Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
SAM × Dockerでサーバーレス開発が超捗った話
Search
ゆっきー
August 09, 2022
Programming
1
4k
SAM × Dockerでサーバーレス開発が超捗った話
個人活動でやってるサーバーレスアプリケーションの開発をSAMに置き換えたら、開発環境が激変!?実際にどんな変化があったのか紹介します!
ゆっきー
August 09, 2022
Tweet
Share
More Decks by ゆっきー
See All by ゆっきー
Github Copilot Chatは本日よりケ◯ロ軍曹でありま〜〜〜すッ!!!(たぶん)
yu_yukk_y
1
220
Other Decks in Programming
See All in Programming
効率的な開発手段として VRTを活用する
ishkawa
0
140
ペアプロ × 生成AI 現場での実践と課題について / generative-ai-in-pair-programming
codmoninc
1
18k
なぜ適用するか、移行して理解するClean Architecture 〜構造を超えて設計を継承する〜 / Why Apply, Migrate and Understand Clean Architecture - Inherit Design Beyond Structure
seike460
PRO
3
770
Webの外へ飛び出せ NativePHPが切り拓くPHPの未来
takuyakatsusa
2
550
設計やレビューに悩んでいるPHPerに贈る、クリーンなオブジェクト設計の指針たち
panda_program
6
2.1k
0626 Findy Product Manager LT Night_高田スライド_speaker deck用
mana_takada
0
170
脱Riverpod?fqueryで考える、TanStack Queryライクなアーキテクチャの可能性
ostk0069
0
140
PipeCDのプラグイン化で目指すところ
warashi
1
280
The Modern View Layer Rails Deserves: A Vision For 2025 And Beyond @ RailsConf 2025, Philadelphia, PA
marcoroth
1
150
MDN Web Docs に日本語翻訳でコントリビュートしたくなる
ohmori_yusuke
1
120
AIプログラマーDevinは PHPerの夢を見るか?
shinyasaita
1
220
新メンバーも今日から大活躍!SREが支えるスケールし続ける組織のオンボーディング
honmarkhunt
5
7.4k
Featured
See All Featured
[RailsConf 2023 Opening Keynote] The Magic of Rails
eileencodes
29
9.6k
Evolution of real-time – Irina Nazarova, EuRuKo, 2024
irinanazarova
8
820
Fight the Zombie Pattern Library - RWD Summit 2016
marcelosomers
233
17k
Scaling GitHub
holman
460
140k
Building an army of robots
kneath
306
45k
Being A Developer After 40
akosma
90
590k
Java REST API Framework Comparison - PWX 2021
mraible
31
8.7k
Documentation Writing (for coders)
carmenintech
72
4.9k
The Invisible Side of Design
smashingmag
301
51k
The Pragmatic Product Professional
lauravandoore
35
6.7k
How To Stay Up To Date on Web Technology
chriscoyier
790
250k
Statistics for Hackers
jakevdp
799
220k
Transcript
AWS SAM × Dockerで サーバーレス開発が超捗った話 チームラボ株式会社 ゆっきー 2022年8月9日 JAWSコンテナ支部 初心者編
#7
アジェンダ • 自己紹介 • 開発中のアプリとサーバーレスアーキテクチャ採用の理由 • 初期の開発環境 • 初期の環境の問題点 •
AWS SAMとは? • 改善点 • 現状の課題 • まとめ 2
自己紹介 • 吉野敬太郎 (ゆっきー) • チームラボ株式会社 パッケージチーム • 新卒1年目(2022新卒) •
学生団体のお手伝いとかしてる @Yu_yukk_Y 3 ※当LTで話す内容、及び本資料とその内容は チームラボ株式会社が行っている全ての活動とは関係ございません。
開発中のアプリとサーバーレスアーキテクチャ採用の理由 • Nexus Square • 出身大学の学生間の 情報格差を無くすアプリ(最初はQA) • 学生団体Nexus Squareが開発・運営
• 今月リリース予定 4
開発中のアプリとサーバーレスアーキテクチャ採用の理由 • 利用者数の上限が低い (最大3000人程度) • 開発メンバーが少ない (現状コード書いてるのは2人) • サーバー運用に常時コミット出来ない •
お金もない 従量課金・サーバーの管理不要な サーバーレスアーキテクチャが合っている 5
現状のアーキテクチャ(ざっくり) フロントエンド QAサーバ メタデータサーバ 6
初期の開発環境 Github Actions とりあえず Githubにpush テスト コンテナビルド デプロイ (AWS CLI)
残りのリソースは 手動で構築 7 Lambdaの コードのみ更新
初期の環境の問題点 - ローカルで試せない • 動作確認は単体テスト頼り ◦ 全てのソースコードにわざわざmain関数を書いて一つずつロー カル実行(×Docker) ◦ pytestの自動単体テスト
• 本当に動くのかデプロイするまでわからない • フロントの開発用ローカルサーバは別途用意(Fast API) 8
初期の環境の問題点 - コンテナの良さを活かしきれてない • 開発にコンテナを使った理由は以下の通り ◦ LambdaへのコンテナデプロイはZipファイルアップロードよりも 楽だった ◦ CI
/ CDとの相性もよかった • 環境ごとに差分なく実行できる、などの メリットを活かしきれていない 9
初期の環境の問題点 - Lambdaのコード以外は手動更新 • Lambdaに適応するIAM Policy、API Gatewayの各種設定、、など など、都度手動で設定する必要あり • Blue
/ Greenデプロイと相性悪い • 開発初期の今はいいけど今後どうしよう、、? 10
そこで、AWS SAMを導入してみた 11
AWS SAMとは? • サーバーレスアプリケーション構築用のオープンソースフレーム ワーク • Lambda、API Gatewayといったサーバーレスリソースを迅速にデ プロイできる •
IAMポリシーとかも管理・作成できる! • APIのローカル実行も可能! コンテナのビルド・デプロイも 自動でやるよ!! ※著作権的に載せなかった、ちゃんとした AWS SAMのキャラクターはこちら 12
SAM導入後の開発環境 Github Actions ローカルで試してから Githubにpush テスト ビルド&デプロイ (基本SAM) これらは 他のCFnテンプレートで
管理 13
改善点 - ローカルでAPIが実行できるようになった • リポジトリにpushする前に動作確認ができるようになった ◦ ローカルでは、Docker Composeで 別途DynamoDB localのコンテナを立てておく
• 精神的安定度が増した 14
改善点 - ローカルとデプロイ先で差分ない実行環境 • ローカルでもコンテナビルド&実行 ◦ Lambda用のimageを自動でビルド&実行 ◦ デプロイ先と差分のないAPI実行が可能に ◦
大量のDockerfileを楽々管理 • コンテナのメリットを活かしきれる 15
改善点 - Lambdaのコード以外も一括更新できるように • LambdaのIAMポリシーやAPI Gatewayの各種設定も 一括で更新できるようになった • 今までの苦労はいったい、、? 16
現状の課題 - Blue/Greenデプロイにエイリアスが使えない • 通常、Lambdaはエイリアスという機能を用いて バージョン管理や開発用・本番用バージョンを管理できる • 、、が、SAMだと上手く使えない ◦ CloudFormationのテンプレートが競合するため
バージョンごとにLambda, API Gatewayを作成する Cognito, DBなどはSAMで管理しない 現状の対策 17
現状の課題 - 手元で簡単にデプロイ出来てしまう • ローカルからコマンド一発で簡単にデプロイできて便利 ◦ だが、一方で思わぬ事故に繋がる可能性も、、 デプロイはGithub Actions経由で デプロイ専用のIAM
ロールを用いる(OIDC) 開発用IAMユーザにCloudFormationの制限を加える 現状の対策 18
まとめ • AWS SAMの導入で開発環境が大きく改善した ◦ ローカルでコンテナを用いたAPI実行が簡単にできるようになっ た ◦ LambdaとAPI Gateway、およびその周辺リソースが管理できる
ようになった • 運用していく中でまた気づくこともあるかもしれない ◦ まずは運用頑張る、、! 19