Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
ウェブAPIのためのRパッケージ作成の勘所
Search
yutannihilation
March 18, 2017
Programming
1
1.3k
ウェブAPIのためのRパッケージ作成の勘所
第59回R勉強会@東京での発表資料です。
yutannihilation
March 18, 2017
Tweet
Share
More Decks by yutannihilation
See All by yutannihilation
RパッケージでRustを使うには: extendr入門 / extendr-pkg-dev
yutannihilation
1
6.4k
🦀
yutannihilation
2
710
rayshader入門 / rayshader-tokyor88
yutannihilation
0
990
RとApache Arrow / r-and-apache-arrow
yutannihilation
4
6.6k
そろそろ使ってみませんかApache Arrow / why-dont-you-arrow-now
yutannihilation
1
1k
A Graphical Introduction to tidyr's pivot_*()
yutannihilation
5
5.1k
tidyr 1.0.0の新機能 pivot_*() / tidyr-pivot
yutannihilation
4
10k
RとApache Arrow
yutannihilation
0
3.2k
Yet Another Introduction to tidyeval
yutannihilation
10
7.7k
Other Decks in Programming
See All in Programming
KMP와 kotlinx.rpc로 서버와 클라이언트 동기화
kwakeuijin
0
140
急成長期の品質とスピードを両立するフロントエンド技術基盤
soarteclab
0
930
Итераторы в Go 1.23: зачем они нужны, как использовать, и насколько они быстрые?
lamodatech
0
710
Security_for_introducing_eBPF
kentatada
0
110
HTTP compression in PHP and Symfony apps
dunglas
2
1.7k
Haze - Real time background blurring
chrisbanes
1
510
Webエンジニア主体のモバイルチームの 生産性を高く保つためにやったこと
igreenwood
0
330
Cloudflare MCP ServerでClaude Desktop からWeb APIを構築
kutakutat
1
540
フロントエンドのディレクトリ構成どうしてる? Feature-Sliced Design 導入体験談
osakatechlab
8
4.1k
ドメインイベント増えすぎ問題
h0r15h0
1
230
testcontainers のススメ
sgash708
1
120
20年もののレガシープロダクトに 0からPHPStanを入れるまで / phpcon2024
hirobe1999
0
410
Featured
See All Featured
Done Done
chrislema
181
16k
Easily Structure & Communicate Ideas using Wireframe
afnizarnur
191
16k
Improving Core Web Vitals using Speculation Rules API
sergeychernyshev
0
97
Bootstrapping a Software Product
garrettdimon
PRO
305
110k
BBQ
matthewcrist
85
9.4k
Making Projects Easy
brettharned
116
5.9k
The MySQL Ecosystem @ GitHub 2015
samlambert
250
12k
Distributed Sagas: A Protocol for Coordinating Microservices
caitiem20
330
21k
"I'm Feeling Lucky" - Building Great Search Experiences for Today's Users (#IAC19)
danielanewman
226
22k
The Illustrated Children's Guide to Kubernetes
chrisshort
48
48k
Rails Girls Zürich Keynote
gr2m
94
13k
The Language of Interfaces
destraynor
154
24k
Transcript
ウェブ のための パッケージ作成の勘所 湯谷 啓明
ドーモ • •某グループウェアの会 社の チームに所属 •好きな言語: 、忍殺語 •将来の夢: モジュラーシンセ廃人
本 によるスクレイピング入門 •ウェブスクレイピング •ウェブ • 初心者にも丁寧に説明! •豊富な実例!
パッケージ • • 国土数値情報 • • •つくりかけ: • • •
今日話すこと • を使うにはどこから始めればいいか •困ったときのデバッグ方法 •認証についてのつらかった話(愚痴) •クレデンシャルの管理
( )
の翻訳 ( )
基本はこれを読んでおけば ? わりと でも
None
None
(参考) とは? ( )
情報収集
すでに開発されているパッケージ •車輪を再発明する必要はないので、既存のものが ニーズに合うならそれを使う •ニーズに合わなかったり古くて動かなくても、実 装は参考になることがある •他言語の実装も参考になることもある
ドキュメント • の仕様 • データ形式 • 認証方式 • 細かい部分は試しながらでいい •
どのような制限事項があるかは注意して読む • の利用規約 • データがどういうライセンスなのか • クレジット表示の必要があるか
例:国土数値情報 ( ) ※ パッケージに日本語を含めるのはつらい。。 (参考: )
を使ってみる
まずは簡単そうなものから •認証不要の •指定するパラメータが少なくていい •返ってくるデータが単純な構造の
結果のデータ構造を見る •どんなデータ形式か( ? ?) •ほしいデータがどこにあるか
結果のデータ構造を見る: •データの構造を表示する •慣れるまで時間がかかるけど、キーボードしか触 りたくないという人には便利 •引数を付けて表示を制限 • 長いベクトルやリストをど こまで表示するかを指定 • ネストしたリストを何階層まで下るか
を指定
結果のデータ構造を見る: ( )
結果のデータ構造を見る: ( 、 ) ※ にはリリースされていないので でインストール
結果のデータ構造を見る とりあえず結果をファイルに保存しておくと、あ とでいろいろ試すときに便利 • レスポンス をまるごとバイナリとして保存 • レスポンスをまる ごと のコードとして保存
• レスポンスボディだけでいいなら でも
とりあえずデータフレーム化を目指す
にも期待! ( )
うまく動かない時
まずはエラーを確認 •ステータスコードとレスポンスボディ ステータスコード。 ならたぶん成功、 ~なら失敗 レスポンスボディ。 エラーメッセージが入っていることがある。
例: 認証に失敗しました。アプリケーション を確認して下さい。 ステータスコードは だけどエラー!!! (このパターンはたまにあります。 ドキュメント読みましょう )
送信しているリクエストを確認 オブジェクトの中身 •実は の中に入っている
送信しているリクエストを確認 オブジェクトの中身 •リクエストボディも入っている。ただし 型に なっているのに注意。
送信しているリクエストを確認 •送ったリクエストのヘッダや中身を返すウェブ サービス
認証
認証はつらい。
よくある認証方式 •認証なし:楽 •個人用アクセストークン:楽 •ユーザ名とパスワード:楽だけど注意 • うっかり漏れるとやばい • アクセストークン:注意 • の
が特殊なことも割とある • の実装がバグっていることも •署名を付ける系:死ぬほど大変
よくある認証方式: 個人用アクセストークン •例: など •どこに保存するかが悩みどころ(後述)
よくある認証方式: •「よくある」けど、実装はいろいろ •実装側に任されている部分が大きいので、 がすべてのケースをカバーできるわけではない • レポジトリの 以下のコードを参照 •特に に関しては、 の実装が適当
な感じがする (後述)
例: を使うと書かれている ( )
例: •トークンの取得は成功する。 •でもトークンを使おうとするとエラーが
例: ヘッダの形式が独自だった (注:これは 違反ではない。 トークンを別の 認証方式に転用することを禁じる理由はない) よくあるヘッダはこう (そして はこれしかサポートしていない )
例: •英語だとエラーにならないが日本語だとエラーに 写輪眼
例: の の実装がバグってる ! ( )
例: •ブラウザが開いて承認を求められるところまでは いくけど、エラーが • で調べるとレスポンスにこんなのが。 が余計らしい。
例: の 実装がサボってる! (バグとまでは言えないのがつらいところ ) ( )
よくある認証方式:署名 •リクエストの要素をあるルールでひとつの文字列 に結合、そのハッシュ値をとる。 •例: 、 •自前で実装するとなるとけっこう大変。バグりが ち( しかり)。 •まあでもそんな機会はほぼないはず ※私は一度あって死にました。
認証方式のまとめ •世の中わりとバグっている •気合と根性で乗り切る •実例から学ぶしかないので、「 によるスクレイ ピング入門」をお手元に一冊是非ッッ!
クレデンシャルの管理
認証はつらい。
クレデンシャルとは •ユーザ認証に使われる情報。具体的には 、パ スワード、アクセストークンなど。 •うっかり に公開してしまうとまずい。 •まあそんなうっかりな人いないですよね?
ヒント:
None
クレデンシャルを守るために •ユーザにはコンソールに打ち込ませない • 環境変数 • •ファイルに保存する場合は、 の管理下に置か ない • •
レポジトリとは別の場所に置く
認証の場合 コンソールで を打 ち込む( の場合) ブラウザが開いて別のユーザ認証が動く トークン発行 というフローなので、 が漏れても致命 的ではない(
は公開 !と言っている)。
認証の場合 •取得したトークンは漏れるとまずい。 •トークンをローカルに保存する場合、 が というファイルをつくる。 •このファイルは、 に追記されるので 安心!
None
認証以外の場合 •漏れると即アウトのものが多い • は面倒を見てくれないので自分でやる必要 がある。
インタラクティブな環境変数の指定 • でプロンプ トを立ち上げる。
による環境変数の指定 • のセッション立ち上げ時に読み 込まれるファイル。環境変数を指定する。 •ワーキングディレクトリではなく、ユーザのホー ムディレクトリに配置。 •つまり、レポジトリ外にあるファイルなので に誤って取り込まれる可能性は低い。安心!
による環境変数の指定 ホームディレクトリの特定 そこに以下の内容の を作成 追記 セッションを再起動、環境変数があるか確認 なら ユーザ なら ユーザになる?
最後は空行 のコードではないので記法が違う
None
クレデンシャルの管理のまとめ •環境変数やポップアップを駆使して、なるべくコ ンソールでクレデンシャルを打ち込ませないよう にしましょう •がんばっても結果に結びつかないこともあるけど 強く生きていきましょう
最後に
•ウェブ の世界はまだまだ •今日話した部分は、今の私の力量では体系的に書 けなかったことで心残り •ぜひ本を買ってマサカリをください •あと、 とウェブ 関連で困ってることがあれ ばお気軽にご相談ください
買って、マサカリをぜひ。 によるスクレイピング入門 •ウェブスクレイピング •ウェブ • 初心者にも丁寧に説明! •豊富な実例!