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ClaudeCodeを使ってAWSの設計や構築をしてみた
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t-kikuchi
September 11, 2025
Technology
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ClaudeCodeを使ってAWSの設計や構築をしてみた
ClaudeCodeを使ってAWSの設計や構築をしてみた
t-kikuchi
September 11, 2025
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Transcript
ClaudeCodeを使ってAWSの設計や構築をしてみた 2025/08/29 菊池聡規(@tttkkk215) クラウド事業本部 コンサルティング部
自己紹介 名前: 菊池 聡規(とーち) 部署: クラウド事業本部 普段の業務: AWSのコンサルティングやピープルマネジメント どちらかと言えばインフラ寄りの領域を担当 Xアカウント:
https://x.com/tttkkk215 好きな技術: コンテナ、Terraform 2
ターゲット Claude CodeをAWSインフラ設計や構築に活用したい方 ゴール AWSインフラ設計や構築に活用できるアイデアを一つでも持ち帰っていただく アジェンダ 1. 要件定義での活用 2. 設計・構築での活用
3. まとめ ターゲットとゴール 3
要件定義での活用
提案書から要件定義書を作る(おおまかな流れ) 5
なんでGemini CLI? Gemini CLIはPDFをそのまま読み込める PDFを読み込めるということは読み込んだ内容をLLMに処理させることが可能 プロンプト ***というPDFファイルを読み込んで、内容を漏らさずマークダウン形式でファイルに出力して Gemini CLIで提案書からマークダウン作成 6
これが 7
## CLAUDE.mdの育て方 - 特定パスの配下は編集しないでほしい - AWS公式ドキュメントとの整合性確認 > 今まで編集した内容やMCPサーバを使ったことなど、今までの作業を踏まえてCLAUDE.mdに反映して <中略> CLAUDE.mdに今回の作業内容を反映しました。
主な追加・更新内容: 1. Technical Documentation Standardsに追加: - AWS Documentation MCP server活用による��術検証の推奨 - 絵文字使用禁止ルール 2. Content Organization Rulesに追加: - 概念設計と詳細設計の明確な分離 - パラメータシートの焦点明確化 3. Critical Document Dependenciesセクション新設: - 概念設計と詳細設計間の整合性確認 - OU構造の一致確認 4. MCP Server Integrationセクション新設: - 利用可能なMCPサーバの一覧 - 技術検証のベストプラクティス これにより、今後のSCP設計作業や技術文書作成時に、AWS Documentation MCPサーバを活用した技術検証や、文書間の整合性確認が標準化されます。 こうなる 8
概要 「よく使うプロンプトをコマンド化して保存しておける機能」 使用方法 1. .claude/commands/xxx.md にプロンプトを定義 例: 変更をコミットしましょう。テスト、型チェック、フォーマットチェックを実行します。その後、コミット、プッシ ュ、プルリクエストを作成します。 2.
/xxx で瞬時に実行 活用例 /code-review で詳細なレビュー /optimize でパフォーマンス改善 カスタムスラッシュコマンドとは? 9
実際に作成したカスタムスラッシュコマンドがこちら GitHub: https://github.com/ice1203/202508_claudecode_webinar/blob/main/.claude/commands/cre ate-requirements.md カスタムスラッシュコマンドで提案書から要件定義を作成 10
1. 完全な不明点解消 要件定義書作成前に、すべての不明点をユーザーに確認 質問事項を必須と推奨で分類して整理 2. 具体的なフォーマット定義 アウトプット形式をなるべく具体的に詳細記載 テンプレートファイルを別途用意してスラッシュコマンド引数で指定 要件定義自動化のポイント 11
重要な前提 作成された要件定義書は初版扱い 人間による内容確認と修正が必須 完成版ではないことを理解して活用 自分がよくやる流れは以下 1. Claude Codeで初版作成 2. 人間の目でチェック
3. 必要に応じて修正・改善(Claude Codeに指示) 4. 最終確認後に正式版として利用 注意点 12
クラスメソッドが公開している「Tsumiki」もAWS設計・構築に活用可能 GitHub: https://github.com/classmethod/tsumiki 参考ブログ: Tsumiki の Kairo コマンドを使って AWS インフラ環境を構築してみた
Tsumikiでも作れるよ 13
設計・構築での活用 カスタムスラッシュコマンド×サブエージェントの実践活用
概要 「専門特化したAIアシスタントを作れる機能」 使用方法 1. .claude/agents/xxx.md にファイルを定義 2. ユーザーが明示的に依頼するかClaudeCodeが状況に応じてSubAgentsを自動で選択して実行 特徴 それぞれが独自のコンテキストと専門性を持つ
並列実行させることができる サブエージェントとは? 15
--- name: あなたのサブエージェント名 description: このサブエージェントが呼び出されるべき状況の説明 tools: tool1, tool2, tool3 #
使用を許可するツール名を列挙(省略可) --- サブエージェントのシステムプロンプトをここに記述します。 サブエージェントの役割、機能、および問題解決のアプローチを明確に定義する ツール設定 省略した場合、すべてのツールを呼び出し元セッションから継承 特定のツールのみに制限することも可能 サブエージェントファイルの構成 16
全体の流れ Terraformコード&パラメータシート自動化 17
実行の流れ 1. カスタムコマンド実行: /make-prototype is running… @docs/spec/web3-todo-app-requirements.md --environment=dev 2. カスタムコマンド内でサブエージェントを呼び出し
3. 2つのサブエージェントがそれぞれのstate作成のために起動 terraform-enterprise-implementer.md terraform-code-checker.md 実際に作成したカスタムスラッシュコマンドがこちら GitHub: https://github.com/ice1203/202508_claudecode_webinar/blob/main/.claude/commands/ma ke-prototype.md 要件からTerraform作成をカスタムコマンド化してみた 18
詳細フォーマット定義 パラメータシートのフォーマットを具体的に指定 技術検証の自動化 AWS Knowledge MCPサーバーでパラメータ制約値確認 Terraform MCPサーバーで構文正確性検証 双方向更新機能 Terraform修正
→ パラメータシート更新 / パラメータシート修正 → Terraform反映 git diffを活用した差分検出による効率的な同期 実際に作成したカスタムスラッシュコマンドがこちら GitHub: https://github.com/ice1203/202508_claudecode_webinar/blob/main/.claude/commands/cre パラメータシート作成のためのカスタムスラッシュコマンド 19
まとめ Claude Code × AWS活用のポイント
要件定義フェーズ 提案書の自動マークダウン化 + 要件定義書生成 不明点の完全解消 してから作成させる 設計・構築フェーズ カスタムスラッシュコマンドで再現性向上 よく使うプロンプトをコマンド化しておくことで簡単に呼び出すことができ、同じプロン プトを使うことでタスク結果の再現性を高めることができる
重要なポイント 人間による確認・調整はまだまだ必須 まとめ 21
ご清聴ありがとうございました! 22