Upgrade to Pro — share decks privately, control downloads, hide ads and more …

社内情報検索bot を Strands Agents で進化させる旅 with Claude...

社内情報検索bot を Strands Agents で進化させる旅 with Claude Code

2025年6月18日に開催された「KAGのLT会 #6 〜御社のエンジニア育成どうしてる!? スペシャル〜」にて発表した資料です。社内で利用されている生成AI Slack bot を、Strands Agents と Claude Code を使って最新化する際の検証の旅路をご紹介しています。

Avatar for yu-Matsu

yu-Matsu

June 19, 2025
Tweet

More Decks by yu-Matsu

Other Decks in Technology

Transcript

  1. 1 KDDI Agile Development Center Corporation 松好 祐紀 自己紹介 生年月日:

    1993年6月15日 出身: 奈良県 所属: KDDIアジャイル開発センター株式会社(略称「KAG」) 略歴: KDDI株式会社 2019年度入社 → KAG社(兼務出向) 役割: ソフトウェアエンジニア、生成AIエンジニア 趣味: ゲーム、漫画(「ブルーロック」など)、生成AI周りの個人開 発、技術記事執筆 最近の良かったこと: - Switch2 当選したので一安心です - AWS Community Builder の2年生になれました
  2. 2 KDDI Agile Development Center Corporation 社内 Slack bot「かぐたん」 •

    従業員が生成AIチャットアプリを個人で使ってしまう「シャドーIT」リスクが心配。 • 業務でも安心して使えるチャットボットを、毎日使うSlackで利用可能にしたい!
  3. 3 KDDI Agile Development Center Corporation 社内文書検索 Slack bot「らぐたん」 (検証中)

    • かぐたんをベースにRAGによる社内文書検索機能を搭載 社内文書 Knowledge bases for Amazon Bedrock 埋め込み モデル 回答生成 モデル OpenSearch Serverless ベクトル変換 結果取得 同期 質問 回答生成 有休の 申請方法は? Confluence のページをダンプ Confluence
  4. 4 KDDI Agile Development Center Corporation 今回の旅路 • コードの最新化を検証したいので、Strands Agents

    を試してみよう! • サンプル用の Slack bot (LangChainで実装) を用意し、Claude Code をパートナーとして 検証を進める! ▼ Confluenceの代わりに東京都の広報誌を利用
  5. 5 KDDI Agile Development Center Corporation 登場人物 • 先月発表されたばかりの AWS公式のAIエージェントの

    SDK • 「わずか数行で」簡単なAIエージェントが構築できる ことが話題に! ◦ もちろん、ツールの利用やマルチエージェントに も対応! Claude Code Strands Agent • 先月の Anthropic社の開発者向けイベントで正式リ リースが発表された エージェント型コーディング ツール • CLIからだけでなく、VSCodeなどのIDE上での利用も可 能に!
  6. 7 KDDI Agile Development Center Corporation Strands Agents の勉強 RAGの実現の仕方を学ぼう

    Strands Agents を利用して、簡単なAIエージェントをtest.pyというファイルに実装しました。 これに Knowledge bases for Amazon Bedrock を利用したRAG機能を搭載したいです。 Strands Agents は最新のSDKなので、適宜Web検索してね Web検索中 ユーザーの要求 をタスク分解
  7. 8 KDDI Agile Development Center Corporation Strands Agents の勉強 RAGの実現の仕方を学ぼう

    • カスタムツールでの自力実装も可能だが、retrieveツール という便利なアイテムを発見! ▼ Claude Codeの提案(一部)
  8. 9 KDDI Agile Development Center Corporation Strands Agents の勉強 RAGの実現の仕方を学ぼう

    少しヒントを与えただけで、 Claude Code が正解に辿り着いた まさしく AIとモブプロをしている 感覚 これだけでRAGを実現できる!
  9. 10 KDDI Agile Development Center Corporation Strands Agents の勉強 RAGの実現の仕方を学ぼう(動作確認)

    • 質問への回答に加え、付加的な情報も回答してくれている!
  10. 12 KDDI Agile Development Center Corporation Strands Agents の勉強 MCP(Model

    Context Protocol)サーバーを使ってみたい! • Strands Agents であれば、MCPサーバーの利用も直感的に出来る! ② MCPクライアントを通してサーバーに接続 ③ MCPサーバーからツール群を取得 ① MCPクライアントの定義 (トランスポートタイプがSSEや Streamable HTTPの場合ももちろん対応)
  11. 13 KDDI Agile Development Center Corporation Strands Agents の勉強 MCP(Model

    Context Protocol)サーバーを使ってみたい! • Claude Codeに作ってもらったコードと、その実行結果 ◦ サンプルとして、米国の天気予報を取得するMCPサーバーを利用 ▼ 実行結果。サクラメントの天気予報を取得できている
  12. 15 KDDI Agile Development Center Corporation 既存Slack botのアップグレード 既存のSlack bot

    勉強で作成したコード アップグレード版Slack bot + = 一回ヒントを与えただけで、 Claude Code が統合してくれた!
  13. 19 KDDI Agile Development Center Corporation 今後の展望 • Confluence のリモートMCPサーバーを利用してみたい

    ◦ Knowledge basesを利用する分のコストが浮くかも? • 社内情報検索に限らず、色んな便利な機能を提供したい ◦ 提供先が自由にツールを組み合わせられるように出来ると良さそう! • マルチエージェント化でさらに複雑なミッションもこなせるように!? ◦ Strands Agents ではマルチエージェントも実装しやすそう 直接検索!
  14. 20 KDDI Agile Development Center Corporation まとめ • Strands Agents

    はすごかった! ◦ AIエージェントの開発がかなり簡単になった • Claude Code はかなり便利! ◦ 人間のような思考プロセス ◦ まるで「AIとペアプロ」しているような感覚 皆さんも新しい生成AIアプリケーションの 開発体験を味わってみませんか? ▼ 今回の内容に関して記事も書いています