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生成AIで加速させるNew RelicのEnabling
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norimichi.osanai
March 12, 2026
0
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生成AIで加速させるNew RelicのEnabling
2026/03/12(木)開催のNew Relic Advance Tokyoでの発表資料です。
norimichi.osanai
March 12, 2026
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Transcript
⽣成AIで加速させる New RelicのEnabling KINTOテクノロジーズ株式会社 ⻑内 則倫 2026/3/12
©KINTO Corporation. All rights reserved. 2 はじめに 本⽇の発表資料はこちら
©KINTO Corporation. All rights reserved. 3 ⾃⼰紹介 ⻑内 則倫 (おさない
のりみち) @tgidgd KINTOテクノロジーズ株式会社 プラットフォーム開発部 SRE/DBRE G SREチーム TL • 社内のSRE⽂化の醸成 • New Relic導⼊と利活⽤の推進
©KINTO Corporation. All rights reserved. 4 Index 1 会社紹介と組織構成 2
New Relic導⼊状況 3 New Relic活⽤の壁 4 ⽣成AIを使ったEnabling 5 まとめ ⽬次
©KINTO Corporation. All rights reserved. 5 会社紹介と組織構成 1
©KINTO Corporation. All rights reserved. 6 KINTOテクノロジーズ株式会社(KTC)について トヨタ⾃動⾞株式会社 トヨタファイナンシャルサービス株式会社(TFS) 海外販売⾦融会社
世界40以上の国と地域で サービスを展開 トヨタファイナンス 株式会社 KINTOテクノロジーズ 株式会社 株式会社KINTO 販売⾦融・クレジットカード など 2019年1⽉設⽴ 2021年4⽉設⽴ トヨタグループ唯⼀のBtoC・DtoC領域に特化した内製開発組織
©KINTO Corporation. All rights reserved. 7 プロダクト紹介 任意保険や⾃動⾞税など、⾞にかかる諸経 費がコミコミで⽉々定額で⾞を持つことが できるサブスクリプションサービス。WEB
でも簡単にお申込みから契約まででき、気 軽にカーライフをはじめることができます。 気軽にマイカーを持てる、 クルマのサブスクサービス https://kinto-jp.com/ トヨタ・レクサス既販⾞のソフトウェア・ハー ドウェアの機能やアイテムを最新の状態に「進 化」させるサービスです。購⼊時設定が無かっ たオプションの後付けや、経年劣化した内外装 の交換などを正規品質でご提供します。 クルマのオーナーに向けた 愛⾞のカスタム・機能向上サービス https://factory.kinto-jp.com/ 「KINTO ONE」でご利⽤いただいた良質な⾞から厳 選した中古⾞を、諸経費コミコミ⽉々定額で乗るこ とができる中古⾞のサブスクリプションサービスで す。WEBからお申込み可能、乗りやすさ、⼿放しや すさが⾃慢です。 クルマがより持ちやすくなる、 中古⾞のサブスクサービス https://up.kinto-jp.com/ 保険やメンテナンスなどのクルマの維持費に加え、 トヨタのコネクティッド技術により最新の安全・便 利機能を装備できる特別な⾞をサブスクリプション で気軽にご利⽤いただけるサービスです。 ハードウェアもソフトウェアも アップグレードし続ける特別なクルマ https://kinto-jp.com/unlimited/ and more...
©KINTO Corporation. All rights reserved. 8 KTCの注⼒テーマ
©KINTO Corporation. All rights reserved. 9 KTCにおけるSREの⽴ち位置 エンジニア組織:約30グループ 従業員数 :約400名
アプリケーション開発組織 ・KINTOサービス開発 ・決済/ID基盤開発 ・バックオフィスシステム開発 ・モバイルアプリ開発 etc... 横断組織 ・QA ・Cloud Infrastructure ・SRE(2名) / DBRE(7名) ・Platform Engineering ・MSP (24×365保守運⽤) ・Security ・CCoE etc... アプリケーション 開発組織 アプリケーション 開発組織 アプリケーション 開発組織 アプリケーション 開発組織 アプリケーション 開発組織 … プラットフォーム開発部 QA Cloud Infrastructure SRE/DBRE MSP Platform Engineering Security CCoE …
©KINTO Corporation. All rights reserved. 10 SREチームのMission/Vision Mission 信頼性の⾼い価値あるプロダクトを 最速で提供できるようにする
Vision サービスレベルに基づいた 開発と運⽤のバランスが取れた組織の実現
©KINTO Corporation. All rights reserved. 11 SREの取り組みとNew Relic • 信頼性のヒエラルキーの下から順番に取り組んでいる
• SREの活動を推進するのにNew Relicは⼒強いパートナー × 『SRE サイトリライアビリティエンジニアリング』(OʼReilly Japan, 2017)より
©KINTO Corporation. All rights reserved. 12 New Relic導⼊状況 2
©KINTO Corporation. All rights reserved. 13 過去のObservabilityスタック • ログ :OpenSearch
• トレース :X-Ray • メトリクス:Prometheus, Grafana • ログ、トレース、メトリクスがバラバラで管理 • トレース、メトリクスが開発・運⽤であまり活⽤されない • ダッシュボードを提供しても、その後の⾃⾛につながらない
©KINTO Corporation. All rights reserved. 14 New Relic導⼊後 • 2024年4⽉頃からNew
Relicが社内で使えるように • ログ・トレース・メトリクスが⼀つの場所に集約されて関連付いている • 導⼊するだけで⾒える情報が多く、初期の学習コストが低い APMのSummary画⾯ 『SRE サイトリライアビリティエンジニアリング』(OʼReilly Japan, 2017)より
©KINTO Corporation. All rights reserved. 15 New Relic導⼊状況 • 2026年現在
KINTO ONEに関連するサービスはほぼ全て導⼊している • KINTO ONE • KINTO ONE中古⾞ • KINTO Factory • 会員PF • 決済PF • 契約管理ツール • など23サービス New Relicを導⼊したからといっていきなり活⽤が定着するわけではない
©KINTO Corporation. All rights reserved. 16 New Relic活⽤の壁 3
©KINTO Corporation. All rights reserved. 17 導⼊≠活⽤ New Relicを布教しようとする⼈と開発者とのギャップ New
Relic推進者(SRE) 開発者 推進のために機能の理解をしている どんな機能があるか分からない SREの思想をベースとした活⽤⽅法が分かる 障害発⽣時に使うツールという認識 o11yは最優先で取り組むべき領域だと感じる 開発タスク優先で関⼼が向けられない SREとしては導⼊だけではなく、活⽤(Enabling)も⽀援していかないといけない
©KINTO Corporation. All rights reserved. 19 Enabling活動の例 • ドキュメント作成 •
New Relicの機能紹介や導⼊⽅法を社内の技術スタックに合わせて記載 • あまり読まれない • SREの負荷を軽減するものであって、あるからといって活⽤が進むわけではない • 開発チームとの定例 • プロダクトに合わせたNew Relic活⽤の推進 • 開発側にNew Relicを活⽤するモチベーションのある⼈がいると⼀定の効果が出る • プロダクトにマッチした活⽤⽅法の提案が難しく、段々と頭打ちに • 全社的なアラート移⾏の⽀援 • アラート設計を⾏い、IaC化して開発チームが管理できるようにする • 関⼼は向くものの、やらないといけないものにフォーカスしてその先の活⽤に繋がらない • 期限もあるので設計⽅針が⽴てられるSREが作業の⼤半を肩代わりする • 学習型のコンテンツは相⼿に時間を割いてもらうことが前提 • 開発者の業務に根差したアプローチをとっていくべきでは?
©KINTO Corporation. All rights reserved. 20 現状のNew Relicの利⽤シーンを考える • KTCのアプリケーションはエラーログをトリガーにアラートを発報していることが多い
• アラートが発報されると、New Relicにアクセスして何が起きたかを調査している • 調査は個⼈のスキルに依存する部分が⼤きい • 複数⼈で同じ調査をすることで⾮効率になる場⾯もある • New Relicの使い⽅の勉強会 • 根本的な障害対応のスキルの差は埋まらない • 複数⼈での⾮効率な調査の解消にも繋がらない まずはこの部分を改善してみよう! いっそ⾃動でまとめてくれればいいのに… ×
©KINTO Corporation. All rights reserved. 21 ⽣成AIを使ったEnabling 4
©KINTO Corporation. All rights reserved. 22 New Relic Analyzerの作成 •
New Relic Analyzer • アラートをトリガーに、New Relicから関連するログやトレースを収集して要約をSlackに共有する 『SRE サイトリライアビリティエンジニアリング』(OʼReilly Japan, 2017)より
©KINTO Corporation. All rights reserved. 23 New Relic Analyzerの仕組み •
Java Agentを使ってログにトレース情報を付与しており、fluentbitによってNew Relicに送信している • NEW_RELIC_APPLICATION_LOGGING_LOCAL_DECORATING_ENABLED = true • New RelicのアラートはログレベルがERRORを検出して発報 • SELECT count(*) FROM Log FACET trace.id WHERE entity.name = 'app-name' AND level = 'ERROR' • trace.idでfacetすることで、Slackに通知する際のメッセージにトレースIDを含めることができる • {{tag.trace.id}} • 導⼊はSlack Appを対象のチャンネルに追加するだけ • 16進数32⽂字を含む⽂字列があった場合に後続の処理を実⾏し、要約をスレッドに返信
©KINTO Corporation. All rights reserved. 24 • アラート発報から何が起きたかを把握するまでの時間が⼤幅に短縮 • おおよそ20分
→ 1分程度 • 要約がSlackに返信されることで、複数⼈の調査が重複して⾏われることもなくなる • 共通のコンテキストを持ってその後の対応に⼊ることができるように • 客観的な内容で書かれているので、エンジニア以外でも分かりやすい内容や粒度になっている • 特定リクエストの解析をするツールなので、⼈間が調査、判断する部分はまだまだある • 根本原因の分析 • 影響範囲の特定 • リカバリなどの要否 New Relic Analyzerの効果 ⼀⽅で…
©KINTO Corporation. All rights reserved. 25 New Relic MCPの登場 •
2025年11⽉にNew Relic MCPが登場 • 今まではNerdGraph APIを使った⾃前での情報取得 • MCPを使うことで、New Relicの幅広いデータに⾃然⾔語でアクセスできるようになった エンティティとアカウントの管理 • convert_time_period_to_epoch_ms • get_dashboard • get_entity • list_related_entities • list_available_new_relic_accounts • list_dashboards • list_entity_types • search_entity_with_tag データ アクセス • execute_nrql_query • natural_language_to_nrql_query ※ https://docs.newrelic.com/jp/docs/agentic-ai/mcp/tool-reference/ より アラートと監視 • list_alert_conditions • search_incident • list_alert_policies • list_recent_issues • list_synthetic_monitors インシデント対応 • analyze_deployment_impact • generate_alert_insights_report • generate_user_impact_report • get_entity_error_groups • list_change_events パフォーマンス分析 • analyze_entity_logs • analyze_golden_metrics • analyze_kafka_metrics • analyze_threads • analyze_transactions • list_garbage_collection_metrics • list_recent_logs ⾼度な分析 • analyze_deployment_impact • analyze_entity_logs • generate_alert_insights_report • generate_user_impact_report • natural_language_to_nrql_query
©KINTO Corporation. All rights reserved. 26 New Relic Analyzerの拡張 •
New Relic AnalyzerをMCPに対応 • Slack上で@New Relic Analyzerをメンションしてメッセージを送信することで利⽤可能 • 同⼀スレッド内では会話履歴を持たせることによって、AIが前の会話を踏まえて回答できるように • リクエストの解析を元に、さらに深掘りした調査もできるようになった
©KINTO Corporation. All rights reserved. 27 New Relic Analyzerの活⽤例 •
アラートメッセージでNew Relic Analyzerを直接メンション • エラーログのトレースIDを起点にユーザーの⾏動までを⼀度に調査
©KINTO Corporation. All rights reserved. 28 New Relic Analyzerの活⽤例 •
根本原因特定にも利⽤できるように • ECSタスクが落ちていた原因を3回のやり取りで特定 Slackをインターフェースとして間接的にNew Relicが活⽤できているような状態へ 『SRE サイトリライアビリティエンジニアリング』(OʼReilly Japan, 2017)より
©KINTO Corporation. All rights reserved. 29 New Relic Analyzerの活⽤例 •
⽇頃の運⽤にも活⽤可能 • Botで定時にNew Relic Analyzerにメンションして各環境の前⽇のエラーログを報告してもらう • ダッシュボードの定点観測にも
©KINTO Corporation. All rights reserved. 30 AIにもObservability • AI Monitoringの機能を使ってツールの利⽤状況を可視化
• 1⽇あたり約150リクエストで$2.5の推論コスト • 利⽤者が適切に利⽤できているかを確認して改善に繋げる
©KINTO Corporation. All rights reserved. 31 まとめ 5
©KINTO Corporation. All rights reserved. 32 まとめ • New Relicの導⼊と活⽤の間には⼤きな壁がある
• コンテンツ提供によるEnablingは開発者の時間を割いてもらうことが前提で難易度が⾼い • 開発者の業務動線に根ざすツール(New Relic Analyzer)を作成 • SlackをインターフェイスとしたNew Relicの活⽤(o11yの⺠主化)が少しずつ定着し始めている • 障害の影響範囲の特定やリカバリの要否といった判断に関してはまだまだ改善の余地がある • New Relicの様々な機能を使いこなして開発者が価値を⽣み出す業務に注⼒できる環境を作りたい 『SRE サイトリライアビリティエンジニアリング』(OʼReilly Japan, 2017)より ここら辺…?
©KINTO Corporation. All rights reserved. 33 おまけ MCP版NR Analyzerの構築⽅法(テックブログ) 本⽇の発表資料(再掲)
Thank you!