件担当 ◦ ⽣成AIプロダクト開発(AI-Starter)

    ◦ ⽣成AIコンサル • 2025年 新規事業統括部 ◦ 現在 • 部署 ◦ ⽣成AIインテグレーション部 • 役割 ◦ ソフトウェアエンジニア • 名前 ◦ 筧 剛彰(Takaaki Kakei) • 勤務地 ◦ ⽇⽐⾕オフィス ‧AWS Top Engineers 2021-2023 ‧AWS All Certifications Engineers 2022-2023 ‧書籍「ビジネスのためのChatGPT活⽤ガイド」第4章担当
  2. • 蒸気機関、電気 • コンピューター、インターネット • 携帯電話、スマートフォン • クラウド、IoT、ビッグデータ • ⽣成AI、ロボティクス、宇宙

    どのくらい注⽬されているか? 7 ⽣成AIは、電気、インターネット、スマートフォンといった歴史的に社会基盤を形成してきた技 術と⽐較されることが多い。
  3. • グローバルの⽣成AI市場規模は急成⻑の⾒込み [1] ◦ 2022年 $290億 ◦ 2024年 $448億 ◦

    2025年 $627億(推定) ◦ 2030年 $3,561億(推定) • ⽣成AIがもたらす経済効果も絶⼤ [2] ◦ 年間最⼤ 7.9 兆ドルもたらす可能性 (マッキンゼー) ◦ 1977 年の世界全体のGDPは7.33 兆ドル(世界銀⾏) ⽣成AI市場規模と経済効果 9 市場や経済効果の観点でも、今後もさらなる普及と発展が⾒込まれる [1] Statista | https://www.statista.com/outlook/tmo/artificial-intelligence/generative-ai/worldwide#market-size [2] Exploding Ropics | https://explodingtopics.com/blog/generative-ai-stats
  4. ⽀援事例 13 ⽂章⽣成AIと独⾃データを組み合わせて業務改善した事例(オプテージ) Classmethod | https://classmethod.jp/cases/optage/ • 既存チャットボットのメンテナン スコストに課題 •

    社内データを活⽤した⽣成AIを構 築し、社内向けのITヘルプデスク の業務効率化を実現 • 社内のセキュリティ基準を満たす 環境
  5. • ビデオ広告は⾼いエンゲージメン トを⽣むが、制作コストが⾼いと いう課題がある • Amazon Nova Reelを活⽤して、 背景を動画に置き換え •

    「効果8倍、費⽤7割減」を報告 事例 17 動画⽣成AIの技術的な制約がある中で、ビジネスに繋げた事例(電通デジタル) 電通デジタル | https://www.dentsudigital.co.jp/knowledge-charge/articles/2025/2025-0124-aws
  6. 1. プロバイダー 20 提供企業
 プラットフォーム
 LLM
 アプリ
 API
 Amazon Web

    Services
 Amazon Bedrock
 Amazon Novaシ リーズ
 Anthropic Claude シリーズ
 等
 Amazon Q
 ◯
 Google Cloud
 Vertex AI
 Geminiシリーズ
 等
 Gemini
 ◯
 OpenAI
 -
 GPTシリーズ
 oシリーズ
 ChatGPT
 ◯
 Microsoft Azure
 Azure OpenAI Service
 GPT
 oシリーズ
 等
 Copilot
 ◯

  7. LLMのさらなる発展 33 レベル
 名称
 説明
 技術位置
 1
 Chatbots
 自然対話できるレベル 


    達成済
 2
 Reasoners
 高度な論理推論や問題解決 
 取り組み中
 3
 Agents
 自律的なタスク遂行 
 2025年~2027年?
 4
 Innovators
 新しいアイデア発明 
 2030年前後?
 5
 Organizations
 企業や組織全体の業務を統 括・遂行
 〜2035年?
 OpenAIが提唱する「AI進展の5段階スケール」
  8. マルチモーダルAI 事前学習 モデル テキス ト 画像 映像 ⾳声 テキス ト

    画像 映像 ⾳声 テキスト‧画像‧⾳声など複数のデータを組み合わせて分析‧処理できるAI 36
  9. マルチモーダルAIへの向き合い⽅ 37 • ⼊⼒のマルチモーダル化によって、ユー ザーの状況をより深く理解できる • 出⼒のマルチモーダル化で、よりリッチ なユーザー体験をできる • 教育や医療、カスタマーサポートなど

    様々な業界業種で応⽤しやすくなる 2025年の⼤本命か。⼊出⼒が更にマルチモーダル化されることで、応⽤範囲がさらに拡⼤へ。 DevelopersIO | https://dev.classmethod.jp/articles/awsreinvent24 -report-aim389/#%25E6%258A%2580%25E8%25A1 %2593%25E4%25BB%2595%25E6%25A7%2598
  10. 取り組みたい活動 39 全社展開 技術検証 事業活⽤ 全従業員が⽣成AIの基 本的な知識を持ち、業 務に活⽤できる状態を ⽬指す 1

    2 3 主導部隊が中⼼にな り、技術の進歩や市場 ニーズに追従 明確な⽬標を設定し、 AIをそのための⼿段と して利⽤する
  11. 1. 全社展開 40 • 社員全員が気軽にAIを触れ られる環境整備 • 利⽤ガイドライン‧AIリテ ラシー研修 •

    AI活⽤研修(ハンズオン形 式が好ましい) ⽬標は、全従業員が⽣成AIの基本的な知識を持ち、業務に活⽤できる⼟壌をつくること。こちら は、⻑期的な取り組みとして推進する必要がある。 Gartner | https://www.gartner.co.jp/ja/ne wsroom/press-releases/pr-20241 002-digital-talent
  12. 参考)⽣成AIを効果的に全社に展開するステップ 42 リーダーの選出 周りの社員に対して 積極的に情報を共有 したり、⽣ 成AIの利 ⽤ をサポートしたり するユーザー担当者

    を選任します。 事務局の設置 GAI 知 識 の 集 約 、 トレーニング提 供、 技術⽀援、アセット 提 供の活 動を⾏う 体制をつくります。 情報共有チャネルの 作成 社内で⽣成AIの効果 的な活⽤⽅法を共有 するための専 ⽤のコ ミュニケーション ⼿ 段を設けます。 社内ライブラリの 構築 GAIが、どの 部 署 で どのように 使 われて いるか、どのような 成果が出ているかを 記録する仕組みを⽤ 意します。 トレーナーの育成 ⽣成AIの活⽤に精通 し、他の社員にその スキルを教える役割 をもつ担当者を決め ます。 トレーニング プログラムの実施 組織全体に対して、 ⽣成AIの知識やスキ ルを 学 ぶためのコー スやセッションを 提 供します。 フィードバックの 収集 ユーザーの反応や意 ⾒を集め、それに基 づいて導 ⼊プロセス やサポート体制を調 整します。 ユースケースの 評価 ユーザーが試した多 様 なユースケースに ついて、その効 果や 問 題 点を評 価しま す。
  13. 3. 事業活⽤ 43 「AIで何ができるか」ではなく「ユーザーの課題を解決するためにAIをどう使えるか」の観点が 重要 • AIはゴールではなく⼿段 • AI利⽤⾃体が⽬的にならないよう注意が必要 •

    解決すべき課題を明確に定義する • 価値創造している既存サービスの課題に、AIを活⽤する 姿勢が良いかもしれない。 • そのため事業部⾨での主導が好ましい。
  14. • ⾷べログでは、依頼ベースで飲⾷店ペー ジを作成する⽀援作業を⾏っている。 • その作業が⼿作業でかなりの時間がか かっていた • AI + OCRを活⽤して、⽂字起こし作業を

    ⾃動化し、作業⼯数を6割削減すること に成功 事例 44 ⽣成AIだけでなく、幅広く解決案を模索して成功した事例 ⾷べログ | https://tech-blog.tabelog.com/entry/ai-menu-ocr
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