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ルールの運用から始めるフロントエンド開発改善

 ルールの運用から始めるフロントエンド開発改善

フロントエンドの開発で開発者体験が下がったときには、適切なルールの運用を始めるとよいのではないか、という話をしています。
特に主張したいのは12ページ目です。

Tomoya Kashifuku

April 14, 2023
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Transcript

  1. チームから上がる不満の声 • React のルールに則った書き方ができてない、気がついたら悪い書き方をしてしまう ◦ key を付与していない、 useEffect の deps

    が不適切 • 新しく作る UI コンポーネントが Atomic Design のどのグループに属するかわからない ◦ Atoms と Molecules の境界、 Molecules と Organisms の境界が曖昧 • Redux の store をどこからでも参照してしまって制御が難しい
  2. 背景を明確にする • なぜやるのか、なにに困っているか • どのように考えたか • どう実行するか 簡単な ADR や

    Slack のスレッドなどに書き込んで、後から見返せる状況を作る 初めからしっかりとドキュメントを作らなくてもよい
  3. 背景を明確にする 例) Molecules と Organisms の境界についてのルール なにに困っているか 人によって判断がぶれて、コンポーネントが見つけられない。 Molecules から

    Organisms を参照してしまうことがある。 どのように考えたか コンポーネントの複雑さは、人によって感じ方が異なる。 AtomicDesign の再利用性を活かしたいので、ビジネスロジックを含 むか否かで分別するのがよいかも。 どう実行するか Molecules が models (ビジネスロジックの定義)に依存しないよう にする。
  4. ルールに対してポジティブになる • 「守らなければならない義務」ではなく 「守るとみんなが幸せになるもの」 と全員が意識する ◦ メンバーの不安を解消するルール作りを心がける ◦ 守られていないときは、守りやすくするためにはどうするか考える •

    ルールに則った実装に納得できないときは、ルール自体を見直す ◦ 守らなくていいルールはない( 割れ窓理論) ◦ ルールを属人化させない、みんなで作り上げる ◦ 小さく始める