Upgrade to Pro — share decks privately, control downloads, hide ads and more …

WCH CH32V307VをZephyrで試す

soburi
December 19, 2022

WCH CH32V307VをZephyrで試す

soburi

December 19, 2022
Tweet

More Decks by soburi

Other Decks in Programming

Transcript

  1. 自己紹介 ▪ 常田 裕士 ▪ 某F社勤務 昔はガラケー、今はカーナビ関連(主にLinuxを動くようにするお仕事) ▪ KiCadで雑に基板を作るチュートリアル (v6.0予習版)

    https://speakerdeck.com/tokitahiroshi/kicaddeza-niji-ban-wozuo- rutiyutoriaru-ver6-dot-x-yu-xi-ban ▪ インターフェース誌 2022年6月号 第2特集 C/C++でPython拡張 第1部 ハードウェア効率化…C/C++で拡張モジュール作り https://interface.cqpub.co.jp/magazine/202106/ ▪ 技術書典とかコミケとか。来年はNT金沢出しに行きたい。
  2. Longan Nano ▪ 小さなカラーLCDが付いて800円。秋葉原でも入手可能。 ▪ RISC-Vコア搭載のSoC, GigaDevice GD32Vを使用 ▪ もともとGigaDeviceにGD32というARMのマイコンのラインがあった。

    GD32は某S社のマイコンとピンコンパチ ▪ このGD32のARMのプロセッサ部をRISC-Vに差し替えたのが GD32V。RISC-VのコアはNuclei社(武漢)のIPを使用。 画像はhttps://www.switch- science.com/catalog/5946/ より
  3. 考察、というか雑感 ▪ このチップ、命令セットはRISC-VのISA標準だが、ペリフェラルは「普通の構成」から外 れて、ARM互換の割り込みコントローラーを乗せている。 ▪ おそらくはSTM32で作ったソースの移植のコストを下げるための構成と思える。 ▪ ペリフェラルの構成がSTM32と互換なので、ARMアーキ依存のところをRISC-Vに置き換 える必要がある ▪

    ハード+ソフトでソース互換性のレベルを上げている(ソース互換ならいいや、という感じ) ▪ GigaDeviceのGD32VのときはRISC-Vコア+STM32ペリフェラルだったが、 後発のCH32Vは割り込みコントローラーまでARM互換にして「ARMからそのままソースを 持ってくる」ことにフォーカスしている ▪ ここまでやっておいて、タイマーがARM互換でないのは謎。
  4. デバッグプロトコルも独自実装? ▪ https://github.com/fxsheep/openocd_wchlink-rv/issues/1 ▪ WCH社のOpenOCD対応について ▪ Summarizing this thread: https://www.eevblog.com/forum/microcontrollers/wch-$0-10-risc-v-mcu/?all

    • WCH wanted fewer pins than the 4 of JTAG, here just 1. • WCH would have to pay ARM money for SWD • WCH did not bother either to go with https://riscv.org/wp-content/uploads/2019/03/riscv-debug-release.pdf • WCHは4ピン以下のJTAGコネクタが欲しい(ここでは1ピン=single wire) • SWDのラインセンス費を払いたくない • WCHはこれを使用することを躊躇わなかった(? ) • なんか色々やってるようでとってもカオス