PLATEAU AWARD 2022 ファイナリスト作品No.17 チーム名:PLATEAU Window's 作品名:PLATEAU Window
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PLATEAU Windowで出来る事の詳細説明■日時の設定・位置/建物の設定■窓のある部屋の位置、向き、高さの設定■都市景観の表示■各種情報の表示■コンパス機能■デモ例:展示利用■今後の課題P 6P 7P 8P 9P 10~12P 13P 14P 15↑デモ動画↑
■日時の設定■位置/建物の設定● GoogleMapsGeocodingAPIで、住所や施設名から地理座標を取得します。● CityGMLデータをパースしてjson化し、必要なデータをメッシュコード単位でwebサーバに保持します。● 地理座標をキーとして建物単位の情報を取得します。💡 データ量削減のため属性情報を3Dオブジェクトから直接参照するアップデートを検討中です。P 7
■窓のある部屋の位置、向き、高さの設定● CityGMLデータには概ね建物の輪郭線と地上面高に相当する情報(LOD0footprint)及び、計測高さ(measuredHeight)が格納されます。これを元に建物の形状を決めます。● 部屋の窓は建物の輪郭に沿って存在、高さは地上面から計測高さまでの相対的な距離と想定して、位置・向き・高さを設定します。💡 今回はカバー範囲の広さを重視するためLOD1データに準拠していますが、輪郭形状と高さの値から建物の概ねの形を推定しているため、正確ではありません。より正確さを求めるために、LOD2以上のデータがある地域で3次元データをもとに部屋の位置を設定する、外部建物データと連携するなどを検討しています。P 8
■都市景観の表示● ArcGIS Maps SDK for Unityを用いて建物周囲の3D建物景観を描画します。● 部屋内は方向キーで歩くことができます。数字キーで時間の早送りや巻き戻しが可能です。● 地理座標、方位、時間に応じて部屋に差し込む光が変わる簡易日照シミュレーションを行います。● Open Weather APIを用いて地理座標と時間に応じた天候を表現します。天候情報は1970年からのデータを参照できます。💡 ArcGIS Maps SDKではCesiumの3D tilesに相当するI3S仕様の3Dオブジェクトシーンをサーバーから読み込み描画します。CityGMLやFBXデータの読み込みに比してスケールと速度に優れる反面、詳細なカスタマイズに制約があり、ユースケースに応じて制御方法の調査や別手法を検討していきます。P 9
■各種情報の表示(1)(主要建物名)● 現在地点周辺の主な公共施設の名前を表示します。CityGMLのName属性を利用しています。(飲食店データ表示)● スクレイピングデータの表示実装デモとして、現在地周辺の東京都内の飲食店の各種情報を表示します。webスクレイピングしたデータをパースして、jsonとしてwebサーバに保持して取得しています。P 10
■各種情報の表示(2)(ジオタグ付きツイート表示)● Twitter APIで現在地点周辺のジオタグ(地理座標)付きツイートをキーワードに応じて取得表示します。● ツイートは風船のように表示され、クリックすると文章が表示されます。● 「固有表現の抽出」では文章から固有名詞を抽出、リンクを生成します。これをもとにジオコーディングし、後述のコンパス機能で、特定の地名や施設の場所を示したりその場所に移動ができます。💡 固有表現の抽出はGinzaV5を利用しています。AIのトレーニングやGPUを利用した精度と速度の向上が目下の課題です。💡 TwitterAPIは有料化等のプラン再編が示唆されていますが、現段階で詳細が公表されていません。今後のサポート方針は公式の動きを注視しながら検討していきます。P 11
■各種情報の表示(3)(主要ニュース表示)● Wikipedia日本版の年別のできごとをスクレイピング、パースしてjson化したデータを 表示します。できごとは現在の時間に応じてスクロール表示されます。1970年からのできごとを保持しています。● Wikipediaの文章内リンクを解析してリンク先に位置情報がある場合、コンパス機能でその方角と距離を示す、その場所に移動するアクションが可能です。(ローカルニュース表示)● 登録したニュースサイトなどのRSSを読み込み、見出しと概要を取得します。概要の文章から固有名詞を抽出しリンクを生成、該当地名や施設の場所を特定できます。P 12
■コンパス機能● ツイートやニュース内の地理座標を含むリンクをクリックすると、コンパスに該当箇所の位置情報を表示します。● コンパスからは目的とする地理座標へのガイド光線、距離が表示されるほか、目的の地理座標に部屋ごと移動することもできます。P 13
■デモ例:展示利用● PLATEAU AWARDでのデモ実演ではPortalGraph SDKを活用し、マウス・方向キーやVRゴーグルを使わずに、Viveトラッカーを動かすことで、窓を覗き込むようなアクションを実現し、より多くの人に興味を持ち手にとってもらう仕組みづくりの例を提案しました。P 14
■今後の課題(部屋生成)● 「窓のある部屋」は現在すでにモデリングされた3DCGを表示しているが、ビルド機能や、BIMデータやLidar等で計測したデータとの連携により、精度とカスタマイズ性の向上を狙う。(都市景観の制御)● Cesium(3DTiles)ベースでビューアを再構築する。なお3dTilesやI3Sデータは現在も盛んにアップデートが行われているため、最新の情報を追いグラフィック面の強化を目指す。● 限られた地域内で展開し、より高度なインタラクションが求められる場合、CityGMLをベースにした生データの部分利用の取り入れを考慮する。(地理情報の取り込み)● 災害、騒音、治安、環境など多岐に渡る地理空間情報を検討、有用に表現できる情報を取り込む。● 時系列情報を持つ地理空間データベースの取り込みを強化し、時間軸での情報を強化する。(機能の強化)● 文章解析からの地理情報への紐づけのプロセスをAIトレーニングで強化し、地理情報が存在しない膨大なテキストデータとの連携を強化する。● 開口部などの詳細なデータを持つLOD3以上のデータを活用し機能強化するとともに、地理空間情報の相互の関係性を利用したサービスを検討する。(展開と活用)● ユースケース、サービス、ロードマップ制定● UI/UX/空間デザインの強化。● 用途に応じたマルチプラットフォーム展開を行う。● 展示用途において手にとってもらいやすい仕組みを強化する。デジタルガジェットを活用した各種センサリングデータの利用、xR関連技術の活用など。Plateau WindowはCityGMLや各種APIなどの様々なデータと連携し親しみやすいインターフェースで提示することで、より多くの人が地理情報データを身近に感じ、新しい視点と発見をもたらす次世代の景観シミュレーションアプリを目指します。P 15