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血統紹介PDF

宵どれ
September 28, 2024

 血統紹介PDF

そういえば上げ忘れてたので昔放送で使ったやつを上げました

宵どれ

September 28, 2024
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Transcript

  1. 競馬部POG企画(に便乗) Presented by 宵どれ a.k.a Tesco boy BOY and Spirit

    of Fukuyama Racecourse サラブレッドの血統を学ぼう!
  2. サラブレッドの血統を辿る ・例として、本年のオーシャンSを制したトウシンマカオの父系を辿ってみると…… ビッグアーサー(2011)→サクラバクシンオー(1989)→サクラユタカオー(1982)→テスコボーイ(1963) →Princely Gift(1951)→Nasrullah(1940)→Nearco(1935)→Pharos(1920)→Phalaris(1913) →Polymelus(1902)→Cyllene(1895)→Bona Vista(1889)→Bend Or(1877)→Doncaster(1870) →Stockwell(1849)→The Baron(1842)→Birdcatcher(1833)→Sir

    Hercules(1826)→Whalebone(1807) →Waxy(1790)→Potoooooooo(1773)→Eclipse(1764)→Marske(1750)→Squirt(1732) →Bartlet's Childers(1716)→ Darley Arabian と、26代辿るとサラブレッドの始祖馬であるDarley Arabianにたどり着くようになっている。 現在生産されているサラブレッドはDarley Arabian・Byerley Turk・Godolphin Arabianの いずれか3頭にたどり着くため、これら3頭は「三大始祖」と呼ばれている。
  3. ・自身はダート馬だったが、日本の芝に抜群の適性を見せて あっという間に日本競馬界を制圧 ・母国アメリカでケンタッキーダービーとプリークネスSを制し 二冠馬になるも、血統面の評価が低く日本に流れ着く ・強調要素:スピード++、キレ・勝負根性+ 仕上がり早め・芝◎ダ◎・気性面- ・適性:高速馬場◎、1600~2400m 適性・強調要素・系統の紹介 当該系統の種牡馬 サンデーサイレンス(1986)

    父:Halo(1969) 母:Wishing Well(1975) 母父:Understanding(1963) サンデーサイレンス系 ~日出づる国の最大勢力~ ・産駒があまりにも走るため、13年連続リーディングサイアーと 年間産駒獲得賞金93億5621万7000円という恐怖の記録を達成 ・マーベラスサンデー(1992) ・エイシンサンディ(1993) ・スペシャルウィーク(1995) ・アグネスゴールド(1998) ・アグネスタキオン(1998) ・マンハッタンカフェ(1998) ・ネオユニヴァース(2000) ・ハットトリック(2001) ・ブラックタイド(2001) ・父として弱点を挙げるのは困難だが、その上母父としても優秀で こちらも12年連続でリーディングBMSに輝いている。 父系が現在繋がってる馬でもこんだけいる これって恐怖現象になりませんか???
  4. ・「幻の三冠馬」の称号もあり、当初はクラシック狙いの配合が 試みられたものの、本来の適性はマイル近辺にあり ・サンデーサイレンス産駒最初のGI馬となったが、屈腱炎により 弥生賞の後に無念の引退・種牡馬入り ・強調要素:スピード・安定感+ 成長普通~若干遅め・芝◎ダ◎・健康面- ・適性:短距離戦◎ 1200~2000m 適性・強調要素・系統の紹介 当該系統の主要種牡馬

    フジキセキ(1992) 父:サンデーサイレンス(1986) 母:ミルレーサー(1983) 母父:Le Fabuleux(1961) フジキセキ系 ~SS後継種牡馬の一番槍~ ・傾向が明らかになってからはマイル戦に強い馬を送り出し、 元々のアベレージの高さもあり一気に飛躍 ・母父Le Fabuleuxの影響か持続力のあるダート馬も輩出しており、 母父に含むとダートのマイラーに化ける事も ・イスラボニータ(2011) ・シュウジ(2013) ・スマートオーディン(2013)
  5. ・三冠馬オルフェーヴルといった王道距離の馬はもとより、 インディチャンプ、オジュウチョウサンなど産駒の幅は広い ・現役時代はシルコレ街道の末に香港ヴァーズを勝利し、 サンデー産駒初の国際GI勝利を手土産に種牡馬入り ・強調要素:成長力・頑丈さ・爆発力+ 成長遅め・芝◎ダ△・気性面・母父- ・適性:成長力◎ 2000m~ 適性・強調要素・系統の紹介 当該系統の主要種牡馬

    ステイゴールド(1994) 父:サンデーサイレンス(1986) 母:ゴールデンサッシュ(1988) 母父:ディクタス(1964) ステイゴールド系 ~黄金旅程はまだまだ続く~ ・ダート方面の成績は振るわなかったが、オルフェーヴルが マルシュロレーヌやウシュバテソーロを送り出し改善傾向 ・全体的にアベレージ面ではやや不安があるため、持ち前の 成長力を発揮するまでに勝ち上がれるかがキーになる ・オルフェーヴル(2008) ・ゴールドシップ(2009) ・ウインブライト(2014) ・インディチャンプ(2015)
  6. ・日本のダート競争体形に抜群の適性を持ち、弱点らしい弱点を 探す方が困難という父サンデーサイレンスの特徴を継承 ・ダート戦では今一歩遅れを取っていたサンデー系であったが、 ゴールドアリュールの登場でそれも一気に解消 ・強調要素:パワー・安定感+・爆発力++ 成長早め・芝△ダ◎・夏場- ・適性:ダート良馬場◎ 1600~2000m 適性・強調要素・系統の紹介 当該系統の主要種牡馬

    ゴールドアリュール(1999) 父:サンデーサイレンス(1986) 母:ニキーヤ(1993) 母父:Nureyev(1977) ゴールドアリュール系 ~SS系のダート屋~ ・アベレージも高い上、エスポワールシチー・スマートファルコン・ コパノリッキーなど時代を変える大物も輩出している ・強いて弱点を挙げるなら夏場にやや低調な点と、母父としての 大物がオメガパフュームしか出ていない点か ・エスポワールシチー(2005) ・スマートファルコン(2005) ・コパノリッキー(2010) ・ゴールドドリーム(2013) ・サンライズノヴァ(2014) ・クリソベリル(2016) ・ナランフレグ(2016)
  7. ・勝ち上がり率も高く、得意距離の1600m前後は2歳~3歳春ま で番組が多いためとりあえずで指名できる安定株 ・現役時代と同様にマイル近辺で安定して活躍馬を輩出しており、 POGのルールであるダービー週終了までの安定感は非常に高い ・強調要素:持続力・健康+ 成長かなり早め・芝◎ダ△・能力維持- ・適性:2歳戦~3歳春◎ 1200~2000m 適性・強調要素・系統の紹介 当該系統の主要種牡馬

    ダイワメジャー(2001) 父:サンデーサイレンス(1986) 母:スカーレットブーケ(1988) 母父:ノーザンテースト(1971) ダイワメジャー系 ~POGの条件にばっちり合致~ ・孫世代はなぜかダート方面で活躍馬を輩出しており、 ダイワメジャーのイメージに引きずられ過ぎないように注意 ・弱点としてはやはり早すぎるピークアウトであり、3歳秋の マイルCSを越えると苦戦する傾向 ・カレンブラックヒル(2009) ・ブルドッグボス(2012) ・アドマイヤマーズ(2016)
  8. ・性質としては明確な強みはないが、全ての要素が高い水準の ハイスタンダードタイプで勝ち上がり率も高め ・現役時代に国内で唯一ディープインパクトを倒し、国際競争で 結果を残した事もあり毎年100頭以上を集める大人気種牡馬に ・強調要素:成長力・爆発力++、持続力+ 成長やや早め・芝◎ダ◎・成長極端 ・適性:左回り◎ 2000~2400m 適性・強調要素・系統の紹介 当該系統の主要種牡馬

    ハーツクライ(2001) 父:サンデーサイレンス(1986) 母:アイリッシュダンス(1990) 母父:トニービン(1983) ハーツクライ系 ~ハイスタンダードの安定馬~ ・トニービンの影響が高く、左周り適性やジワ伸びする脚も武器だが なんといっても覚醒した時の爆発力は凶悪の一言 ・晩年の産駒は早熟早枯れに出たり、覚醒・爆発に至らないと 壁に当たって伸び悩んでしまう不安定な傾向あり ・ウインバリアシオン(2008) ・ジャスタウェイ(2009) ・シュヴァルグラン(2012) ・スワーヴリチャード(2014) ・サリオス(2017)
  9. ・種牡馬としても超一流で、こちらも毎年のようにGI馬を出し 累計EIも3.43と隙が一切見当たらない ・サンデーサイレンス晩年の最高傑作で、無敗の三冠馬として 社会現象を巻き起こすレベルの大活躍を見せる ・強調要素:スピード++・安定感+ 成長早め・芝◎ダ×・能力維持- ・適性:京都・阪神◎ 1600~3000m 適性・強調要素・系統の紹介 当該系統の主要種牡馬

    ディープインパクト(2002) 父:サンデーサイレンス(1986) 母:ウインドインハーヘア(1991) 母父:Alzao(1980) ディープインパクト系 ~SS王朝の後継者~ ・中長距離がメインだが、マイラーや短距離馬も輩出するなど 非常に幅が広く、母父としてもまずまず活躍馬を輩出している ・ダノンバラード(2008) ・キズナ(2010) ・ミッキーアイル(2011) ・リアルスティール(2012) ・サトノダイヤモンド(2013) ・アルアイン(2014) ・ダノンプレミアム(2015) ・フィエールマン(2015) ・ダノンキングリー(2016) ・コントレイル(2017) ・早熟とまでは行かないにしろ、4歳以降でピークアウトする 産駒が多く、長く活躍できる産駒は意外と少な目
  10. ・日本ではマル外のシンボリクリスエスが成功し、衰えていた ロベルト系の復興に大いに貢献した ・競走成績は重賞未勝利の5戦3勝とお世辞にも良くはなかったが、 種牡馬としては英ダービー馬やBCターフ馬を出し大成功 ・強調要素:スピード・瞬発力+ 成長早め・芝◎ダ◎・重斤量- ・適性:仕上がり早◎ 1600~2400m 適性・強調要素・系統の紹介 当該系統の主要種牡馬

    クリスエス(1977) 父:Roberto(1969) 母:Sharp Queen(1965) 母父:Princequillo(1940) クリスエス系 ~変質を見せるロベルト系の双璧~ ・シンボリクリスエスはダートのコルトサイアー傾向があったが、 現在の後継筆頭であるエピファネイアは真逆の傾向を見せる ・勝ち上がり率や3歳戦では安定した強さを見せるのだが、 4歳以降に課せられる58kg以上の斤量に適応できない産駒が目立つ ・エピファネイア(2010) ・サンライズソア(2014) ・ルヴァンスレーヴ(2015) ・エフフォーリア(2018)
  11. ・日本ではマル外のグラスワンダーが成功し、その後も スクリーンヒーロー→モーリスと一子相伝が続いている ・競走成績はGIIIの1勝と英ダービー3着・仏ダービー2着を含む 8戦3勝とそれなりのレベルだったが、種牡馬としては大成功 ・強調要素:爆発力・成長力+ 成長遅め・芝◎ダ×・安定感- ・適性:非根幹距離◎ 1400~2400m 適性・強調要素・系統の紹介 当該系統の主要種牡馬

    シルヴァーホーク(1979) 父:Roberto(1969) 母:Gris Vitesse (1966) 母父:Amerigo(1955) シルヴァーホーク系 ~約40年続く一子相伝~ ・一定の壁を打ち破ると手が付けられない大暴れを見せるのだが、 頭打ちになると上がり目に乏しいのが最大の弱点 ・種牡馬としては一子相伝の傾向が続いており、一部の種牡馬以外の 成績が出ていない傾向にある ・ゴールドアクター(2011) ・モーリス(2011)
  12. ・ブライアンズタイム自身は活躍馬を多数輩出したが、子世代の 種牡馬が全体的に不振であり、フリオーソが孤塁を守る状況 ・予定の種牡馬の代打として輸入される数奇な経緯の持ち主だが、 歴史的な大成功を見せてあっという間に日本に定着 ・強調要素:健康++・パワー+ 成長早め・芝◎ダ◎・立て直し- ・適性:地方競馬◎ 1600~2400m 適性・強調要素・系統の紹介 当該系統の主要種牡馬

    ブライアンズタイム(1985) 父:Roberto(1969) 母:Kelley's Day (1966) 母父:Graustark(1963) ブライアンズタイム系 ~古豪復権なるか~ ・とにかく頑健で使い減りも緩やかなため地方競馬での信頼感は 抜群だが、一度調子を崩すと復活は難しい ・母父としては完全にダート適性に振り切れる傾向があり、 芝方面での活躍馬は控えめ ・フリオーソ(2004)
  13. ・全体的にパワフルなダート馬を輩出する傾向にあり、芝方面でも 距離はもたないが一定数走れる産駒を輩出 ・日高を中心にデヴィルズバッグの子孫であるタイキシャトルと ロージズインメイの一族が活躍中 ・強調要素:パワー・安定感・健康+ 成長早め・芝△ダ◎・大物輩出- ・適性:短距離戦◎ 1200~2000m 適性・強調要素・系統の紹介 当該系統の主要種牡馬

    Halo(1969) 父:Hail to Reason(1958) 母:Cosmah(1953) 母父:Cosmic Bomb(1944) ヘイロー系 ~日高の執念ここにあり~ ・特にダート短距離戦において息長く頑健に走る馬を輩出しており、 それでいながら仕上がりも早めと非常に馬主孝行 ・ただし、重賞級の大物を出すインパクトには欠けており、 短めの距離適性もありPOG指名にはやや不向きか ・ロージズインメイ(2000) ・ドリームバレンチノ(2007) ・ニシケンモノノフ(2011)
  14. ・とにかく安定感の高い産駒が多く、長距離には対応できないが 短距離~クラシックディスタンスで幅広く安定して産駒を輩出 ・現役時代はNHKマイルCとダービーの二冠に輝くも屈腱炎で 無念のリタイアとなったが、種牡馬としてリベンジを果たす ・強調要素:安定感++・スピード・母父+ 成長早め・芝◎ダ◎・使い詰め- ・適性:根幹距離◎ 1200~2400m 適性・強調要素・系統の紹介 当該系統の主要種牡馬

    キングカメハメハ(2001) 父:Kingmambo(1990) 母:マンファス(1991) 母父:ラストタイクーン(1983) キングカメハメハ系 ~最強の大王に隙なし~ ・芝もダートも満遍なく活躍馬を輩出しており、下級産駒から 上級産駒まで非常に層が分厚い ・一方でキングカメハメハ同様に使い詰めしすぎるとガタが来る 傾向があり、場合によっては大事に至る事も ・ルーラーシップ(2007) ・ロードカナロア(2008) ・ホッコータルマエ(2009) ・リオンディーズ(2013) ・キセキ(2014) ・レイデオロ(2014) ・ステルヴィオ(2015) ・ダノンスマッシュ(2015) ・チュウワウィザード(2015) ・サートゥルナーリア(2015)
  15. ・ダートの短距離戦に滅法強く中央でも通用するが、こういった 番組編成の多い地方では抜群の強さを見せる ・クラシック戦線では結果を残せなかったもののGIで4勝を挙げ、 米国に残した産駒共々日本で優秀な産駒を多数輩出 ・強調要素:地方競馬++・母系活力+ 成長早め・芝△ダ◎・大物輩出- ・適性:勝ち上がり◎ 1000~1600m 適性・強調要素・系統の紹介 当該系統の主要種牡馬

    フォーティナイナー(1985) 父:Mr. Prospector (1970) 母:File(1976) 母父:Tom Rolfe(1962) フォーティナイナー系 ~特性が一貫しない難儀な一族~ ・子世代や孫世代になると性質が変質する傾向にあり、子世代の エンドスウィープは芝の中長距離馬を多数輩出したが、孫世代では 再び短距離系の産駒を輩出するなど性質が安定しない ・現在活動中のフォーティナイナー系種牡馬は芝ダを問わずに 短距離路線で活躍する傾向が見られる ・アドマイヤムーン(2003) ・カイロス(2010) ・レッドファルクス(2011) ・ファインニードル(2013) ・サブノジュニア(2014) ・オメガパフューム(2015)
  16. ・日本で種牡馬入りすると無念を晴らすかのごとく東京競馬場に 抜群の適性を持った産駒を続々輩出した ・凱旋門賞の勝ち馬として初のジャパンカップ参戦馬となり、 レース中に骨折したにも関わらず5着と欧州最強の意地を見せる ・強調要素:母父++、持続力+ 成長早め・芝◎ダ×・小回り適性- ・適性:東京競馬場◎ 1600~2400m 適性・強調要素・系統の紹介 当該系統の主要種牡馬

    トニービン(1983) 父:Kampala(1976) 母:Severn Bridge(1965) 母父:Hornbeam(1953) トニービン系 ~継承続く府中巧者の血~ ・大箱でジワジワ伸びる脚が最大の武器であり、父のみに留まらず 母父としてもこの長所を的確に遺伝している ・逆に小箱のローカル競馬場や中山競馬場とダート戦は不向きで、 父系もジャングルポケット以降が続かずかなり縮退気味 ・サンレイポケット(2015)
  17. ・スピード偏重の血統ではあったが、徐々に短距離化が進んでいき 現在は1200m戦特化の血統として立ち位置を確立 ・パーソロン系に並ぶ日本土着血統の代表格であり、現状では 世界最後のプリンスリーギフト系のライン ・強調要素:スピード++・母父+ 成長早め・芝◎ダ×・健康- ・適性:小回り競馬場◎ 1000~1600m 適性・強調要素・系統の紹介 当該系統の主要種牡馬

    テスコボーイ(1963) 父:Princely Gift(1951) 母:Suncourt(1952) 母父:Hyperion(1930) テスコボーイ系 ~日本土着の最速最強~ ・スピード能力は特筆すべきものがあるが、現在主流のラインの 始祖であるサクラユタカオーの脚部不安を遺伝するリスクも ・母父として入ると短距離以外にも対応できるようになり、 脚部不安もなぜか打ち消して長らく活躍する不思議な傾向あり ・サクラゼウス(2004) ・グランプリボス(2008) ・ビッグアーサー(2011) ・ダイシンバルカン(2012) ・ミキノドラマー(2013)
  18. ・芝の短距離~マイル適性の牝馬に活躍馬が非常に多く、典型的な フィリーサイアーの傾向が見られる ・ノーザンテースト以来久々の日本に定着したノーザンダンサー系で、 短距離からマイルに強い産駒を多数輩出 ・強調要素:スピード・パワー+ 成長やや早め・芝◎ダ〇・牡馬大物輩出- ・適性:牝馬◎ 1000~1600m 適性・強調要素・系統の紹介 当該系統の主要種牡馬

    クロフネ(1998) 父:フレンチデピュティ(1992) 母:ブルーアヴェニュー(1990) 母父:Classic Go Go(1978) クロフネ系 ~種牡馬の戦いへ再浮上目指せ~ ・一方で牡馬は早熟傾向が強く、傾向としてはダイワメジャー系に かなり近しいため3歳秋以降の活躍は厳しめ ・クロフネ産駒には距離の壁が明確にあったが、母父としては 2000m超でも結果を残せている点に要注意 ・テイエムジンソク(2012) ・パクスアメリカーナ(2015)
  19. 日本・その他の血統 ・ノーザンテースト 父Northern Dancer 母Lady Victoria 母父Victoria Park 社台グループが導入した種牡馬で、父は世界が誇るNorthern Dancer。

    その安定した成績と類まれな成長力から「三度変わる」とまで言われた大種牡馬だが、 サンデーサイレンス系などのスピード系の勢いに負け、日本国内での直系子孫は 現在の所全く残っていない。 (中国でメジロアルダン産駒のWu Diとメジロライアン産駒のリアルストロンガーが 種牡馬として活動していたのは確認できており、世界的に滅亡はしていない) ただし、繁殖牝馬の父としては未だに影響力は健在であり、主にダイワメジャーや サクラバクシンオーの母父として血統表で名前を見る機会も多い。 特徴として、能力面のプラス要素は乏しいものの、成長力・安定性・頑丈さといった 長く競争キャリアを続けるのに必要な要素をフォローする傾向にある。
  20. 競馬部POG企画(に便乗) Presented by 宵どれ a.k.a Tesco boy BOY and Spirit

    of Fukuyama Racecourse サラブレッドの血統を学ぼう! Ver.世界編
  21. ・リファールと共にノーザンダンサーの血脈を広げたが、現在は スピードに欠ける面や後継種牡馬の不振で滅亡寸前の青色吐息 ・炎のような気性の荒さを持ちながらも、圧倒的競争能力で 英国三冠+KGVI&QES+愛ダービーを制覇 ・流行地域:欧・豪 ・流行度:米☆0 欧☆1 豪☆0 系統についての紹介 当該系統の種牡馬

    欧 Indian Daffodil(2005)(仏) Polish Vulcano(2008)(独) Nijinsky II(1967) 父:Northern Dancer(1961) 母:Flaming Page(1959) 母父:Bull Page(1947) ノーザンダンサー系× テディ系 ニジンスキー系 ~仏国・独国より再起なるか~ ・現在は独国でラインを伸ばしたニニスキのラインがほぼ唯一で、 グリーンダンサー系や豪州で栄えたロイヤルアカデミーII系は パートII以下の国で細々と活動しているレベルに落ち込んでいる ・父系はなぜか伸びないが母系に入ると非常に優秀で、現在も 血統を辿るとニジンスキーの血を持つ馬は非常に多い
  22. ・欧州特有のタフな競馬にも順応しつつ、スピードにも長けた 万能型だったが、サドラーズウェルズの波に押されて苦戦傾向 ・デビュー戦で重賞制覇、もう1つ重賞を勝ち英2000ギニーに 挑んだが進路妨害で失格、その後感染症に罹患し3戦2勝で引退 ・流行地域:欧 ・流行度:米☆1 欧☆3 豪☆1 系統についての紹介 当該系統の種牡馬

    欧 Siyouni(2007)(仏) Dee Ex Bee(2015)(愛) Sottsass(2016)(愛) St Mark's Basilica(2017) (愛豪S) Nureyev(1977) 父:Northern Dancer(1961) 母:Special(1969) 母父:Forli(1963) ノーザンダンサー系× ハイペリオン系 ヌレイエフ系 ~再起の狼煙よ高らかに~ ・現在はPivotal→Siyouniのラインを通して勢力をじわじわと 伸ばしており、シャトル種牡馬のSt Mark's Basilicaを通して 豪州にもその手を伸ばしている ・日本では母系に入ってよい系統として知られているが、 欧州でもCracksman・Magicalなどに母系から活力を与えている
  23. ・ノーザンダンサー系の第二世代種牡馬としてヌレイエフと共に 勢力を拡大し、91年から3年連続北米リーディングサイアーを獲得 ・膝の剥離骨折という爆弾を抱えており、キャリアはわずか 3戦で重賞にすら出ていないが、つけた差は21.25馬身と圧巻 ・流行地域:米・欧・豪 ・流行度:米☆3 欧☆2 豪☆2 系統についての紹介 当該系統の種牡馬

    米 War Front(2002) Hard Spun(2004) Omaha Beach(2016) 欧 Anodin(2010)(仏) U S Navy Flag(2015)(愛新S) 豪 Nicconi(2005) Danzig(1977) 父:Northern Dancer(1961) 母:Pas de Norn(1968) 母父:Admiral's Voyage(1959) ノーザンダンサー系× テディ系 ダンジグ系 ~革命的スピードで世界を席巻~ ・デインヒル系とグリーンデザート系の祖だが、この2つの系統を 分岐させた直系は少々勢いに陰りが出たものの、欧州のアナバー系や 米国のウォーフロント系・ハードスパン系らがまだまだ活躍中 ・日本では父系・母父としても目立った系統ではなかったが、 近年は南米で勢力を伸ばしたルアー→オーペンの血を持つ牝馬が 多数流入してきており、存在感を示している
  24. ・種牡馬入り後はシャトル種牡馬の先駆けとして豪州でも活動し 欧州ではサドラーズウェルズの連続LS記録を止める ・現役時代は気性難もあり、GIは1勝、通算9戦4勝とあまり 目立った成績は挙げられず ・流行地域:欧・豪 ・流行度:米☆0 欧☆5 豪☆6 系統についての紹介 当該系統の種牡馬

    欧 Starspangledbanner(2006)(愛) Way To Paris(2013)(愛) The Grey Gatsby(2011)(仏) 豪 Exceed And Excel(2000) Fastnet Rock(2001) Snitzel(2002) Russian Revolution(2013) Acrobat(2018) Danehill(1983) 父:Danzig(1977) 母:Razyana(1981) 母父:His Majesty(1968) ダンジグ系× リボー系 デインヒル系 ~豪州は我らの楽園~ ・米国では零細レベル、欧州ではサドラーズウェルズ系に次ぐ ノーザンダンサー系2番手という状況だが、豪州では土着血統を 駆逐してあっという間に天下を掌握 ・欧州デインヒル系は重さやタフさを継承し、そこそこ長く 走れるが、豪州デインヒル系はスピード全振りバリバリ早熟傾向
  25. ・ダンジグ系の欧州方面軍として勢力を拡大し、タフな欧州競馬で スピード能力寄りの系統として確固たる地位を確立 ・スプリントGIのジュライカップなど重賞4勝の実力馬だが、 マイル戦でも英2000ギニーでダンシングブレーヴの2着を記録 ・流行地域:欧・豪 ・流行度:米☆0 欧☆5 豪☆3 系統についての紹介 当該系統の種牡馬

    欧 Invincible Spirit(1997)(愛) Oasis Dream(2000)(英) Sea the Stars(2006)(愛) Sea the Moon(2011)(英) Persian King(2016)(仏) 豪 I Am Invincible(2004) Home Affairs(2018) Green Desert(1983) 父:Danzig(1977) 母:Foreign Courier(1979) 母父:Sir Ivor(1965) ダンジグ系× サーアイヴァー系 グリーンデザート系 ~欧州競馬のスピードスター~ ・グリーンデザート自身はスプリンター寄りだったが、代を経て 徐々に対応距離が伸びてきており、現在では2400m級のレースでも 対応できるように変貌している ・シャトル種牡馬となったインヴィンシヴルスピリットの一族が 豪州で勢力を伸ばしており、第三勢力になりつつある
  26. ・種牡馬入り後はオープンマインドやゴーフォーワンドなど牝馬の 大物が多かったが、後に牡馬の大物オーサムアゲインを輩出 ・現役時代は2歳時にGIを2勝したが、3歳時は4戦1勝と 不振に終わったが、4歳時は持ち直して重賞を2勝し種牡馬入り ・流行地域:米 ・流行度:米☆4 欧☆0 豪☆0 系統についての紹介 当該系統の種牡馬

    米 Ghostzapper(2000) Awesome Slew(2013) Knicks Go(2016) Mystic Guide(2017) Deputy Minister(1979) 父:Vice Regent(1967) 母:Mint Copy(1970) 母父:Bunty's Flight(1953) ノーザンダンサー系× マッチェム系 デピュティミニスター系 ~歴史はカナダより作られる~ ・前述のオーサムアゲインが種牡馬として大成功を収め、後継も 初年度産駒のゴーストザッパーが大成功した事で勢力が広がり 米国ノーザンダンサー系のトップを争える立ち位置に ・仕上がりが早く、母父としても優秀だがやや早枯れの傾向があり、 清々しいまでに米国特化であるため世界的な規模は小さめ
  27. ・種牡馬入りすると数えるのも嫌になるレベルで活躍馬を輩出、 92~04年まで英愛リーディングサイアーを獲得する異形っぷり ・現役時代は愛2000ギニー・エクリプスS ・愛チャンピオンSを 勝利しており、V.オブライエン厩舎のエースとして活躍 ・流行地域:米・欧・豪 ・流行度:米☆4 欧☆6 豪☆4 系統についての紹介

    当該系統の種牡馬 米 Medaglia d'Oro(1999) Oscar Performance(2014) 欧 Frankel(2008)(英) Nathaniel(2008)(愛) In Swoop(2017)(独) 豪 So You Think(2006)(新) Toronado(2010)(豪仏S) Sadler's Wells(1981) 父:Northern Dancer(1961) 母:Fairy Bridge(1975) 母父:Bold Reason(1968) ノーザンダンサー系× ヘイルトゥリーズン系 サドラーズウェルズ系 ~ノーザンダンサーの猛威再び~ ・ノーザンダンサーの抜群の遺伝力と適応力を持っており、 米国のエルプラド系、欧州のガリレオ・インザウィングス系、 豪州のハイシャパラル系と世界各国で大繁栄(なお日本) ・欧州馬らしくスタミナやパワー、持続力を強く遺伝するが、 スピード能力には一歩見劣りがあるため、スピード系種牡馬の フォローが必要な傾向が見られる
  28. ・圧倒的なまでの仕上がり早とスピード・パワーに長けており、 早熟性が日本以上に求められる海外競馬では非常に評価が高い ・現役時代はGIを1勝、怪我もあり8戦4勝だったため評価は 低かったが、種牡馬成績で世界を席巻 ・流行地域:米・欧・豪 ・流行度:米☆5 欧☆4 豪☆4 系統についての紹介 当該系統の種牡馬

    米 Practical Joke(2014) Justify(2015)(米豪S) Authentic(2017) 欧 Lope de Vega(2007)(愛) No Nay Never(2011)(愛) 豪 Pinatubo(2017)(英豪S) Storm Cat(1983) 父:Storm Bird(1978) 母:Terlingua(1976) 母父:Secretariat(1970) ストームバード系× ボールドルーラー系 ストームキャット系 ~早くて速いスゴい奴~ ・米国ではハーラン系、欧州ではジャイアンツコーズウェイと スキャットダディ系が流行しているが、シャトル種牡馬により 豪州にもジャスティファイを介して血脈が多数流入している ・仕上がり早で枯れる時はあっさり枯れるが、母系に入ると なぜか早枯れが緩和される傾向が見られる
  29. ・産駒も種牡馬として活躍し、代表産駒のアンブライドルドは 分岐してアンブライドルド系になるほどの勢力拡大を見せる ・現役時代はGIを1勝を含めた重賞2勝と特に目立たなかったが 種牡馬としてGI馬を多数輩出しミスプロ系初期の勢力拡大に貢献 ・流行地域:米 ・流行度:米☆5 欧☆0 豪☆0 系統についての紹介 当該系統の種牡馬

    米 Candy Ride(1999) Midnight Lute(2003) Twirling Candy(2007) Gun Runner(2013) Fappiano(1983) 父:Mr.Prospector(1970) 母:Killaoe(1970) 母父:Dr.Fager(1964) ミスタープロスペクター系× ヒムヤー系 ファピアノ系 ~アンブライドルド系抜きでも大勢力~ ・アンブライドルド系を抜きにしてもクリプトクリアランス→ キャンディライドのラインやクワイエットアメリカン→リアル クワイエット→ミッドナイトリュートのラインが活発 ・日本ではアンブライドルド系を除くと父・母父の両面で結果が 出ていないが、南米競馬とは抜群の親和性を誇る
  30. ・種牡馬入りすると多数の実績馬を送り出し、母父としても 多数の有力馬を輩出するなど屈指の大成功を収める ・3歳時はケンタッキーダービー・BCクラシック含めGI3勝、 4歳時はやや低調もトップホースとして激闘を繰り広げた ・流行地域:米 ・流行度:米☆5 欧☆0 豪☆0 系統についての紹介 当該系統の種牡馬

    米 Cross Traffic(2009) Liam's Map(2011) Cairo Prince(2011) American Pharoah(2012) Colonel Liam(2017) Unbridled(1987) 父:Fappiano(1977) 母:Gana Facil(1981) 母父:Le Fabuleux(1961) ファピアノ系× セントサイモン系 アンブライドルド系 ~ビッグタイトルなら任せろ~ ・エンパイアメーカーのラインからは米国三冠馬に輝いた アメリカンファラオ、アンブライドルズソングのラインからは 世界賞金王(当時)に輝いたアロゲートなど超超大物級も輩出 ・日本でもアメリカンファラオ産駒のカフェファラオがGIを勝ち、 母父アンブライドルズソングからはスワーヴリチャードや三冠馬 コントレイルが誕生するなど日本競馬との親和性も高い
  31. ・種牡馬入りすると米国だけでなく欧州にも適性のある産駒を 送り出し、欧州に適応したミスプロ系の一番槍となる ・現役時代はGIドワイヤーS含む重賞3勝を挙げているが、 大一番で勝ち切れない善戦マンのまま引退・種牡馬入り ・流行地域:米・欧 ・流行度:米☆4 欧☆3 豪☆2 系統についての紹介 当該系統の種牡馬

    米 Speightstown(1998) Quality Road(2006) Munnings(2006) Charlatan(2017) 欧 Raven's Pass(2005)(愛) Wootton Bassett(2008)(愛豪S) Gone West(1984) 父:Mr.Prospector(1970) 母:Secrettame(1978) 母父:Secretariat(1970) ミスタープロスペクター系× ボールドルーラー系 ゴーンウエスト系 ~いざ行け西欧へ~ ・地域問わず万能のイルーシヴクオリティ系、欧州(豪州含む)の ザフォニック系・レイヴンズパス系、米国のスパイツタウン系と 系統によって得意地域が分かれているのが特色 ・母父としても優秀で、直系子孫では不振気味の日本競馬でも 母系に入るとスピード競馬に順応できるようになる強みも
  32. ・引退後は英国で種牡馬入りすると、自身のような仕上がり早の 産駒を輩出し、ゴーンウエスト系と共に欧州ミスプロ系の双璧に ・2歳時にGIで2勝し仏国最優秀2歳牡馬に選出されるも、 3歳時は初戦のリステッドしか勝てず7戦4勝で引退 ・流行地域:米・欧 ・流行度:米☆3 欧☆1 豪☆1 系統についての紹介 当該系統の種牡馬

    米 Street Sense(2004) McKinzie(2015) Maximum Security(2016) 欧 Starman(2017)(愛) 豪 Hanseatic(2017) Machiavellian(1987) 父:Mr.Prospector(1970) 母:Coup de Folie(1982) 母父:Halo(1969) ミスタープロスペクター系× ヘイロー系 マキャヴェリアン系 ~米国から捲土重来目指す~ ・欧州で勢力を拡大したが、子世代以降が振るわなかったため 現在は米国でストリートクライ→ストリートセンスのラインを 中心に勢力を構築している ・直仔世代は早熟早枯れ型が多かったが、ストリートクライ以降は 対応距離も伸び、早枯れ傾向も徐々に緩和されている
  33. ・ミスタープロスペクター晩年の傑物種牡馬として活躍し、 芝でもダートでもAWでも条件問わず有力馬を輩出 ・現役時代はカナダ・米国で走り8戦6勝(うちGI1勝)だが、 唯一出走した大レースのウッドワードSではシガーに一蹴される ・流行地域:米 ・流行度:米☆4 欧☆1 豪☆0 系統についての紹介 当該系統の種牡馬

    米 Curlin(2004) Lookin At Lucky(2007) Good Magic(2015) Vino Rosso(2015) Snart Strike(1992) 父:Mr.Prospector(1970) 母:Classy 'n Smart(1981) 母父:Smaten(1976) ミスタープロスペクター系× ターントゥ系 スマートストライク系 ~カナダ生まれの万能種牡馬~ ・特性ばかりか子世代のカーリンの産駒になると距離の融通も 利くようになり、スプリントGI馬からベルモントS(12F)まで 射程範囲に入れるなど一切の条件を問わない万能ぶりは特筆モノ ・ただし、万能性は米国のみに限られており、他地域での成績は 目立たなかったが、近年は日本で父系母系問わず活躍の傾向がある
  34. ・種牡馬としても父の無念を晴らすかの如く欧州を席巻し、 1600~2400m級のレースに強い欧州ミスプロ系の王者に ・ドバイミレニアムの第一世代かつ最終世代の産駒であり、 愛2000ギニーとジャック・ル・マロワ賞を制した孝行息子 ・流行地域:欧 ・流行度:米☆1 欧☆5 豪☆1 系統についての紹介 当該系統の種牡馬

    欧 Dubawi(2002)(英) Night of Thunder(2011)(愛) Poet's Word(2013)(英) Ghaiyyath(2015)(愛豪S) Too Darn Hot(2016)(英豪S) Dubawi(2002) 父:Dubai Millenium(1996) 母:Zomaradah(1995) 母父:Deploy(1987) ミスタープロスペクター系× ミルリーフ系 ドバウィ系 ~欧州ミスプロ系筆頭~ ・英チャンピオンスプリントや英愛セントレジャー勝ち馬を 輩出するなど近年は距離の問題も消えつつあり、ユビアーや スペースブルースのようにBCで勝利する馬も輩出 ・子世代の種牡馬成績が振るわないため国外に放出となったり、 有力馬に騸馬が多く繁殖入りできず次世代が不透明なのが気がかり
  35. ・当初は仏国で種牡馬入りし、仏ダービー馬クリスタルパレスを 輩出するなど活躍したが、後に米国からのオファーで海を渡る ・現役時代は父フォルティノ、祖父グレイソヴリンのスピードを 見事に受け継ぎ、仏2000ギニーやガネー賞など重賞5勝の名馬 ・流行地域:米 ・流行度:米☆4 欧☆1 豪☆0 系統についての紹介 当該系統の種牡馬

    米 Uncle Mo(2008) Nyquist(2013) Mo Town(2014) Golden Pal(2018) Caro(1967) 父:フォルティノ(1959) 母:Chambord(1955) 母父:Chamossaire(1942) フォルティノ系× マッチェム系 カロ系 ~右肩上がりの芦毛一族~ ・米国でも活躍馬を多数輩出したが、一子相伝の傾向が見られ なかなか横にラインが広がらない状況をインディアンチャーリーが 一気に解消しており、現在爆発的に勢力を拡大している ・グレイソヴリン系らしく仕上がりの早いスピード血統だが、 日本競馬とはなぜか相性が悪く、父系でも母父でもいまいち感あり
  36. ・種牡馬入り後はチャンピオンディスタンス周辺で活躍する 産駒を多数送り出し、一門衆で英愛仏日でダービーを制覇 ・現役時代はダービー・KGVI&QES・凱旋門賞の欧州三冠を 制覇したが、ブリガディアジェラードとの再戦を前に故障で引退 ・流行地域:欧・豪 ・流行度:米☆0 欧☆1 豪☆0 系統についての紹介 当該系統の種牡馬

    欧 Isfahan(独)(2013) 新 Reliable Man(新)(2008) Mill Reaf(1968) 父:Never Bend(1960) 母:Milan Mill(1962) 母父:Princequilo(1940) ネヴァーベンド系× プリンスローズ系 ミルリーフ系 ~平地競走での復権なるか~ ・近年のスピード競馬には適応できておらず、障害競走では未だ 需要の高い血統ではあるものの、平地ではイスファハーン(独)と リライアブルマン(新)が最後の孤塁を守っている状況 ・父系では欧州特有の重たさによるパワー・スタミナ偏重型に なってしまうが、母系に入ると特徴そのままで重さが緩和される
  37. ・BMSとしての圧倒的成績が語られるが、父系としても多数の 活躍馬を輩出しており、通算24頭がGIを勝利している ・仏国にて2歳GIを4勝する圧倒的戦績を収め、翌3歳時には 仏2000ギニーを勝利し、英ダービーでも3着に入っている ・流行地域:欧 ・流行度:米☆0 欧☆1 豪☆0 系統についての紹介 当該系統の種牡馬

    欧 Roman Candle(仏)(2016) Motamarris(仏)(2016) Blushing Groom(1974) 父:Red God(1954) 母:Runaway Bride(1962) 母父:Wild Risk(1940) ナスルーラ系× セントサイモン系 ブラッシンググルーム系 ~縮退傾向を跳ね返せるか~ ・孫世代の大半が種牡馬として失敗したため現在は縮退傾向であり、 孤軍奮闘していた仏国のルアーヴルが牡馬の大物を出せないまま 引退・逝去してしまったため大物不在の厳しい状況が続いている ・種牡馬として成功した馬は軒並みBMSとしても成功する傾向に あるため、まずは父として成功しているかを確認したい
  38. ・種牡馬入り後は大成功した父シアトルスルーを越えるレベルの 超大成功を見せ、ナスルーラから繋がる系統の最大勢力に ・未勝利から重賞4連勝を含む6連勝で一気にベルモントSを 制覇し、BCクラシックではプレザントコロニーを下して勝利 ・流行地域:米 ・流行度:米☆4 欧☆0 豪☆0 系統についての紹介 当該系統の種牡馬

    米 Tapit(2001) Constitution(2011) Upstart(2012) Mind Control(2016) Tiz the Law(2017) Flightline(2018) A.P.Indy(1989) 父:Seattle Slew(1974) 母:Weekend Surprise(1980) 母父:Secretariat(1970) シアトルスルー系× ボールドルーラー系 エーピーインディ系 ~ナスルーラの速さ未だ健在なり~ ・清々しいまでの米国偏重型ではあるが、距離を問わず様々な 活躍馬を輩出しており、主流であるプルピット→タピットの ライン以外もじわじわと勢力を伸ばしている。 ・日本ではシアトルスルー系が父系で定着しない傾向があったが、 エーピーインディの子世代以降で定着し一定の勢力を確保している
  39. ・サザンヘイロー系以外にも米国ではセイントバラードや ヘイローズイメージの一門衆が残っており以外と幅は広め ・日本ではサンデーサイレンスの父として有名だが、南米にて 種牡馬入りしたサザンヘイローの産駒が爆発的流行を起こす ・流行地域:米 ・流行度:米☆2 欧☆0 豪☆1 系統についての紹介 当該系統の種牡馬

    米 Custom for Carlos(2006) Daredevil(2012) 豪 Supido(2011)(豪) Halo(1969) 父:Hail to Reason(1958) 母:Cosmah(1953) 母父:Cosmic Bomb(1944) ヘイルトゥリーズン系× ベンドア系 ヘイロー系 ~日本を手に入れてもまだ足りない~ ・高速競馬が持ち味の地域である米・南米・豪州で流行しているが、 日本での非サンデーサイレンス・デヴィルズバッグ系のヘイローは 父系も母父系でも活躍度合いはそれなりレベルに留まる ・近年はサザンヘイロー系の有力種牡馬モアザンレディが2022年に 逝去、セイントバラード系のハバディグレイス(父セイントリアム)が 2023年に逝去しており、有力馬不在の逆風状態に苦しんでいる
  40. ・米国で種牡馬入りすると、米国・欧州で多数のGI馬を輩出したが、 なぜか競走成績がイマイチな程種牡馬で成功する不思議な傾向あり ・英ダービーの勝利時の経緯や名馬ブリガディアジェラードを 大逃げという奇策で撃破した事から「世紀の悪役」と綽名される ・流行地域:米・豪 ・流行度:米☆2 欧☆0 豪☆1 系統についての紹介 当該系統の種牡馬

    米 Temple City(2005) Blame(2006) Point of Entry(2008) 豪 Maurice(2011)(日豪シャトル) Roberto(1969) 父:Hail to Reason(1958) 母:Bramalea(1959) 母父:Nashua(1952) ヘイルトゥリーズン系× ナスルーラ系 ロベルト系 ~低打率だがホームランの飛距離は負けぬ~ ・日本と同じく一発長打タイプで産駒の当たり外れは激しく、更に 種牡馬としても一子相伝傾向のため安定感には全く縁がないが、 その分当たりの産駒が出た時はとんでもなく強烈な能力を発揮する ・日本での米国ロベルトは父系・母系でも振るわない傾向であり、 エレクトロキューショニストやバーバロなどの有力産駒の夭逝により 系統全体としては縮退傾向が進んでいる
  41. ・種牡馬入りすると産駒のドミノの活躍でLSを獲得しており、 孫世代でもコマンドやキングジェームズが現れ現在まで血を繋ぐ ・気性難もあり扱いの難しい馬だったが、2歳時から6歳時まで トップホースとして西海岸で走り続け27戦14勝を挙げる ・流行地域:米 ・流行度:米☆2 欧☆0 豪☆0 系統についての紹介 当該系統の種牡馬

    米 Satans Irish Debut(2007) Mucho Macho Man(2008) Arizona Moon(2013) Himyar(1875) 父:Alarm(1869) 母:Hira(1864) 母父:Lexington(1850) エクリプス系× フロリゼルI系 ヒムヤー系 ~滅びると言ったな、あれは嘘だ~ ・米国に長く根付くスピード系の土着血統だが、滅びそうになると なぜか超大物や大成功する種牡馬が出て断絶を防ぐという流れを かれこれ150年くらい続けている不思議な血統でもある ・日本ではダノンレジェンドが直系の種牡馬として有名だが、 スカーレット一族の祖スカーレットインクやブロードアピールなどが ヒムヤーの子孫であり、日本競馬の根幹にもひっそりと関わっている
  42. ・種牡馬としてはオーナーの種付け数制限にも関わらず三冠馬 ウォーアドミラルを輩出し、大物がバンバン出る大成功を収める ・米国競馬史の神話的存在で、通算21戦20勝かつ唯一敗戦した レースの勝ち馬「Upset」が「大番狂わせ」という意味になった ・流行地域:米 ・流行度:米☆2 欧☆0 豪☆0 系統についての紹介 当該系統の種牡馬

    米 Bullsbay(2009) Tourist(2011) Tizamagician(2017) Man O' War(1917) 父:Fair Play(1905) 母:Mahubah(1910) 母父:Lexington(1850) マッチェム系× エクリプス系 マンノウォー系 ~マッチェム系最後の希望~ ・米国だけでなく欧州ではレリック、米国ではインテントの一族が 繁栄したが、現在はレリックの一族がロシア・クロアチアにて ひっそり残っている程度であり、インテントの一族に全てがかかる ・スピード系の血統である事は共通しているが、短距離からマイラー 寄りになるレリック系、マイル~中距離も対応可能なインテント系と 分かれた系統によって性質が変わってくる傾向が見られる。