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ルールの運用から始めるフロントエンド開発改善
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Tomoya Kashifuku
April 14, 2023
Programming
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ルールの運用から始めるフロントエンド開発改善
フロントエンドの開発で開発者体験が下がったときには、適切なルールの運用を始めるとよいのではないか、という話をしています。
特に主張したいのは12ページ目です。
Tomoya Kashifuku
April 14, 2023
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Transcript
ルールの運用から始める フロントエンド開発改善 2023/04 カシフクトモヤ
自己紹介 カシフクトモヤ @cashfooooou 2023/04 ~ 株式会社マネーフォワード 福岡拠点 - Web フロントエンド
- 競技プログラミング - 自動テスト - TypeScript / Elm / OCaml / Rust
今日のテーマ 開発者体験の向上のために 「ルールの運用を見直すこと」から始めてみよう
想像してください こんなプロジェクトに参画 • React を使っている • Atomic Design を取り入れている •
Redux を使っている
チームから上がる不満の声 • React のルールに則った書き方ができてない、気がついたら悪い書き方をしてしまう ◦ key を付与していない、 useEffect の deps
が不適切 • 新しく作る UI コンポーネントが Atomic Design のどのグループに属するかわからない ◦ Atoms と Molecules の境界、 Molecules と Organisms の境界が曖昧 • Redux の store をどこからでも参照してしまって制御が難しい
不満のもととなる問題・不安 • 既存の実装に不満があるけど、どのように直したらよいかわからない • 今は想定通りの挙動をしているけど、いつバグが発生するかわからず不安だ • 開発のタスクで手一杯なので、既存の実装の改修に時間をかけられない • 実装のルールを作っても、ルールを守るのがたいへんで実装が難しくなる
問題・不安を解消するルールの運用 実装のルールを作って適切に運用することで、簡単に守られる状態を作ることで解決したい • ルールが作られた背景が明確であること • 人が注意しなくてもルールが守りやすい状態になっていること • チームメンバーがルールに対してポジティブであること
背景を明確にする • なぜやるのか、なにに困っているか • どのように考えたか • どう実行するか 簡単な ADR や
Slack のスレッドなどに書き込んで、後から見返せる状況を作る 初めからしっかりとドキュメントを作らなくてもよい
背景を明確にする 例) Molecules と Organisms の境界についてのルール なにに困っているか 人によって判断がぶれて、コンポーネントが見つけられない。 Molecules から
Organisms を参照してしまうことがある。 どのように考えたか コンポーネントの複雑さは、人によって感じ方が異なる。 AtomicDesign の再利用性を活かしたいので、ビジネスロジックを含 むか否かで分別するのがよいかも。 どう実行するか Molecules が models (ビジネスロジックの定義)に依存しないよう にする。
自動的にルールを守る仕組みを作る 人の手だけでルールを守り続けるのは難しい、レビューの負担が大きくなる 可能な限り自動化して、気がつくとルールが守れている状況を作る • アーキテクチャを工夫する ◦ 期待しない実装ができない状態 • linter (eslint、
stylelint …)を導入する ◦ 期待しない実装をすると警告を出してくれる ◦ 導入も変更もカンタンでよい
自動的にルールを守る仕組みを作る 例) Molecules と Organisms の境界についてのルール 「Molecules が models (ビジネスロジックの定義)に依存しないようにする」というルールを自動化
eslint の import/no-restricted-paths を使ってルールを定義する
ルールに対してポジティブになる • 「守らなければならない義務」ではなく 「守るとみんなが幸せになるもの」 と全員が意識する ◦ メンバーの不安を解消するルール作りを心がける ◦ 守られていないときは、守りやすくするためにはどうするか考える •
ルールに則った実装に納得できないときは、ルール自体を見直す ◦ 守らなくていいルールはない( 割れ窓理論) ◦ ルールを属人化させない、みんなで作り上げる ◦ 小さく始める
明確なルールを作って嬉しいこと • 意図しない実装が減る • レビューの負担が小さくなる ◦ メインのトピックに集中できる • オンボーディングにかかるコストの減少
まとめ • 実装の不満が上がったときは、不満を解消するルール作りのチャンス ◦ 意思決定の背景を明確にする ◦ 可能なら自動化する • ルールに対してポジティブに考えて、守り続けるように運用する