SmartHR最大のプロダクト部門である労務ドメインは、16チーム・5エリアへと急拡大する中で、「チーム間の連携不足」や「機能開発と技術的負債解消のバランス」といった成長痛に直面しました。これらを解決し、人的資本プラットフォームとしての進化を加速させるため、半年前に「Scrum@Scale(S@S)」を導入しました。
RSGT2026では、先日ドメインのリーダーを中心に実施した、S@S導入から半年間の「大ふりかえり」で見えてきた"リアルな現在地"を共有しました。
多くのリーダーが、S@S導入により進捗の可視化や障害物の発見に確かな手応えを感じています。一方で、POを中心としたスケールドイベント「メタスクラム」が報告中心の場となり戦略議論が不足していること、また、チームから上がった障害物のうち中長期的な技術的負債の解消が停滞していることなど、まだまだ伸びしろがたくさんある状況です。
しかし、最大の成果はS@Sのフレームワークそのものではなく、職能横断のリーダーたちが一丸となり、「組織運営そのものを検査と適応し続ける型」を確立できたことにあります。
SmartHRのプロダクト部門が目指すのは、「歴史に残る模範的なソフトウェアを作る」日本有数のアジャイル組織です。教科書通りの成功譚ではなく、現場で起きている泥臭い課題と、それを高速にアップデートし続けるエンジニア組織の挑戦をお話しします。大規模な組織変革やS@Sの実践知に興味がある方へのヒントとなれば幸いです。