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大規模利用されているConfluenceのバージョンアップについて

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August 22, 2017

 大規模利用されているConfluenceのバージョンアップについて

下記で使用した資料になります
第23回 Tokyo Atlassian ユーザーグループ @gxp #augj at Atlassian User Groups Tokyo
https://aug.atlassian.com/events/details/atlassian-tokyo-presents-di-23hui-tokyo-atlassian-yuzagurupu-gxp-augj#/

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August 22, 2017
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Transcript

  1. 弊社のConfluence利用状況 項目 数量 ユーザ数 約10000 スペース数 約8000 ページ数 約240万 ページ数(履歴込み)

    約2000万 添付ファイル 約430万 1日あたりページ増加量(履歴込み) 約3万5千
  2. リリースノートチェック  概要・目的  アップデートバージョンがどのようなものか把握する  内容  バージョンアップのサマリーページについて、内容をまとめる 

    各バージョンで解決されたJIRAチケットについて調査  下記についても確認 Upgrade Notes Configuring System Properties ※新機能や既存バグの修正については、検証環境で実際にどのようなものか確かめます
  3. 新機能インパクトチェック  概要・目的  アップデートバージョンの新機能について 内容を各種項目にまとめ、利用者へのアピールとなるもの、 運用の効率化になるもの、負荷の懸念があるもの、などを整理する  内容 

    下記を各新機能(利用者向け/管理者向け)についてまとめる  機能概要  利用者観点でのメリデメ  管理者観点でのメリデメ  機能オフの方法  データの格納方法
  4. ソースチェック  概要・目的  アップデートバージョンとのソース差分をチェックし、変更箇所を確認する  内容  MyAtlassianからソースをダウンロード 

    新旧ソースを比較  現バージョンのソースをCommitした後に アップデートバージョンのソースをCommitする ⇒ 新旧のソース差分がGit上でわかる  新規/変更/削除のファイルがどんなものか
  5. プラグイン変更チェック  概要・目的  コンフルエンスでは、機能がプラグイン/モジュールとして存在しているため バージョンアップ前後で差分をチェックすることにより 機能の変更/追加/削除を知ることができる  内容 

    バンドルプラグイン(コンフル本体に元々入っているプラグイン)の変更チェック  REST APIで情報を取得し、差分を確認  インストールプラグインのバージョンアップ要否、および変更チェック  バージョン履歴、開発元サイトのリリースノート・マニュアル  Gliffyなど大型のプラグインは別途変更点などを詳細に調査
  6. DB変更チェック  概要・目的  DBへのデータ格納方法の差分を調査し、機能の変更/追加を確認する  内容  下記のデータをバージョンアップ前後で取得し、差分を比較 

    テーブル一覧  テーブルスキーマ  各テーブルのレコード数  各テーブルのレコード内容  新規テーブルについては利用用途を調査 ※弊社ではMySQLを使用しています
  7. 性能テスト  概要・目的  性能テストをおこない、バージョンアップ前後 でパフォーマンスの差異を確認する  内容  AtlassianのJmeterテストスクリプトを改修して使用

     右のような項目について測定  バージョンアップ前後で著しく差があるものについては パフォーマンスチューニングをおこなう  またアップデートバージョンにおいて、 ボリュームを2年分程度増加させ ボリューム増加前との性能差を比較するテストも実施
  8. ユーザ展開について  概要・目的  ユーザにスムーズにアップデート後の環境を使用してもらうために 各種施策を実施しています  内容  バージョンアップお知らせページ公開/周知

     新機能/変更点/注意点  とくに利便性が向上するところは大きくアピール  ベータ環境公開  本番環境でのバージョンアップ実施前に1ヶ月程度、ベータ環境を社内公 開する  利用者に実際に使ってもらい、新機能や変更点を把握してもらう  意図しない不具合についても確認できる  バージョンアップ説明会実施
  9. まとめ  弊社ではConfluenceは 「大規模」かつ「いつ何時も使えて当たり前」の情報インフラとなっている  事前に十分な検証をおこなうことで、予期せぬ過負荷を避けたり、 社内ユーザへのアピールポイントを把握する  検証では新旧バージョンの各種差分をチェックし そこから機能の追加/変更/削除や処理内容などを把握する

     必要に応じてカスタマイズをおこなう  社内ユーザ向けにvupお知らせページ/ベータ環境での公開や説明会をおこなう Atlassian社が情報公開/提供(ドキュメント、JIRA、ソースなど)を 豊富におこなっているため、それらを活用していく