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僕のハーネスを紹介します

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October 22, 2026

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  1. About Me 渡邉 洋平(watany) • • • • 所属:NTTテクノクロス株式会社 AWS

    Ambassadors(2024〜) JAWS-UG東京(AWSコミュニティ) 運営 寄稿:CodeZine ◦ 仕様駆動開発への期待と誤解 2026年5月2日(土)発売 https://www.sbcr.jp/product/4815636593/ 2
  2. AIエージェントをハーネス(⾺具)と呼ぶ例 > TLDR: Agent = Model + Harness. The Anatomy

    of an Agent Harness https://blog.langchain.com/the-anatomy-of-an-agent-harness/ 6
  3. ”ハーネス”というバズワードを読み解く 使い⼿側が意識する必要があるのは外部ハー ネスであり、これを育てる活動がハーネスエ ンジニアリング - - 内部ハーネス(=KiroやAgentCore等で 作ったエージェント) - AIエージェントにおけるLLMモデル

    「以外」の実装 - ≒ エージェントの作り⼿側が考慮 するハーネス 外部ハーネス - AIエージェントが同じミスをしない ように、解決策を設計 - ≒ エージェントの使い⼿側が考慮 するハーネス Harness engineering for coding agent users https://martinfowler.com/articles/harness-engineering.html 8
  4. ハーネスエンジニアリングのプロセス ハーネスエンジニアリングは 2種類のプロセスに分けられる - feedforward(Guide): - ⽣成するために必要な情報 - feedback(Sensors) :

    - ⽣成物の評価に必要な情報 Harness engineering for coding agent users https://martinfowler.com/articles/harness-engineering.html 11
  5. 「指⽰したい気持ち」と闘う - OpenAI GPT-5.5 Prompting best practices > 以前と⽐べ、より短く、成果物を中⼼としたプロンプトを利⽤できる。以 前のモデル向けの指⽰をすべて引き継ぐべきではない。

    - Anthropic「Prompting best practices」 > 過剰なプロンプティングを削除してください。以前のモデルでは作動不⾜ だったツールも、今後は適切に作動するようになる可能性が⾼いです。 - Google AI for Developers「Gemini 3 Developer Guide」 > ⼊⼒プロンプトは簡潔にしてください。冗⻑だったり、古いモデル向けの ⾼すぎる複雑なプロンプトエンジニアリングのテクニックを使⽤すると、過 剰に分析されてしまう可能性があります。 Harness engineering for coding agent users https://martinfowler.com/articles/harness-engineering.html 19
  6. 致命的な失敗をハーネスでどう防ぐか 現在は⼤きく⼆分される - ⽣成×確率的: - AGENTS.md / Skills / AutoMode

    / Jev / Hook(Prompt) - ⽣成×決定論的: - Hook(PreToolUse) / Permission / Sandbox 25
  7. エージェントの承認と向き合う Claude Codeの例 - ユーザの⼿動承認(Manual) だと⾃⾛を律速する - 承認を無視(Bypass)する場合 は隔離環境(Sandbox)が必須 -

    PermissionsをLLM Judge する機能(Auto) How we built Claude Code auto mode: a safer way to skip permissions https://www.anthropic.com/engineering/claude-code-auto-mode 26
  8. エージェントの承認と向き合う Auto Mode:Claude Codeの操作を分類 器を使って動的に判断する仕組み 安全性の3つの確認⼿法 1. 2. 3. ツール実⾏前:会話履歴と操作内容

    を評価し、許可‧拒否を判断。 ツール実⾏後:返却データにプロン プトインジェクションが含まれてい ないか検査し、問題があれば警告。 サブエージェント実⾏時:委譲内容 を事前審査し、実⾏後も⾏動履歴を 検査。問題があれば警告。 How we built Claude Code auto mode: a safer way to skip permissions https://www.anthropic.com/engineering/claude-code-auto-mode 27
  9. 私がいま取り組んでいる部分 現在は⼤きく⼆分される - ⽣成×確率的: - AGENTS.md / Skills / AutoMode

    / Jev / Hook(Prompt) - ⽣成×決定論的: - Hook(PreToolUse) / Permission / Sandbox 28
  10. マルチハーネス対応 - 現在8種類のエージェント実装に対応。 - Claude Code, Codex, GitHub Copilot, Kiro

    CLI, Cline, Cursor, Pi, OpenCode - OpenCode v2, Kiro v3にも対応中 - Hookの実装は標準化されていないため、⾃前実装は⼤変ですが、ptufを導⼊ することで簡単に利⽤できます。 - Rust製なので性能もきちんと出ます(邪魔にならない) - Let me introduce my harness. 33
  11. strongDM社が構築した「ソフトウェア⼯場」 > We built a Software Factory: non-interactive development where

    specs + scenarios drive agents that write code, run harnesses, and converge without human review. [...] — 私たちはソフトウェアファクトリーを 構築しました。これは、仕様とシナリ オに基づいてエージェントがコードを 記述し、ハーネスを実⾏し、⼈間によ るレビューなしで収束する⾮対話型開 発です。 How StrongDM’s AI team build serious software without even looking at the code https://simonwillison.net/2026/Feb/7/software-factory/
  12. レビュー不要論 > 誰かが「コードレビューはもうすぐなくなる」と⾔うと、別の誰かが「SOC 2が あるだろ」と返す。 > (中略)しかし、状況は明らかである。AIエージェントによる処理能⼒の圧倒的な 向上が、そうした統制の書き換えを否応なく強制することになるだろう。SOC 2 ⾃体は間違いなく存続するが、「レビュー」が1⼈の⼈間によるすべてのdiff(差

    分)の承認を意味することはもはやなくなるだろう。 > (中略)どうせその⽅がうまくいくさ。⼈間なんてコードレビューはまったくダメ だからね。この仕事を40年やってきたけど、⾒てきたのは中⾝のない、お茶を濁 したような「LGTM(問題なし)」の数々だけだ。 The Shape of Things to Come https://yegge.ai/essays/the-shape-of-things-to-come 36
  13. 承認ゲートとしてのスイスチーズモデル AIのための承認ゲート - Layer 1:複数オプション の⽐較 - Layer2: 決定論的 ガードレール

    - Layer3: 受⼊基準の定義 - Layer4: 権限制御 - Layer5: 敵対的検証 How to Kill the Code Review https://www.latent.space/p/reviews-dead
  14. 承認ゲートの具体例 - ⾔語:Rust - ビルドは遅いが、コンパイラチェックが強い - 静的解析 - Formatter(rustfmt), Linter(Clippy,

    Semgrep), DeadCode Check(cargo-machete) - GitHub Actions - Coverage:⾏カバレッジが95%未満なら、チェックを失敗にする - Mutant:コードをわざと変えて、テストが気づくかを確認する - ⾒逃した変異が残っていたら、チェックを失敗にする - Property-Based:⾃動⽣成した⼤量⼊⼒によるバグの検出 - Formal Verification: 数学的な厳密さに基づく仕様のバグの検出 40
  15. まとめ - ハーネス、特に決定論的ハーネスをいかに整備できるか。 - 良質なフィードバックを回し続けられるか - 必要なツールは⾃前で作ってもいい - Skillsやプロンプトを育てるより、それを仕様にしたリンターを作る。 -

    レビュー不要論を恐れない - AIの成果物が不安でも、レビューを増やす⽅向には戻れない - ハーネスとトークンで意思決定の「露払い」をするマインドセットで 41