Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
hbstudy#82 SRE大全 ソフトウェアエンジニアリングによるToil削減
Search
tkitsunai
March 19, 2018
Technology
0
2.7k
hbstudy#82 SRE大全 ソフトウェアエンジニアリングによるToil削減
hbstudy#82のSRE大全で発表した内容です。橘内パートのみ収録。
tkitsunai
March 19, 2018
Tweet
Share
More Decks by tkitsunai
See All by tkitsunai
TDD実践を経て変わったこと
tkitsunai
6
4k
値オブジェクトでアプリケーションコードを改変しよう
tkitsunai
0
140
Go活
tkitsunai
0
150
Software Development in UZABASE SRE
tkitsunai
0
3.7k
Other Decks in Technology
See All in Technology
「タコピーの原罪」から学ぶ間違った”支援” / the bad support of Takopii
piyonakajima
0
160
仕様駆動開発を実現する上流工程におけるAIエージェント活用
sergicalsix
10
4.8k
東京大学「Agile-X」のFPGA AIデザインハッカソンを制したソニーのAI最適化
sony
0
180
어떤 개발자가 되고 싶은가?
arawn
1
300
AIエージェントによる業務効率化への飽くなき挑戦-AWS上の実開発事例から学んだ効果、現実そしてギャップ-
nasuvitz
5
1.5k
re:Inventに行くまでにやっておきたいこと
nagisa53
0
810
オブザーバビリティと育てた ID管理・認証認可基盤の歩み / The Journey of an ID Management, Authentication, and Authorization Platform Nurtured with Observability
kaminashi
2
1.5k
初海外がre:Inventだった人間の感じたこと
tommy0124
1
120
Amazon Q Developer CLIをClaude Codeから使うためのベストプラクティスを考えてみた
dar_kuma_san
0
230
Retrospectiveを振り返ろう
nakasho
0
140
Open Table Format (OTF) が必要になった背景とその機能 (2025.10.28)
simosako
3
540
Amazon Athena で JSON・Parquet・Iceberg のデータを検索し、性能を比較してみた
shigeruoda
1
260
Featured
See All Featured
YesSQL, Process and Tooling at Scale
rocio
174
15k
Become a Pro
speakerdeck
PRO
29
5.6k
個人開発の失敗を避けるイケてる考え方 / tips for indie hackers
panda_program
116
20k
Java REST API Framework Comparison - PWX 2021
mraible
34
8.9k
It's Worth the Effort
3n
187
28k
Save Time (by Creating Custom Rails Generators)
garrettdimon
PRO
32
1.7k
"I'm Feeling Lucky" - Building Great Search Experiences for Today's Users (#IAC19)
danielanewman
230
22k
Making the Leap to Tech Lead
cromwellryan
135
9.6k
Visualizing Your Data: Incorporating Mongo into Loggly Infrastructure
mongodb
48
9.7k
Balancing Empowerment & Direction
lara
5
710
A Modern Web Designer's Workflow
chriscoyier
697
190k
[Rails World 2023 - Day 1 Closing Keynote] - The Magic of Rails
eileencodes
37
2.6k
Transcript
hbstudy #82 SRE 大全 UZABASE SRE
ソフトウェアエンジニアリングによる Toil削減
自己紹介 橘内 孝幸 (Takayuki Kitsunai) UZABASE, Inc SRE Team Software
Engineer ServerSide中心にFrontまで幅広く担当。最近はArchitecture設計も多め 2015年にUZABASEにJoin Product Team(2015~) -> SRE Team(2017~) SRE Team内のツール開発、Operation自動化、Webアプリ自体のソフトウェア開発も担当 主に開発プロセスや手法の指針作りの部分でリードしています。
Table of Contents 1. UZABASEにとってのToilとは 2. Toilの計測 3. 自動化ツールの設計基本指針 (
DDD ) 4. 自動化ツールの設計基本指針 ( CA ) 5. 設計指針に基づいた作成ツール事例 6. まとめ
- シフト化されたタスク - インフラ依頼(各種アカウント作成など) - 差し込みタスク - 同じような依頼タスク - SPEEDAへの手動データ投入(運用)
- 購入データの投入 UZABASEにとってのToilとは
Table of Contents 1. UZABASEにとってのToilとは 2. Toilの計測 3. 自動化ツールの設計基本指針 (
DDD ) 4. 自動化ツールの設計基本指針 ( CA ) 5. 設計指針に基づいた作成ツール事例 6. まとめ
Toilの計測 • 計測ツールにTogglを採用 • 阻害プロジェクトを計測 • 昼会で日々共有 • 日別の割合計算
Toilの計測 より具体的な計測内容とその方針 • 緊急度が高く顧客指摘による不具合系(本番バグ) • ビジネス的に即時対応しなければならない改善タスク • 現行進んでいるプロジェクトを阻害するタスク • アラートによるジョブの対応
• カレンダー上で重複されたスケジュール • 輪番タスク、Toilとして認識しているタスク 1日での予定で、想定外のことを計測 差し込み率、Toil率の割合を算出していく
Toilの計測 Toil時間 / 1日
Table of Contents 1. UZABASEにとってのToilとは 2. Toilの計測 3. 自動化ツールの設計基本指針 (
DDD ) 4. 自動化ツールの設計基本指針 ( CA ) 5. 設計指針に基づいた作成ツール事例 6. まとめ
自動化ツールの設計基本指針 業務領域 (ドメイン) に寄り添う • ドメイン駆動設計 : Domain Driven Design
– 我々(あなた達)の業務は、ドメインとして知識化されている – ドメイン知識を噛み砕く(ドメインモデル化) – ドメインモデルは育てるもの(事業は成長する) Domain Model Domain Model ドメインを育てるということ:知識を噛み砕き、実装と結ぶ。
Table of Contents 1. UZABASEにとってのToilとは 2. Toilの計測 3. 自動化ツールの設計基本指針 (
DDD ) 4. 自動化ツールの設計基本指針 ( CA ) 5. 設計指針に基づいた作成ツール事例 6. まとめ
自動化ツールの設計基本指針 組織の成長を阻害しない • クリーンアーキテクチャ : Clean Architecture – 単方向の依存 –
Frameworkに依存しない – UIに依存しない – Data Storeに依存しない – テスト容易性 出典: https://8thlight.com/blog/uncle-bob/2012/08/13/the-clean-architecture.html
自動化ツールの設計基本指針 なぜ、DDDとクリーンアーキテクチャ(CA)なのか? • システムは成長するため、システムのライフスパンはもっと短いはず – 置き換えをしやすく • 依存の考え方 – 業務がインフラに依存するのではなく、
– インフラが業務に依存する – コアとなるドメインは変わらないはず – 解決したいのはインフラではなく業務 • CAは思想 – CAはパターンの一つだが、考え方
Table of Contents 1. UZABASEにとってのToilとは 2. Toilの計測 3. 自動化ツールの設計基本指針 (
DDD ) 4. 自動化ツールの設計基本指針 ( CA ) 5. 設計指針に基づいた作成ツール事例 6. まとめ
設計指針に基づいた作成ツール事例 • Pacman: 新入社員のアカウント管理 – 採用計画も年々拡大 – 一人入社のたびに同じことをする – 一人退社のたびに同じことをする
– SaaS含む各アカウント作成 • Google Account • Redmine Account • VPN Account • Office 365 Account • etc…
設計指針に基づいた作成ツール事例 • Corporate/SRE TeamにとってのToil削減 – 10~15min/employee (SRE) – 25~30min/employee (Corporate)
• クリーン – SaaSを置き換え可能にする – コアドメインが類似 • エンジニアの良い練習場 – Golangの習得 – DDDの習得 – Architectureの習得 – Infrastructure as Codeの習得
• Toilを計測しよう – 差し込み・Toilのレートを分析しアクションする • DDDで作ろう – ドメインモデルを成長させて、コアなドメインを作る • Clean
Architectureは思想 – 学ぶのはアーキテクチャだけでなく、考え方。 – 単方向の依存と、レイヤ毎のクリーンさを保つ。 まとめ
ありがとうございました
Any questions? Thank you for listening!