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io/fsパッケージを読む - tenntenn.go#2

io/fsパッケージを読む - tenntenn.go#2

この資料はtenntenn.go#2で登壇を行った際に用いた資料です。

■ tenntenn.goとは
tenntenn.goはtenntennが主催し、そしてすべてのセッションがtenntennによる登壇のGoに関する勉強会です。

イベントページ:https://tenntenn.connpass.com/event/238886/
アンケート:https://tenn.in/tenngo2-survey
ハッシュタグ:#tenngo
再放送:https://connpass.com/event/239636
資料(Googleスライド):https://tenn.in/iofs-reading
動画:https://tenn.in/iofs-reading-video

■ 登壇者&主催者

・名前:tenntenn / 上田拓也
・HP:https://tenntenn.dev
・Twitter:https://twitter.com/tenntenn

メルカリ/メルペイ所属。バックエンドエンジニアとして日々Goを書いている。Google Developer Expert (Go)。一般社団法人Gophers Japan代表。Go Conference主催者。大学時代にGoに出会い、それ以来のめり込む。人類をGopherにしたいと考え、Goの普及に取り組んでいる。複数社でGoに関する技術アドバイザーをしている。マスコットのGopherの絵を描くのも好き。

■ お仕事の依頼について

副業にて技術顧問やアドバイザーなどを行っています。過去の実績や問い合わせフォームは以下のURLからご確認ください。
https://tenntenn.dev/ja/job/

#golang #tenntenn #tenngo #Go言語

tenntenn - Takuya Ueda

February 15, 2022
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Transcript

  1. The Go gopher was designed by Renée French. The gopher

    stickers was made by Takuya Ueda. Licensed under the Creative Commons 3.0 Attributions license. io/fsパッケージを 読む 2022年02月15日(火) 資料:https://tenn.in/iofs-reading
  2. 上田拓也 Go ビギナーズ
 Go Conference
 @tenntenn tenntenn.dev Google Developer Expert

    (Go) 一般社団法人 Gophers Japan 代表理事 Experts Team
  3. コードリーディング ▪ 標準パッケージを読む • 古くはGo研でも行われていた • https://devblog.thebase.in/entry/go-code-reading • https://future-architect.github.io/articles/20200310/ ▪

    準備の少ないコードリーディング会 • お題(読むパッケージ)を決める • 選んだお題に期待することを当日話す • 時間を決めてみんなでそれぞれ読む(20分とか) • 読みながらSlackのスレッドにメモをしていく • 残りの時間で気になったところを議論する • 自分が気づけなかった点を知ることができる
  4. 抽象化されて得るメリット ▪ 例:ZIPファイル • ZIPファイルをファイルシステムとして扱う • *zip.Reader型がOpenメソッドを実装 • template.ParseFS関数など引数に渡せる func

    main() { r, err := zip.OpenReader("templates.zip") if err != nil { /* エラー処理 */ } defer r.Close() tmpl, err := template.ParseFS(r, "*.html") if err != nil { /* エラー処理 */ } /* tmplを使う処理 */ }
  5. embedパッケージ ▪ io/fsパッケージと同様にGo1.16で入った • ファイルやディレクトリを埋め込むことができる ◦ go-bindataやstatikなどと同じようなことができる ◦ go toolに統合されているためgo

    generate不要 • embed.FS型によってファイルシステムとして埋め込める ◦ fs.FSインタフェースを実装 // templateディレクトリ以下をバイナリに埋め込む //go:embed template/* var tmplFS embed.FS // 埋め込まれたtemplateディレクトリをファイルシステムとして扱う var tmpl = template.Must(template.ParseFS(tmplFS, "*.html"))
  6. まとめ ▪ Goの標準パッケージはお宝 • Goで書かれているの読めるぞ! • pkg.go.devから辿って行ける • blameして過去の経緯を知ろう ▪

    コードリーディング会は楽しい • 自分だけでは気づかなかった点が知れる • 一人では諦めてしまう低レイヤーな実装も頑張れる • 議論の中から新しいアイデアや知見が見つかる