Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
社内のFlutterテンプレートをリニューアルした話
Search
teamLab
PRO
January 29, 2025
Technology
0
6
社内のFlutterテンプレートをリニューアルした話
teamLab
PRO
January 29, 2025
Tweet
Share
More Decks by teamLab
See All by teamLab
"ほどよい自動化"はあなたの開発を豊かにする
teamlab
PRO
0
48
半年開発してわかった自動テストの価値
teamlab
PRO
0
31
History APIの魅力と危険性
teamlab
PRO
0
32
レビュー経験ほぼ0だった自分が レビューで心掛けていること
teamlab
PRO
0
28
Web関連の仕様書を読むモチベーション
teamlab
PRO
0
26
[FlutterKaigi2024]ステートマシンで実現する高品質なFlutterアプリ開発
teamlab
PRO
0
790
[iOSDC 2024]クロスプラットフォーム普及増加。SwiftでiOS開発はもうやらないのか....?
teamlab
PRO
0
940
チームラボの画像処理エンジニアチーム
teamlab
PRO
2
240
[技育CAMPアカデミア]アイディアを形に!【超入門】スマホアプリ開発〜リリースまでの流れをご紹介
teamlab
PRO
0
830
Other Decks in Technology
See All in Technology
DMMブックスへのTipKit導入
ttyi2
1
150
TSのコードをRustで書き直した話
askua
4
980
TypeScriptでモジュラーモノリスやってみた
diggymo
0
110
現実的なCompose化戦略 ~既存リスト画面の置き換え~
sansantech
PRO
0
140
CNAPPから考えるAWSガバナンスの実践と最適化
nrinetcom
PRO
1
120
インシデントキーメトリクスによるインシデント対応の改善 / Improving Incident Response using Incident Key Metrics
nari_ex
0
3.1k
サーバーレス環境における生成AI活用の可能性
mikanbox
1
160
バクラクの組織とアーキテクチャ(要約)2025/01版
shkomine
4
560
Tech Blog執筆のモチベート向上作戦
imamura_ko_0314
0
630
教師なし学習の基礎
kanojikajino
2
170
AIアプリケーション開発でAzure AI Searchを使いこなすためには
isidaitc
1
270
CNAPPから考えるAWSガバナンスの実践と最適化
yuobayashi
4
390
Featured
See All Featured
Evolution of real-time – Irina Nazarova, EuRuKo, 2024
irinanazarova
6
510
It's Worth the Effort
3n
184
28k
Principles of Awesome APIs and How to Build Them.
keavy
126
17k
How STYLIGHT went responsive
nonsquared
96
5.3k
I Don’t Have Time: Getting Over the Fear to Launch Your Podcast
jcasabona
30
2.1k
Gamification - CAS2011
davidbonilla
80
5.1k
Testing 201, or: Great Expectations
jmmastey
41
7.2k
Improving Core Web Vitals using Speculation Rules API
sergeychernyshev
6
210
KATA
mclloyd
29
14k
[RailsConf 2023 Opening Keynote] The Magic of Rails
eileencodes
28
9.2k
Fireside Chat
paigeccino
34
3.2k
The Pragmatic Product Professional
lauravandoore
32
6.4k
Transcript
社内のFlutterテンプレートをリニューアルした話 新技術の導入で効率化を目指す teamLab Inc. そた 社内のFlutterテンプレートをリニューアルした話 1
自己紹介 そた 高専出身23卒スマホエンジニア KMPとFlutter書いてます 最近ウイスキーにハマってます Twitter: @_sotaatos 社内のFlutterテンプレートをリニューアルした話 2
背景 弊社では常日頃からアプリ開発の効率化を目指している 案件で0→1を繰り返さないためにテンプレートを用意 新規案件の開始が重なるタイミングでテンプレート更新の必要性 弊社では案件開始時毎に新技術の導入を検討 テンプレに新技術を取り入れ続けることで新規案件での新技術導入を効率化 自分が主導となりテンプレートをリニューアル 社内のFlutterテンプレートをリニューアルした話 3
導入した新技術 1. StateMachine 2. VRT (Visual Regression Testing) 3. WidgetBook
4. マルチパッケージ構成 社内のFlutterテンプレートをリニューアルした話 4
StateMachine 有限オートマトンを用いた状態管理 予期せぬ状態遷移の防止 テスト容易性の向上 チーム全体での状態管理の理解促進 FlutterKaigiで登壇してきたので興味ある方は以下のリンクからぜひ ご覧ください! https://www.youtube.com/watch?v=nfL9ffl8ajs 社内のFlutterテンプレートをリニューアルした話 5
VRT UIの回帰テストを導入 PR時点でUIの変更をチェック 予期しないUI変更の防止 マルチデバイスでの表示確認を簡略化 社内のFlutterテンプレートをリニューアルした話 6
WidgetBook UIカタログで作成済みのコンポーネントを 一覧で確認 様々な状態のプレビュー コンポーネントの再利用促進 社内のFlutterテンプレートをリニューアルした話 7
マルチパッケージ構成 CleanArchitectureに基づいた責務分割 依存関係を明確に管理 保守性の向上 開発効率の向上 社内のFlutterテンプレートをリニューアルした話 8
リニューアル時に注意した点 社内のFlutterテンプレートをリニューアルした話 9
チーム内での合意形成 今までよりコードを書くコストは上がる 目的とメリットの明確化 なぜそれをするのかをチーム内で合意形成 定期的なミーティング開催 週1回Flutter改善会というミーティングを開催 進捗状況の共有と意見交換 各メンバーから改善案などもヒアリング 社内のFlutterテンプレートをリニューアルした話 10
ドキュメント整備 新技術を導入するともちろんキャッチアップが必要 キャッチアップのためにプロジェクトが遅延するのは避けたい ドキュメントを整備してキャッチアップのコストを減らす 合計35000文字以上のドキュメントを作成 作成したドキュメント アーキテクチャについて 開発に使用するツール類(melosなど)の使い方 状態管理の設計について その他多数
社内のFlutterテンプレートをリニューアルした話 11
チームメンバーの理解度の確認 日々の開発のフォロー Slackで「StateMachine」を通知キーワードに 困ってそうな人がいないか 想定外の運用をしていないか 質問しやすい環境作り 週一のFlutter改善会では案件の課題の解決なども Flutterに関しての雑談なども行い心理的安全性を高める 社内のFlutterテンプレートをリニューアルした話 12
テンプレート開発の振り返り 社内のFlutterテンプレートをリニューアルした話 13
やってよかったこと 合意形成をとりながらの開発 自分一人だけじゃなく、チームメンバーの意見を取り入れながら開発するこ とでより良いものに 週一回のFlutter改善会 MTGがないとどうしても非同期で小規模なコミュニケーションになりがち 週一回のMTGで一度にFlutterメンバーが集まり会話することでよりコミュニケ ーションがしやすくなった 社内のFlutterテンプレートをリニューアルした話 14
課題として残ったこと 新技術の習得時間 StateMachineやCleanArchitectureの概念理解に時間が必要 ドキュメントは整備したが、量が多くなってしまった 案件規模に応じた柔軟な適用 今回のテンプレートは大規模な開発を想定 小規模な案件でもより活用しやすくする工夫 社内のFlutterテンプレートをリニューアルした話 15
まとめ テンプレートへの新技術の導入による改善 StateMachineやVRT、マルチパッケージ構成による品質・保守性の向上 新規案件立ち上げ時の開発効率の向上が見込める チームコミュニケーションの強化 定期的なミーティングによる合意形成や質問しやすい環境作り メンバー間での知見共有が活発に ドキュメント整備による知見の蓄積 新メンバーの参画時のキャッチアップがスムーズに プロジェクトの設計思想が明確に残せた
社内のFlutterテンプレートをリニューアルした話 16
ご清聴ありがとうございました Contact: @_sotaatos 社内のFlutterテンプレートをリニューアルした話 17