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Claudeの「記憶」はどこにある? — チャット・Claude Code・APIの境界を整理する

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Claudeの「記憶」はどこにある? — チャット・Claude Code・APIの境界を整理する

Claudeのチャット、Claude Code、開発者APIで「記憶」がどこに保存され、どこまで共有され、どう消えるのかを整理した15枚のスライドです。

詳しい解説はZenn記事へ:
https://zenn.dev/yukihirokimuraj/articles/claude-memory-map

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Yukihiro Kimura

August 03, 2026

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Transcript

  1. 02 — 前 提 メモリは製品ごと、さらに製品の内側でも分かれている CLAUDE CHAT CLAUDE CODE DEVELOPER

    API チャットのメモリ CLAUDE.md/人が書く メモリツール 過去チャット検索 オートメモリ/Claudeが書く Claudeのチャット Claude Code 開発者API プロジェクトのメモリ Web・デスクトップ・モバイルのチャット。 ── メモリの効果範囲は、点線を跨がない ── プロジェクトのCLAUDE.mdはgitに乗る。 オートメモリは端末に残る 保存先を決めるのは、モデルではな く開発者
  2. 03 — 俯 瞰 図 どこに置かれ、どこまで届き、どう消えるか Claudeのチャット チャットのメモリ CLAUDE CHAT

    Anthropic側のアカウント 届 プロジェクト外の全チャット 消 設定 › メモリで一件ずつ 置 Claude Code CLAUDE.md CLAUDE CODE リポジトリとホーム 届 gitに乗るぶんはチーム全体 消 ファイルを消す・直す 置 過去チャット検索 チャット履歴そのもの 届 同一プロジェクト内(プロジェクト外なら全て) 消 元の会話を消せば対象外 置 プロジェクトのメモリ そのプロジェクトの中 届 そのプロジェクトだけ 消 プロジェクトごと消す 置 オートメモリ ~/.claude/…/memory/ 届 端末の中 消 ファイルを消す 置 DEVELOPER API メモリツール 開発者API 開発者が決めた保存先 届 アプリの設計しだい 消 アプリが実装する 置
  3. 04 — 全 体 マ ッ プ 六つの器を、一枚で見比べる ※本資料での整理。公式分類ではない 器

    覚える中身 置き場所 届く範囲 チャットのメモリ 過去チャット検索 人となりと仕事の文脈 Anthropic側。アカウント単位 プロジェクト外のチャット全体 覚えない。必要な時に本文を探す 既存のチャット履歴そのもの 通常チャットからは通常チャットだけ。 プロジェクト内からはその中だけ プロジェクトのメモリ CLAUDE.md その案件の前提と決定 Anthropic側。プロジェクト単位 そのプロジェクトの中だけ 人が書く規約と方針 リポジトリとホームのファイル プロジェクトのものはgitに乗る。ホーム のものは自分の全プロジェクト オートメモリ APIメモリツール Claudeが書く作業ノート 手元のPCの中。リポジトリごと その端末を出ない アプリが必要と決めたもの 開発者が用意した保存先 そのアプリの中だけ
  4. 05 — Claude の チ ャ ッ ト いま、新旧ふたつのメモリ方式が並存している 見分け方

    設定に「メモリ」が独立してあれば新。「機能(Capabilities)」の中にあれば旧。 NEW — Settings › Memory LEGACY — Settings › Capabilities 対象 形 更新 対象 形 新しいメモリ Free・Pro・Max。新規ユーザーは既定でこちら カテゴリ別に整理された、個別のエントリ 会話中にリアルタイムで読み書きされる 移行は進行中。2026年8月時点の状況として読むこと。 従来のメモリ 更新 Team・Enterprise。当面はこちらのまま プロジェクト外の履歴全体からの、ひとつの合成サ マリー 24時間ごとにまとめて作り直される
  5. 06 — Claude の チ ャ ッ ト 新方式のメモリは、会話の最中に書き換わる IN

    CHAT MEMORY ENTRIES いま話している会話 必要になった時点で参照し、新しく分かったことをそ の場で書き足す カテゴリ別のエントリ群 ⇄ 仕事の文脈 進め方の好み 使っている道具 進行中の案件 リアルタイム 一件ずつ独立しているので、一件ずつ見て、直して、消せる 従来のように「一日一回まとめ直される」のではない。
  6. 07 — 消 し 方 新方式の会話を消しても、新方式のメモリでは消えない NEW メモリ(新方式) 会話を削除 →

    エントリは残る LEGACY 従来のメモリ 会話を削除 → サマリーから外れる 会話が期限切れになっても、削除しても、そこから作られた メモリのエントリは残り続ける。 削除した会話は合成の材料から外れる。反映は24時間以内。 消したいときは、メモリの画面で該当のエントリを個別に消 す。いつでもできる。 「会話を消せば記憶も消える」が成り立つのは、こちらの世代 だけ。
  7. 08 — Claude の チ ャ ッ ト プロジェクトは、ひとつずつ壁で仕切られている GLOBAL

    PROJECT A PROJECT B プロジェクトに属さない通常チャットの 記憶。あなた個人の輪郭で、どのプロジ ェクトにも流れ込まない。 専用のサマリーを持ち、この案件のこと だけを覚える。 隣の案件のことは、そもそも見えていな い。 プロジェクト外の記憶 案件Aの記憶 プロジェクトを分けることが、そのまま記憶を分けることになる。 案件Bの記憶
  8. 09 — Claude の チ ャ ッ ト 過去チャット検索は、メモリとは別の仕組み MEMORY

    CHAT SEARCH 要約されたものが、あらかじめ効いている。呼ばなくても働 く。 必要になった時だけ、過去の会話そのものを検索して読みに いく。探す範囲は、いま居る側だけ。 メモリ 残るのは、抽出された事実 過去チャット検索 ツールの呼び出しとして、会話の中に見える 境界線は同じ。通常チャットからは通常チャットだけ、プロジェクト内からはそのプロジェクト内だけを探す。別のプロジェ 共通 クトや、プロジェクトの内と外はまたがない。
  9. 10 — Claude Code 人が書く指示と、Claudeが書くノート WRITTEN BY YOU WRITTEN BY

    CLAUDE 規約、方針、やってほしくないこと。自分で書いて置いておく 指示書。 ビルド手順、詰まった箇所、作業のクセ。Claudeが自分で取る ノート。既定で有効。 CLAUDE.md オートメモリ ./CLAUDE.md ~/.claude/CLAUDE.md ~/.claude/projects/<project>/memory/ プロジェクト側はgitに乗る。ホーム側は自分だけに効く。 gitに乗らない。その端末の中にしかない。 共通 <project> はリポジトリから決まるID。自分で名前は付けない どちらもセッションの開始時に読み込まれる。二つ揃って、Claude Codeの記憶になる。
  10. 11 — Claude Code gitに乗るのは、二層のうち片方だけ CLAUDE.md → git AUTO MEMORY

    → このPCのディスク 人が書く指示 Claudeが書くノート 保存先の決まり方 → 同僚の環境 gitリポジトリのパスから、置き場所のIDが自動的に決まる 自分の別の端末 ── ここで止まる
  11. 12 — 開 発 者 API 保存するのはアプリ側。 MEMORY TOOL メモリツール

    実際に読み書きし、どこかに保存するのはあなたのアプリ。 Claude → /memories → あなたの保存先 何を残し、いつ捨てるかはアプリ側の設計で決まる。説明責任も同じところにある。
  12. 13 — 境 界 線 記憶が越えない、五つの線 01 02 Web・デスクトップ・モバイルのチャットで話したことを、ターミナ ルのClaudeは知らない。逆も同じ。

    メモリも過去チャット検索も、この線をまたがない。 Claudeのチャット / Claude Code プロジェクト外 / プロジェクト内 03 04 オートメモリは手元のディスクにある。同期しない限り移らない。 通常チャットのメモリはCoworkに引き継がれない。Coworkのプロジ ェクトには、その中だけで使われる別のメモリがある。 この端末 / 別の端末 チャット / Cowork 05 Claude / 他社のAI 自動では越えない。移したい時は公式のインポート/エクスポートを 使う(実験的機能)。 はじめの四つは仕組みが引いた線。五つ目だけは、自分の手で越えら れる線。
  13. 14 — 使 い 分 け 覚えさせたいものから、置き場所を選ぶ 覚えさせたいこと 置き場所 自分の職種、文体、進め方

    チャットのメモリ。プロジェクトに属さない通常チャットで話す 案件ごとの前提と決定 案件ごとにプロジェクトを立てる チームで守るコーディング規約 リポジトリのCLAUDE.mdに書いてコミット 特定のディレクトリだけの決まり .claude/rules/ にMarkdownを置き、YAMLの paths で絞る 端末を替えても残したい発見 オートメモリ任せにせず、CLAUDE.mdへ書き写す 今後に持ち越したくない、一時的な会話 Incognito chat。過去のメモリを使わず、履歴・メモリ・過去チャ ット検索のいずれにも残らない