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Frontier Agents の可能性 〜エージェントがチームの一員になるかも?〜

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December 22, 2025
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Frontier Agents の可能性 〜エージェントがチームの一員になるかも?〜

12/22に開催された「AWS re:Invent 2025 re:Cap with KAG」(https://kddi-agile.connpass.com/event/377965/) で登壇した際の資料になります。AWS re:Invent 2025で発表された Frontier Agents に関して、実際に試してみた例を通して紹介しています

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December 22, 2025
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Transcript

  1. 1 KDDI Agile Development Center Corporation ⾃⼰紹介 松好 祐紀 ⽣年⽉⽇︓

    1993年6⽉15⽇ 出⾝︓ 奈良県 所属︓ KDDIアジャイル開発センター株式会社(略称「KAG」) 略歴︓ KDDI株式会社 2019年度⼊社 → KAG社(兼務出向) 役割︓ ソフトウェアエンジニア、⽣成AIエンジニア 趣味︓ ゲーム、漫画(「ブルーロック」など)、⽣成AI周りの個⼈開発、 技術記事執筆 好きなAWSサービス︓ Bedrock AgentCore
  2. 2 KDDI Agile Development Center Corporation アジェンダ Frontier Agents とは︖

    AWS DevOps Agent AWS Security Agent Kiro autonomous agent まとめ
  3. 4 KDDI Agile Development Center Corporation Frontier Agents とは︖ 従来のAIエージェントを超える、新しいクラスのエージェント

    Autonomous 自律的 Scalable スケーラブル Long-Running 長時間稼働 "You could go to sleep and wake up in the morning, and it's completed a bunch of tasks." ⽬標を与えれば、 ⾃ら⽅法を考え実⾏ サブエージェントを活⽤し、 複数かつ⼤規模なタスクを 同時に処理 数時間〜数⽇、 介⼊なしで継続動作 “You could go to sleep and wake up in the morning, and itʼs completed a bunch of tasks.” agent ー Deepak Singh, AWS VP of Developer Agents
  4. 7 KDDI Agile Development Center Corporation AWS DevOps Agent インシデントを解決、予防し、信頼性とパフォーマンスを継続的に向上させる

    常時稼働型のAIエージェント A Team Player A Telemetry Expert Is a Pipeline Pro Knows Your Apps • PagerDutyなどのSaaSツールからアラートを受信 • 調査結果をSlackに共有 • CloudWatch、Datadog、Dynatrace等と連携し、可観測性 データを収集 • 根本原因分析(RCA)を実施し、可観測性態勢の改善を提案 • GitHub/GitLabとネイティブ連携 • インシデントの原因となったデプロイを特定 • ロールバック⼿順やパイプライン改善案を提供 • アプリケーションのトポロジグラフを⾃動構築 • SteeringファイルやRunbookから組織の運⽤プロセスを学習 チームと連携し、システムを理解し、⾃律的に問題を解決できる1⼈前のエンジニア
  5. 8 KDDI Agile Development Center Corporation AWS DevOps Agent︓使ってみた① 調査開始

    インシデントシナリオ API Gateway で5XXエラー発⽣︕ 原因はLambdaのスロットリング 簡単に調査開始 • ダッシュボード⽤のWebアプリが ⾃動⽣成される aaa • 簡単な指⽰を出すだけで調査開始 調査過程の可視化 タイムラインが表⽰されるので、 どのような調査が⾏われているか 分かり易い
  6. 9 KDDI Agile Development Center Corporation AWS DevOps Agent︓使ってみた② 調査完了

    Lambdaの同時実⾏数が0になっている (スロットリング)ことを突き⽌めた Root Cause特定 Root Causeのサマリ • タイムライン上にRoot Causeが ⾊付きで表⽰ aaa • また、別タブでサマリを表⽰される 改善案の⽣成 「Generate mitigation plan」から ⾃動で修正案を⽣成してくれる
  7. 10 KDDI Agile Development Center Corporation AWS DevOps Agent︓使ってみた③ 修正案提⽰

    Mitigation Plan • 修正⼿順をステップバイステップで 提⽰してくれる • CLIコマンド形式で提⽰してくれるので、 コピペで即実施できる Prevention • 修正案だけでなく、予防案も⽣成 • こちらはCLIコマンドまで提⽰はない ので、あくまで参考情報に留まる
  8. 12 KDDI Agile Development Center Corporation AWS Security Agent •

    開発ライフサイクル全体をカバーするセキュリティ専⾨家 ◦ 設計 → コーディング → テストの各フェーズで組織のセキュリティ要件を⾃動検証 Design Review Code Review Pen Test 設計レビュー 設計ドキュメントを 設定したセキュリティ要件 に照らして分析 コードレビュー SQLインジェクション等の コード上の脆弱性を検知し、 PRに⾃動コメント ペネトレーションテスト ワンクリックでオンデマンドで実⾏ 攻撃シナリオを⾃動⽣成し、 テストを実施してくれる 組織のセキュリティ要件を⼀度定義しておけば、すべてのアプリケーションで⾃動的に検証可能
  9. 13 KDDI Agile Development Center Corporation AWS Security Agent︓使ってみた① Design

    Review お⼿軽設計レビュー • 設計ドキュメントをアップロードして ワンクリックで実⾏ aaa • ドキュメントはMD形式等のテキスト情報 やアーキテクチャ図のような画像でもOK 柔軟なセキュリティ要件 • AWSから提供されているマネージド セキュリティ要件と、ユーザーが設定 できるカスタムセキュリティ要件 aaa • 組織に合わせたセキュリティ要件は カスタムセキュリティ要件で作成 aa
  10. 14 KDDI Agile Development Center Corporation AWS Security Agent︓使ってみた① Code

    Review GitHubと連携 • GitHub Appをインストールし、 リポジトリに接続するだけ aa • PR作成時に⾃動でコメントしてくれる (Copilotのイメージ) 従来のツールとの違い • GitHub Copilot等の従来ツールとの違いは コードが技術的に正しくても、 Secrutiry Agentで設定している セキュリティ要件に違反しているケース を検知できる aa • 従来ツールと合わせてよりセキュアな コードに出来る
  11. 15 KDDI Agile Development Center Corporation AWS Security Agent︓使ってみた① Penetration

    Test GitHubと連携 検知した脆弱性に関して、⾃動でコード 修正のPRを作成してくれる わずか数時間でテスト完了 • ⼈⼿で実施すると、攻撃シナリオの作成 から実施完了まで数⽇〜数週間かかる ところ、数時間で実施してくれる • テスト対象のドメインを指定して ワンクリックで実⾏ まだ Preview版 のサービスなので、 テストやPRの精度にバラ付きがあることに 注意︕
  12. 17 KDDI Agile Development Center Corporation Kiro autonomous agent •

    リモートの⾃律型AIコーディングエージェント 登場︕ タスクの並列実行 作業全体でのコンテキスト維持 マルチリポジトリで作業 あらゆるやり取りから学習 サンドボックス環境で最⼤10タスク同時実⾏ セッション、タスクを超えてコンテキスト を維持 複数リポジトリでの作業を1プロンプトで ⼀括処理 ユーザーの指⽰やフィードバックを学習し、 次に活かす
  13. 18 KDDI Agile Development Center Corporation Kiro autonomous agent 作業フロー

    ① タスク指示 ② サンドボックス環境で実装 ③ PR作成 ④ コードレビューから学習 GitHub/Slack/Jiraなどからもタスクを指⽰可能 • 作業ごとに独⽴したセキュアなサンドボックス環境で実装 • タスク分解、要件整理を⾏なった上で作業 実装、変更内容の説明付きでGitHub上にPRを作成 PRのレビュー内容を記憶し、次以降の実装に反映 ツール連携 • GitHub の Issueに「kiro」ラベルを追加するか、 コメントに「/kiro」を⼊れることで作業割り当て • Confluence上の仕様変更やJiraチケットのコメント、 Slack上の議論もタスクに取り込む • MCP統合により、専⾨ツールや独⾃システムとも 連携可能 aa 現状プレビュー版を Kiro Pro、Pro+、Power ユーザー向けに 段階的に展開中 早く使ってみたい…!
  14. 19 KDDI Agile Development Center Corporation まとめ AWS DevOps Agent

    24/365稼働の オンコールエンジニア AWS Security Agent 設計→コード→テストを⼀貫保護 してくれるセキュリティ専⾨家 Kiro autonomous agent ⼀緒に働く バーチャルエンジニア︕ Frontier Agents は単なるツールではなく、 チームの新しい仲間となる可能性が⾼そう︕ 今はまだPreview版だが、GA時にはどのようになっているか期待︕