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[資料] 静的束縛と動的束縛の違い
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zk-phi
July 24, 2019
Programming
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[資料] 静的束縛と動的束縛の違い
図で理解するとわかりやすい説
zk-phi
July 24, 2019
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Transcript
静的束縛と動的束縛の話
静的束縛と動的束縛の話 ⼤前提 ・スコープはネスト (スタック) する ・原則として、内側のスコープが外側のスコープに優先する
(let ((a 1) (b 2)) (print a)) ;; => 1
a => 1 b => 2 静的束縛と動的束縛の話 ⼤前提 ・スコープはネスト (スタック) する ・原則として、内側のスコープが外側のスコープに優先する 最新の環境
(let ((a 1) (b 2)) (setq a 100) (print a))
;; => 100 a => 100 b => 2 静的束縛と動的束縛の話 ⼤前提 ・スコープはネスト (スタック) する ・原則として、内側のスコープが外側のスコープに優先する 最新の環境
(let ((a 1) (b 2)) (let ((a 2)) (print a)))
;; => 2 a => 1 b => 2 a => 2 静的束縛と動的束縛の話 ⼤前提 ・スコープはネスト (スタック) する ・原則として、内側のスコープが外側のスコープに優先する 最新の環境
(let ((a 1) (b 2)) (let ((a 2)) (setq a
200) (print a))) ;; => 200 a => 1 b => 2 a => 200 静的束縛と動的束縛の話 ⼤前提 ・スコープはネスト (スタック) する ・原則として、内側のスコープが外側のスコープに優先する 最新の環境
(let ((a 1) (b 2)) (let ((a 2)) (setq a
200) (print a)) (print a)) ;; => 1 a => 1 b => 2 a => 200 静的束縛と動的束縛の話 ⼤前提 ・スコープはネスト (スタック) する ・原則として、内側のスコープが外側のスコープに優先する 最新の環境
静的束縛と動的束縛の話 ⼤前提 ・スコープはネスト (スタック) する ・原則として、内側のスコープが外側のスコープに優先する ここまではわりと素直 ややこしいのは式がスコープをまたいで実⾏される時
(let ((a 1) (b 2)) (let ((f (λ () (print
a)))) (f))) ;; => 1 a => 1 b => 2 f => #<fn> 静的束縛と動的束縛の話 ⼤前提 ・スコープはネスト (スタック) する ・原則として、内側のスコープが外側のスコープに優先する 最新の環境
(let ((a 1) (b 2)) (let ((f (λ () (print
a)))) (let ((a 2)) (f)))) ;; => ?? a => 1 b => 2 f => #<fn> 静的束縛と動的束縛の話 ⼤前提 ・スコープはネスト (スタック) する ・原則として、内側のスコープが外側のスコープに優先する a => 2 当時の環境 最新の環境
静的束縛と動的束縛の話 ⼤前提 ・スコープはネスト (スタック) する ・原則として、内側のスコープが外側のスコープに優先する ここまではわりと素直 ややこしいのは式がスコープをまたいで実⾏される時 ・静的束縛は「式が書かれた時点での最新の環境」を参照する ・動的束縛はいつも「最新の環境」を参照する
(let ((a 1) (b 2)) (let ((f (λ () (print
a)))) (let ((a 2)) (f)))) ;; => 静的:1, 動的:2 a => 1 b => 2 f => #<fn> 静的束縛と動的束縛の話 ⼤前提 ・スコープはネスト (スタック) する ・原則として、内側のスコープが外側のスコープに優先する a => 2 当時の環境 最新の環境
静的束縛と動的束縛の話 ⼤前提 ・スコープはネスト (スタック) する ・原則として、内側のスコープが外側のスコープに優先する ここまではわりと素直 ややこしいのは式がスコープをまたいで実⾏される時 ・静的束縛は「式が書かれた時点での最新の環境」を参照する ・動的束縛はいつも「最新の環境」を参照する
代⼊がどの環境を書き換えるかも同様
(let ((a 1) (b 2)) (let ((f! (λ () (setq
a 100)))) (let ((a 2)) (f!))) (print a)) ;; => 静的:100, 動的:1 a => 1 100 b => 2 f => #<fn> 静的束縛と動的束縛の話 ⼤前提 ・スコープはネスト (スタック) する ・原則として、内側のスコープが外側のスコープに優先する 最新の環境 a => 100 2 当時の環境