Battler DUNBINE』[1]が登場しているが、近年では現実世界 から異世界に⾏く作品が異常に多く、転⽣後の世界は作者オリジナルの世界であったり、⼆次創作であれば既存の作品(漫画やアニメ、ゲームなど)の世界であったりする。 出版科学研究所の調査によると、タイトルに「異世界」や「転⽣」という⾔葉を含む新刊書籍の点数は2014年は128点であったが、2017年には490点と約4倍にまで増え ている(『⽇本経済新聞』2018.11.13 ⼣刊)。この数字はシリーズものを別々の書籍として扱ってしまってはいるが、タイトルに「異世界」や「転⽣」という⾔葉を含ま ない作品が多数あることを考慮すると、実態として「異世界転⽣もの」の点数はさらに多いと推測される。このような数値から⾒ても、「異世界転⽣」という⾔葉の浸 透や「異世界転⽣もの」の市場規模拡⼤が急速であったということが⾒て取れる。 似たようなジャンルとして異世界転移、憑依があるが、異世界転移は元の世界の住⼈が異世界に移動する事、憑依は異世界の⼈物に乗り移る事である。かなり⼤雑把に ⾔うと死んで異世界に⽣まれ変わると異世界転⽣、死なずに異世界に⾏くと異世界転移、異世界の誰かに乗り移ったら憑依である。ただし憑依については、異世界に居 た他の誰かの体を使う事になる作品であっても作者が「異世界転⽣」と分類しているケースも多く、厳密に使い分けられているわけではない。 転⽣なので異世界に⾏くには⼀度死ぬ必要があるが死因は様々で、トラックに轢かれて死ぬ、事件に巻き込まれて死ぬなど様々である。特にトラックに轢かれて転⽣す る場合は「トラック転⽣」と呼ばれている。 ⼩説投稿サイトで有名な「⼩説家になろう」では、異世界転移の作品と共にランキングを占めてしまったため、ジャンルの再編成が⾏われた。