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PMI(抜粋)

 PMI(抜粋)

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Tomihiro Takahata PRO

May 03, 2026

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  1. 中小PMIガイドライ ン KEY INSIGHT 多くの企業がM&Aの「成立(クロージング)」自体をゴールと捉えがちですが、ガイドライン では明確に否定しています。統合プロセス(PMI)を通じてシナジーを創出し、事業目的を達成 成して初めて「成功」と言えるのです。 ARKESTRA LAW OFFICE

    | SEMINAR MATERIAL | p.5 クロージングは ゴールではない M&Aの「成功」は、その成立ではなく、 M&Aの目的として当初に期待された効果を実現 できるかどうかによる。 出典:中小PMIガイドライン 第1章-2「なぜPMIが必要となるのか?」 ① M&Aの「成功」の定義 義 第1部:PMIの重要性と現実 POINT ガイドラインが定義する「M&Aの成功」と「PMIの位置づけ」
  2. 早期開始 基本合意前 〜 DD中 M&Aの成果を感じている企業の約6割がこの段階で PMI検討を開始 目的達成・シナジー実現の速度と確度が高い 統合リスクを事前に織り込んだ交渉が可能 成功への「王道」アプローチ 遅延/未検討

    クロージング後 〜 未実施 期待を下回る傾向が顕著に表れる 従業員の組織不安・統合停滞のリスクが増大 行き当たりばったりの対応で現場が混乱 失敗リスクを高める要因 ③ PMI検討開始時期と効果実現の相関 中小PMIガイドラインにおける相関関係の整理 出典:三菱UFJリサーチ&コンサルティング(2020年)/中小PMIガイドラインより引用・加工 7 / 33 | ARKESTRA LAW OFFICE | SEMINAR MATERIAL
  3. 日経新聞 出典:日経新聞 https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB28CII0Y6A120C2000000/ ANALYSIS:なぜ評価は崩れたのか 成長の代償として「買うこと」のみに焦点が当たり、その後の統合プロセス(PMI)や管理体制の構築が後回 しにされた結果、内部統制が機能不全に陥りました。これは「PMI軽視」が企業価値を根底から揺るがすリス クであることを示しています。 ARKESTRA LAW OFFICE

    | SEMINAR MATERIAL | p.5 改善計画書の ご説明 2026年2月19日付 報道より引用 「買収先を管理する体制が十分に構築されないままグループ会社 が拡大し、管理機能を担える人材も不足していた」 「買収後に企業価値を高めるPMI(統合作業)がおろそかになっ ていた実態をニデック自らが明らかにするのは初めてだ。」 「M&A巧者」の評価の崩れ れ 第2部:【教訓】大企業すら陥るPMI不在とガバナンス崩 壊 速報 M&A巧者として知られる大企業で大規模な会計不正が発覚 ― 調査報告書が公表
  4. ARKESTRA LAW OFFICE | SEMINAR MATERIAL | p.6 多岐にわたる拠点で蔓延した「会計不正」の全 第2部:【教訓】大企業すら陥るPMI不在とガバナンス崩壊

    不正の全体像と深刻な影響 ニデックグループの国内外の多岐にわたる拠点で、多数の不適切な会計処理が長年にわたり常態化。 過度なプレッシャーの 下、現場は「数字を作る」ための不正に手を染めていました。 負の影響額(連結純資産) 約1,397億円 METHOD 01 棚卸資産の評価損の計上回避 将来の使用・販売見込みが極めて低く、資産性のない原材料や 製品等に「資産性がある」と偽り、必要な評価損の計上を行わ なかった。 METHOD 02 固定資産の減損回避 減損テストの前提となる売上計画に、実現確度が低い案件を意 図的に含めることで将来キャッシュフローを過大に見積もり、 減損処理を免れた。 METHOD 03 費用の資産計上(先延ばし) 本来は付随費用として計上すべき「人件費」等を固定資産に計 上し、減価償却を通じて長期的に費用化することで、当期の費 用計上を不正に先延ばしにした。 METHOD 04 引当金の不正な戻入れ 子会社が単体決算で計上していた「政府補助金の返還等に係る 引当金」を、本社連結決算において不正に戻し入れ、利益を嵩 上げした。 METHOD 05 補助金の不正な収益計上 本来収益計上が許されない性質の補助金であるにもかかわらず 、その性質を偽って収益として計上し、見かけ上の業績を良く 見せた。 METHOD 06 貸倒引当金の不適切な計上 回収懸念のある不良債権に対して、適切に貸倒引当金を計上せ ず、損失を過少に見せることで利益を確保しようとした。
  5. ARKESTRA LAW OFFICE | SEMINAR MATERIAL 第三者委員会報告書①:過度な業績プレッシャー 第2部:【教訓】大企業すら陥るPMI不在とガバナンス崩壊 第三者委員会調査報告書 2026年2月27日付

    公表資料より引用 解説:トップダウンによる「必達目標」が現場の実力を乖離し、達成できないことへの恐怖が不正会計の温床となりました。PMIによる正しい現状把握が ないまま数字だけが一人歩きした結果です。 「今般発見された会計不正の原因としてまず挙げるべきなのは、過度な業 績プレッシャーの存在である。」 「(略)非現実的な目標設定がなされ、続いてその達成に向けて極めて強いプレッシャーが加えら れることにより生まれている。」
  6. ARKESTRA LAW OFFICE | SEMINAR MATERIAL 第三者委員会報告書②:「負の遺産」の発生と滞 留 第2部:【教訓】大企業すら陥るPMI不在とガバナンス崩壊 第三者委員会調査報告書

    2026年2月27日付 解説:PMI不在による管理の甘さと過度なプレッシャーが結合し、現場では不正会計処理による「負の遺産」が積み上がっていました。それを正当な手続きで処理する ことすら許されず、更なる収益でカバー(隠蔽)し続けるという悪循環に陥っていました。 「業績目標達成のために、資産の減損回避などが行われ、それが滞留することによって生じた資産 であった。これらの資産は、ニデック社内においては、『負の遺産』などと呼ばれており(略)」 「『負の遺産』の処理は、『セルフファンディング』で行うこと、すなわち『負の遺産』を処理す ることによって発生する損失を収益でカバーして、あくまで業績目標を達成することが求められてい た。」
  7. ARKESTRA LAW OFFICE | SEMINAR MATERIAL 第三者委員会報告書④:社外役員への情報共有の欠 第2部:【教訓】大企業すら陥るPMI不在とガバナンス崩壊 第三者委員会調査報告書 2026年2月27日付

    公表資料より引用 ガバナンスの空洞化:社外取締役や監査役といった「牽制機能」を担うべき存在に対し、現場の真実(不都合な事実)が遮断されていたことが明らかになりました。 どんなに立派なガバナンス体制図を作っても、情報が上がらなければ機能不全に陥ります。 「社外の監査等委員(監査役)に対しては、個別事案の説明はあったが表面的で、常勤監査等委員が 認識していた根本原因は共有されていない。」 「『負の遺産』の存在は取締役会・監査等委員会に報告されておらず、社外監査等委員で長年の課 題と認識していた者はいなかった。」
  8. 10 / 30 ARKESTRA LAW OFFICE | SEMINAR MATERIAL 第三者委員会報告書⑤:会計監査人に対する不誠実さ

    第2部:【教訓】大企業すら陥るPMI不在とガバナンス崩壊 第三者委員会 調査報告書 2026年2月27日付(公表版)より引用 解説:本来、企業会計の公正性を担保する最後の砦である「会計監査人(監査法人)」に対しても、組織ぐるみで事実を隠蔽・歪曲する姿勢が常態化し ており、ガバナンスが完全に機能不全に陥っていた深刻な状況が指摘されています。 「ニデックの役職員が会計監査人に不正確・ミスリーディングな情報を与え、都合の良い意見を引 き出そうとする様子が至るところで観察された。」 「会計監査人の了承を不当に取り付けて、不正確な財務諸表を開示するのは、会計監査人を欺く行 為であるだけでなく、投資家・市場を欺く行為であることを理解する必要がある。」
  9. ① 改善計画書での開示 出典:ニデック「改善計画・状況報告書」 日経新聞等で報じられた「PMI不備」は、第三者委の指摘以前に、会社側が自ら東証へ提出した報告書で認めたものです。「買 収先を管理する体制が十分に構築されないままグループ会社が拡大し、管理機能を担える人材も不足していた」と、PMIがおろ そかになっていた実態を自ら開示しています。 ② 第三者委員会による分析 出典:第三者委員会 調査報告書

    報告書内で「PMI不備」という直接的な表現は控えられていますが、文脈として「買収後の組織統合のあり方」が会計不正を見 逃す一因(牽制機能の不全)になったと明確に指摘されています。特に、本社経理部門が各拠点の状況を把握できていなかった 背景に踏み込んでいます。 ③ 複雑化したグループ構造 永守氏の「そのまま存続させる」方針の影響 354 社 子会社・関連会社数 国内外の企業買収後も統廃合を進めず、354社(2025年9月末)もの拠点が乱立。「買収した子会 社をそのままの姿で存続させる」という方針が、本社経理部門がグループ内に横串を通すことを 著しく困難にさせたと分析されています。 ARKESTRA LAW OFFICE | SEMINAR MATERIAL | p.11 当事者自認 実質の指摘 根本原因 「PMI不備」の指摘源と実態 第2部:【教訓】大企業すら陥るPMI不在とガバナンス崩壊 POINT PMI不在が招いたガバナンス不全の構造的要因
  10. 日本経済新聞(2026年3月19日付)報道より 「第三者委員会によって減損回避等の不適切な会計処理が認定された結果、株価が下落し、株主から経営陣や会社に対する損害賠償請求という 事態に発展しています。」 ① 株主からの損害賠償請求 不適切な会計処理の認定と株価下落を受け、株主が会社および経営陣に対して損害賠償 を請求。ガバナンス不全の代償として、企業価値が大きく毀損される事態となりました 。 ② 経営陣への責任追及

    会社側(ニデック)自身も、現旧経営陣の法的責任(善管注意義務違反・任務懈怠等) の有無を調査しており、「身内」での泥沼の法廷闘争へと発展する見通しとなっていま す。 本事例から学ぶべき究極の教訓 M&AにおいてPMIを軽視し、「買ったまま放置」した結果生じた密室での不正は、単なる謝罪や決算訂正では済まず、最終的に会社と経営陣自身 を巻き込む巨額の法廷闘争へと発展します。 「買うこと」だけでなく、適正なルールで管理・統合する「PMI」を断行し、独立したガバナンスを機能させることは、企業価値を守り、経営陣自身を守るための「最優先の防波堤」となります 。 ARKESTRA LAW OFFICE | SEMINAR MATERIAL | p.13 【教訓の結末】PMIの欠如とガバナンス崩壊が招く「法廷闘争」への発展 第2部:【教訓】大企業すら陥るPMI不在とガバナンス崩壊 WARNING PMI不在が招いたガバナンス不全の結末
  11. 11 / 30 ARKESTRA LAW OFFICE | SEMINAR MATERIAL 大企業の事例からの教訓

    第2部:【教訓】大企業すら陥るPMI不在とガバナンス崩壊 「買うこと」と 「統合すること」は別 物 M&Aを繰り返して規模を拡大しても、適正 なルールで管理・統合(PMI)しなければ 、グループ全体のリスクは雪だるま式に膨 れ上がります。 PMI軽視は内部統制崩壊へ直結 社内力学の限 経営トップの過度なプレッシャーや社内の 強固な忖度構造がある場合、内部監査や法 務部門だけでは自浄作用を働かせることは 極めて困難です。 社内だけでは「是正」できない 外部専門家の必要 性 正しい「判断の型」を持ち、しがらみなく 是々非々で切り込める外部の専門家が、意 思決定プロセスに介入することの重要性が 浮き彫りになりました。 独立した牽制機能が不可欠
  12. ① 調査体制の規模 196 6 名 委員・調査補助者 合計 委員 3名 弁護士

    2名 公認会計士 1名 調査補助者 193名 弁護士ら 35名 公認会計士ら 81名 その他スタッフ 77名 ② 調査対象の範囲 2,535 名 調査対象者 総計 ヒアリング調査 319名 延べ実施回数 536回 ※退職者・海外子会社含む フォレンジック調査 113名 アンケート調査 2,103名 ③ 調査期 間 6 ヶ月 超 2026年2月27日時点 調査開始日 2025年9月3日 報告書提出時点でも継続中 ※調査の長期化は、ガバナンス不全の根深さと影響範 囲の広さを示唆しています。 ARKESTRA LAW OFFICE | SEMINAR MATERIAL | p.14 第三者委員会の調査体制:その規模と範 第2部:【教訓】大企業すら陥るPMI不在とガバナンス崩壊 POINT ガバナンス不全の深刻さを示す「異例の調査規模」
  13. 6 / 33 ARKESTRA LAW OFFICE | SEMINAR MATERIAL データ分析

    中小PMIガイドラインにおける分析 失敗の主因は「PMI不全」 上位に挙がる「相乗効果の未達」「組織・ 人の問題」「企業文化の摩擦」は、すべて M&A成立後の統合プロセス(PMI)で扱う べき課題です。 これらのデータは、「PMIを成功させるこ とが、M&Aそのものの成功条件である」と いう強い相関関係を示しています。 M&Aについて「期待を下回っている」と回答した理 由 出典:三菱UFJリサーチ&コンサルティング(2017年 ) 中小PMIガイドライン引用 順位 理由(上位項目) 回答割合 PMI関連度 1 相乗効果が出なかった 44.7% 直結 2 相手先の経営・組織体制が脆弱だった 36.8% 直結 3 相手先の従業員に不満があった 28.9% 直結 4 企業文化・組織風土の融合が難しかった 22.8% 直結 5 経営・事業戦略の統合が難しかった 7.9% 直結 M&A後の総合満足度調査 24.0% の企業が「期待を下回っている」と回答
  14. 中小PMIガイドラインと「プレPMI」の重要性 第3部:PMIを前に進めるための「判断の型」 財務DDだけでは不十分。クロージング前の「プレPMI」で潜在的労務リスクを潰せるかが勝負。 ①初期検討 M&Aの目的整理、マッチング、基本 合意に至るフェーズ。 財務・法務DDを実施するが、期間 が短く潜在リスクを見落としがち 。 ②プレPMI

    ここが最重要! 最終契約締結からクロージング(実 行)までの期間。 潜在的な労務債務(未払残業代等 )を洗い出し、是正計画を立てる 。 キーマンへの説明とリテンション 。 ③体制構築 クロージング直後の混乱期(Day1〜 Day100)。 Blueprint活用: 100日間のマイルストーンを設定し 、短期的な成果(Quick Wins)を 創出。 ④ポストPMI 本格的な統合とシナジー創出。 PDCAを回しながら、人事制度統合 やシステム統合などの長期課題に 取り組む。
  15. ARKESTRA LAW OFFICE | SEMINAR MATERIAL 21 / 38 取組領域①

    経営統合:方向性・体制・仕組みの統合 中小PMIガイドライン 第2章-3 【目的】異なる経営方針のもとにあった2社の「経営の方向性・経営体制・仕組み」を統合する ① 方針の言語化 M&Aを通じて達成したい目的・目標・行動基準を明確に言語化し、社内外の関係 者に一貫したメッセージとして説明できるようにする。 ② ギャップ把握と緩和 譲渡側のこれまでの経営方針や風土を深く把握し、自社との差異(ギャップ)を 特定した上で、段階的な緩和策を検討する。 ③ 体制の再設計 統合後の意思決定プロセスや責任権限規程を再設計し、誰が何を決定するのかを 明確にした新体制を構築する。 ④ リーダーシップの発揮 統合プロジェクトを牽引するリーダー(PMI担当者)を明確にし、現場の不安を解 消するための積極的な関与を行う。 失敗例経営の方向性を明確に定めなかった結果、将来への見通しが立たず、従業員の不安が募り離職の温床となった。
  16. 22 / 38 ARKESTRA LAW OFFICE | SEMINAR MATERIAL 取組領域②

    信頼関係の構 築 中小PMIガイドライン 第2章-3 譲渡側経営者・ 従業員への対応 キーパーソンへの早期・個別開示 全体説明会と個別面談の丁寧な実施 クイック・ヒット(即効性のある職場改善)で成 果を可視化 継続的な双方向コミュニケーション 不安の払拭と心の融和 取引先への対応 重要な取引先を特定し、早期に直接訪問して関係 維持を図る 取引条件の変更が必要な場合は、丁寧に事前説明 を行う サプライチェーンへの影響を最小化 ビジネス関係の継続 その他外部関係者への対応 許認可庁への事前相談・届出 法務局での登記手続き 金融機関への適時の情報提供 地域社会や株主への説明 信用・法的地位の保全
  17. 中小PMIガイドライン 第2章-4 取組領域③ 業務統合(事業機能と人事・労務 事業機能(営業・製造等) 売上に直結する機能の統合と強化 01 業務プロセスの引継ぎ・標準化 属人化していた業務フローを可視化し、組織として標準化されたプロセスへ移行する。 02

    シナジー創出(売上・コスト) クロスセルによる売上拡大や共同購買によるコスト削減など、具体的な統合施策を実行。 03 KPIと早期成果(クイック・ヒット) 統合の成果を早期に示すため、短期的に達成可能な目標(クイック・ヒット)を設定する。 04 ベストプラクティスの共有 両社の優れたノウハウや手法を相互に共有し、組織全体のレベルアップを図る。 管理機能(人事・労務) 支援機関:社会保険労務士/弁護士 【4つの取組ゴール】 ①法令遵守 是正 ②内部規程 整備 ③契約不備 是正 ④組織配置最 適化 A 労務コンプライアンスの是正 労働条件通知書の交付、36協定の締結、社保・労保の適正化により、法的リスクを解消。 B 潜在債務・労働環境の改善 未払残業代や未消化有給の精算、長時間労働の是正を行い、簿外債務リスクを遮断。 C 就業規則の整備と周知 両社のルールの差異を調整し、新体制に即した就業規則等の規程類を整備・運用開始。 D キーパーソン離職リスク対応 処遇や役割への不安を取り除く対話を行い、中核人材の定着と組織配置の最適化を図る。 ARKESTRA LAW OFFICE | SEMINAR MATERIAL
  18. 法律事務所の関与領域 法律事務所は「法務」および「人事・労務(労務法務)」領域で中核的に関与し、ガバナンス強化とリスク是正を主導します。 24 / 38 ARKESTRA LAW OFFICE | SEMINAR

    MATERIAL 中小PMIガイドラインと支援機関活用 取組領域③ 業務統合(会計・財務・法務・IT) 専門家の戦略的活用 会計・財務 過去処理の誤り是正 職務分掌の整備(内部統制) 月次・年次決算の早期化 予算制度・管理会計の導入 法務 3つのゴール ①法的課題・リスクへの適切対応 ②会社組織の整備 ③契約関係の見直し 具体的取組 許認可・登記の不備対応 個人情報・営業秘密の管理体制整備 知的財産権の登録・侵害リスク対応 契約関係(取引・雇用)の見直し ITシステム 基幹/情報系システムの統合計画 システム権限管理の適正化 個人情報/営業秘密の保護(セキュリティ)
  19. 後回しにされる理 由 締切が見えにくい不可視性 運用不備があっても直ちに業務が止まるわけではなく、「いつまでにやる べきか」という強制力が働きにくい。 リスクの潜伏期間が長い遅効性 紛争・炎上・監査指摘などが顕在化するまで時間がかかり、問題が表面化 した時には手遅れになりがち。 現場の慣れが優先現場慣性 既存のやり方を変えることへの抵抗感が強く、「今まで問題なかった」と

    いう現状維持バイアスが働く。 早期着手の重要 性 プレPMIでのリスク発見DD活用 DD(デューデリジェンス)段階で法務・労務リスクを徹底的に洗い出し、 買収価格や契約条件に反映させる。 計画的な是正措置計画的是正 クロージング前に対応策を策定し、優先順位(トリアージ)を決めておく ことで、統合直後の混乱を防ぐ。 Day1からの適正運用Day1適正運用 統合初日(Day1)からコンプライアンス体制を稼働させ、負の遺産を引き き継がずに新しいスタートを切る。 見えないリスク 顕在化したリスク 法務・労務PMIが後回しにされる理由と早期着手の重要性 第3部:PMIを前に進めるための「判断の型」 16 / 41 | ARKESTRA LAW OFFICE | SEMINAR MATERIAL
  20. 20 / 30 ARKESTRA LAW OFFICE | SEMINAR MATERIAL 現場との対話

    第4部:【ケーススタディ】全従業員の同意を勝ち取った組織統合の裏側 ① ② ③
  21. 21 / 30 ARKESTRA LAW OFFICE | SEMINAR MATERIAL 従業員からのリアルな声(Q&A)

    第4部:ケーススタディ - 全従業員の同意を勝ち取った組織統合 Q A Q A Q A
  22. 23 / 30 ARKESTRA LAW OFFICE | SEMINAR MATERIAL Evidence

    第4部:【ケーススタディ】全従業員の同意を勝ち取った組織統合 手続の適法性を裏付ける一次資料を漏れなく整備・保全 公示 ① 選出の告示 「立候補者の募集」と「信任投票の実施」を全従業員 に周知した掲示物・配布資料 ② 投票用 会社による指名ではなく、過半数の信任を得て選出さ れたことを証明する投票記録 ③ 意見 書 選出された労働者代表が、新就業規則案に対して「異 議なし」と表明した署名・捺印済みの書類
  23. 24 / 30 ARKESTRA LAW OFFICE | SEMINAR MATERIAL 実録

    第4部:【ケーススタディ】全従業員の同意を勝ち取った組織統合 プロセスの完全可視化 同意書回収率(Day 60時点) PMI同意取得進捗管理表 最終更新: No. 氏名 所属 / 役職 説明会 同意書回収 契約再締結 1 佐藤 健一 部長 完了 済 締結済 2 鈴木 一郎 課長 完了 済 締結済 3 田中 次郎 職長 完了 済 調整中 4 高橋 花子 経理部 完了 済 締結済 5 伊藤 三郎 完了 保留 未着手 6 渡辺 四郎 予定 未回収 未着手 7 山本 五郎 再雇用 完了 済 締結済 ... ... ... ... ... ...
  24. 25 / 30 ARKESTRA LAW OFFICE | SEMINAR MATERIAL ≪実務サンプル⑤≫

    明確化された労働条件通知書 第4部:【ケーススタディ】全従業員の同意を勝ち取った組織統合の裏側 労働条件通知書(兼雇用契約書)_改定版.pdf 労働条件通知書 兼 雇用契約書 氏名 殿 契約期間 期間の定めなし 就業場所 及び 会社が指定する場所 業務内容 賃金(月額) 基本給 固定残業手当 手当 通勤手当 実費支給(上限あり) 備考
  25. 38 / 42 ARKESTRA LAW OFFICE | SEMINAR MATERIAL ケーススタディ2

    ケーススタディ② CLIENT PROFILE グループ拡大フェーズ M&Aによりグループ会社が増加する一方、買収後のPMIが手付かずの状態 背景と課題: 解決策
  26. なぜPMIは止まるのか?「論点」ではなく「判断の型」がな い PMIを前に進めるための実務アプロー チ 「今までこうやってきた」 の壁(現状維持バイアス) 現場は過去の慣れたやり方を踏襲しがちです 。「慣れ」が正当化の理由となり、正しいか どうかの基準を持たずに運用が固定化してし まいます。

    【課題】 不正リスクを抱えたまま運用継続 属人化によるブラックボックス化 「どう直す?」で停止: 棚卸しだけでは動かない 何が問題か(論点)をリストアップするだけ では、「で、どうする?」と現場は思考停止 します。実際のアクションに落とし込めない 最大の要因です。 【課題】 ToDoリストの形骸化 責任の所在が不明確でボールが落ちる 必要なのは「型の要素」: 判断基準の提供 現場が自律的に動くためには、具体的な「判 断の型」の提供が不可欠です。 【解決策:型の3要素】 評価軸:合法性×実現可能性×影響度 承認ライン:誰が決めるか 閾値:どのレベルでエスカレーションする か ARKESTRA LAW OFFICE | SEMINAR MATERIAL
  27. 【S4】本ケースの教訓:「型」があれば現場は自走で きる PMI内製化における「判断の型」の有効性と弊所の提 供価値 「聞いて終わり」を防ぎ ネクストアクションへ 例えば「不利な自動更新契約」が発見された 場合、単なる報告で終わらせず、「次期更新 時に条件見直しや終了措置を講じる」という 型が示されていることが重要です。

    具体的な行動指針があることで、現場担当者 は迷わず自ら交渉フェーズに進むことができ ます。 PMI内製化の真意: 判断領域の明確な線引き 内製化とは、社内に専門家レベルの知識を持 つことではありません。「社内で一次判断で きる領域」と「専門家を頼る領域」の明確な 線引き(型)を持つことです。 優先順位をつけて行動できる仕組みこそが、 持続可能なPMI体制を構築します。 ARKESTRA法律事務所の 提供価値 私たちは単なるPMIの実務代行にとどまりませ せん。企業が将来的に自走してM&Aを成功さ せ続けるための「判断の型」の構築から伴走 支援いたします。 組織の成長フェーズに合わせたガバナンス構 築と、現場が動ける実践的なツールを提供し ます。 ARKESTRA LAW OFFICE | SEMINAR MATERIAL
  28. Act 改善提案と次期計画 見直しと次フェーズ移 行 Plan 方針と優先順位の設定 リスク洗い出しと初動計 画 Do 実行支援と進捗管理

    権限委譲と週次管 理 Check 課題の早期発見 モニタリングとリスク可視 化 伴走支援 サイクル PDCAサイクルの実行 まとめ 一過性のプロジェクトではなく、継続的な改善プロセスを回すことで、持続可能な組織統合を実現します。
  29. 39 / 39 ARKESTRA LAW OFFICE | SEMINAR MATERIAL 組織の成長フェーズに合わせた、段階的かつ戦略的な人事統合を実現します。

    守り:基盤 基盤整備 コンプライアンスリスクの排除と最低限 の法的基盤の確立 法令遵守チェック リスク是正措置 守り:統合 人事制度統合 異なる制度のすり合わせと公平な労働環 境の整備 就業規則の統一 給与体系の統合 攻め:定着 評価制度構築 納得感のある評価によるエンゲージメン トの向上 目標管理(MBO)導入 フィードバック運用 攻め:成長 人材育成・採用 組織ビジョンに基づいたタレントマネジ メントの実現 研修体系の確立 戦略的採用活動 『守り』から『攻め』の人事戦略ロードマッ プ まとめ